「A little dough」 第2章 プランを考えてみる 🅂10
➤昭和~平成の典型的なパターン
前回は一般的に起こる資金需要のギャップについて触れましたが、今回はもう少し具体的なシミュレーションでみていきたいと思います。
下のグラフはの家族4人(子供二人)の家計をシミュレーションしてみたものです。少し前提条件を記載します。
結婚後は男性が働き女性は専業主婦になったパターンです。男性の平均年収は7百万円台で生涯賃金は2億8千円ほどになりますので、大卒のモデル賃
🅂9 巡行速度で進むために
「A little dough」 第2章 プランを考えてみる 🅂9
➤生涯賃金の規模感を知る
さて、ファイナンシャル・プランは私たちの人生のお金に関する計画ということですが、その規模感はいったいどれくらいでしょうか。ユースフル労働統計2021によると生涯賃金(60 歳まで、注:退職金を含めない、2019 年、推計値)は、大卒・院卒男子で269百万円、同女子で217百万円となっています。更に男子の場合の退職金と65歳までの賃金の上乗せは約40百万円程度となります。これを基に
🅂8 数字のルールを知る
「A little dough」 第2章 プランを考えてみる 🅂8
➤会計の世界のルール
前回はファインナンシャルプランのベースになる、ライフ・イベント表とキャッシュ・フロー表、それにストック明細表の概観を見ていただきました。家計管理というと大袈裟ですが、自己資金をコントロールするためには、多少の知識(金融リテラシー)と時間(手間)が必要です。だからといって前にも書きましたが、私などは年に1回家計簿の集約版をつけるだけですので、あまり面倒なことはしていません。最近ではちょ
🅂7 ファイナンシャル・プランとは
「A little dough」 第2章 プランを考えてみる 🅂7
➤ファイナンシャル・プランとは
🅂6まではライフ・デザインについて記載してきました。そしてこのライフ・デザインを実践しようとする時に、資金面からサポートするのがファイナンシャル・プランになります。🅂1で記載しましたが、ざっくりとしたライフ・デザインができると、これに合わせたアクション・プランが必要になります。ただ、ライフ・デザインは私たちの長い人生の設計図ですから、アクション・プランといってもその詳細を今
🅂6 ラフ・スケッチを繰り返す
「A little dough」 第2章 プランを考えてみる 🅂6
➤人生はベクトルの連続、結果はその時々の断片図
さて現時点の自分の価値観と何年か先のビジョンがあれば、ベクトルをたてることができます。ビジョン(結果)をイメージすることで、ベクトル(プロセス)がたちますから、ビジョンが大事なように思えますが、実際ライフ・デザインで重要なのはベクトル(プロセス)です。もちろんビジョンは励みになりますが、ベクトルを実践しなければ何も生まれません。結果はその時々に、自分のイメー
🅂5 ライフデザインシートの作り方(3)
「A little dough」 第2章 プランを考えてみる 🅂5
➤大聖堂で働く三人の石工
さて今回は前回やり残した「人生の目的」について考えてみます。
ジョン・ケイ(英・金融ジャーナリスト)は、著書「想定外」のなかで、目的や目標の考え方を示す為に「中世の大聖堂で働く三人の石工」の話を以下のよう紹介しています。
この三人は皆石を切り出すという同じ仕事をしていたにもかかわらず、返答は三通りでそれぞれ違います。
① 事実のみを伝えた最初の石工(基礎となる行動)
②
🅂4 ライフデザインシートの作り方(2)
「A little dough」 第2章 プランを考えてみる 🅂4
➤ゆっくりとしたアプローチ
前回に引き続き「ライフデザインシート」の作り方について考えていきます。前回は「自分自身の価値観」と「10年毎のビジョン」について記載しました。しかし「価値観」については、もう一つ腹落ちしないといった声が聞こえてきそうです。価値観やこれから取り上げる「人生の目的」「モットー」などもそうですが、すぐに答えがでるとは限らないものです。しかし、少し時間をかけながら考えていくと、自分にと
🅂3 ライフデザインシートの作り方(1)
「A little dough」 第2章 プランを考えてみる 🅂3
➤ライフデザインシートとラフ・スケッチ
前回はラフ・スケッチ(ライフ・デザインとベクトル)のグラフを掲載しました。これは、まずライフ・デザインの具体的なイメージをつかむために掲載したのですが、実際はラフ・スケッチを描くためには、下の「ライフデザインシート」というものを使います。 「ライフデザインシート」を作れば、ラフスケッチは勝手に出来上がります。一度イメージしてしまえば、ラフスケッチは頭の中にあればいい
🅂2 未来のラフ・スケッチ
「A little dough」 第2章 プランを考えてみる 🅂2
➤ラフ・スケッチ(ライフ・デザイン)
前回はライフ・デザインの概要について記載しましたが、今回は「ラフ・スケッチ↓」というグラフを使って、ライフデザインのイメージを具体化していきたいと思います。
ーラフ・スケッチの縦軸は価値観の充足度
下の「ラフ・スケッチ」というグラフは、縦軸に「価値観の充足度」、横軸に人生の時間軸をとっています。凡例に記載の通り、ブルーのベクトルは「仕事」というカテゴリーを表してい