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ミクロソリウム

お魚の水槽に水草を入れたい。
でも、上手に育てられるかわからない。丈夫な水草ってなんだろう。

お魚と違うからどうやって育成をすれば良いのかわかりませんよね。

そんなときは、ミクロソリウムプテロプスを選びましょう。

なぜなら育成がとにかくカンタンだからです。

その理由は3つあります
・お部屋の光でも育てられる
・冷たい水でも育てられる
・二酸化炭素の添加がいらない

今回の記事では、ミクロソリウムの育成がカンタンな理由を深掘りして解説します。
育成の注意点もお話しますので、ぜひ参考にしてください。

ミクロソリウムとは

初心者向きと紹介され、熱帯魚からメダカ、金魚の水槽まで、幅広くおすすめされる水草なのですよ。

その理由は育成がすこぶる簡単で、冷たい水もへっちゃらだからです。

葉っぱも頑丈で硬いから、金魚も食べられません。
だから、熱帯魚の水槽から金魚の水槽まで、幅広くおすすめされる水草なのですよ。

分布:東南アジア、日本(石垣島、西表島)
科名:ウラボシ科ヌカボシクリハラン属
水温:20度~27度
水質:弱酸性~弱アルカリ性の軟水
二酸化炭素:なくても育つ

お部屋の光でも育てられる

ミクロソリウムは陰性水草の仲間だからです。

陰性水草とは、強い光を照らさせなくても生育できる水草のこと。

とはいえ、日中は部屋の明かりを消してしまうと真っ暗になる、という環境だと枯れてしまうかもしれません。
その場合は、水槽にライトを取り付けましょう。明るいライトじゃなくて大丈夫です。

冷たい水でも育てられる


ミクロソリウムは、耐寒性がある水草です。

当店の場合ですが、ヒーターは使用していません。冬の時期ですと18度くらいになりますが、ピンピンしていますよ。

寒さに強い根拠として、ミツデヘラシダという名前で日本(石垣島、西表島)にも自生しているからです。

だから室内飼育であれば、ヒーターを使わずに育成できますよ。

二酸化炭素の添加がいらない

結論を申し上げれば、二酸化炭素を添加したほうがキレイに育ちます。

とはいえ、ほかの水草と比較すれば天と地の差といえるほど、ミクロソリウムは育成しやすいのですよ。

たとえば、丈夫といわれるハイグロフィラ(有茎草)という水草は、二酸化炭素なしでも育てられます。当店のお魚販売水槽でも、レイアウトに多用してきました。
たしかに、枯れることはないのですが色が薄くなったり、葉が取れたりしやすいな、という印象があるのです。

しかし、ミクロソリウムは上記のようなちょっと変な感じする、みたいな変化は感じられません。言うならば、ずっとキレイなままなのです。

だからミクロソリウムは、二酸化炭素の添加をしないでもキレイに育てられるのですよ。

育成の注意点(シダ病)

ミクロソリウムの育成について検索をしていると「シダ病」というワードが出てきます。

シダ病とは、ミクロソリウムの葉っぱが、黒にちかい焦げ茶色になり枯れ、密接する葉も伝染して朽ちていく病気のことです。
葉っぱの根元から、黒っぽくなり枯れていくのが特徴。見極めのポイントは、根元から枯れているかどうかです。

シダ病のおもな原因は、高水温と葉の密集といわれます。

水温に関しては、26℃を超えると発病しやすいといわれます。
そのため、ヒーターを使用している場合や夏の高水温時は要注意。
溶存酸素の量が減りやすく、水質悪化もしやすい、だからミクロソリウムが調子を崩しやすい原因になると考えられるのです。

葉の密集とは、根元から出てくる新芽がくっつくように増えすぎてしまった状態のこと。
ミクロソリウムは、葉が密集すると根元に水が通りにくくなります。酸欠による根腐れを起こし、シダ病となるパターンもあるのですよ。

シダ病の原因がわかったところで、対策をお伝えします。それは、定期的にミクロソリウムの葉を剪定することです。これは、高水温時の対応にもなる方法なのですよ。

剪定の具体的なやり方は、傷んでる葉を根元からカットすることです。1ヶ月に1度くらいのペースでカットしていけば、シダ病の予防対策としてバッチリではないでしょうか。

高水温時の対応になる理由は、水が温かいと酸素量がグンと減るからです。
酸素が少なくて、葉が密集したままだと、酸素の含んだ水が根元に届かず、ミクロソリウムは根腐れを起こしてしまいます。シダ病の原因となってしまうからですよ。

ミクロソリウムの葉は、定期的に剪定をして根元に新鮮な酸素が届く状態を維持しましょう。

まとめ

当店でも強靭的な丈夫さを謳い文句に、ミクロソリウムを全力でおすすめし、販売しております。

高水温、葉の密集に気をつけて、シダ病を予防しましょう。
もちろん水草ですので、栄養素や水質の問題で調子を崩す場合もあるかもしれません。

お魚と同じく、変わったところや悪いところがないか観察してくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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