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北方謙三の『水滸伝』ノート

以前の記事にも書いたかもしれませんが、このところ北方水滸伝に挑戦したいという気持ちが私の中で高まっています。

しかし『水滸伝』は大作です。生半可な覚悟では、挫折してしまうのは目に見えています。それはあまりに作品に失礼だと躊躇していました。

そんな折、手にしたこの『水滸伝』ノート。
私のような未読の人への絶好の導入ガイドになっています。

時代背景などの予備知識の紹介がコンパクトにまとめられています。
梁山泊に集う英雄たちを始めとする登場人物の多さに怯む私には
簡潔な人物整理も嬉しいです。

これらの情報が登山前のガイドになるのはもちろんですが、それより何より
北方さんの『水滸伝』に込められた思いが、びしびし伝わってくるのです。
「これは俺だけの水滸伝だ、読めるものなら読んでみろ」と言っているようです。
それが「読みたい」「読むぞ」という気にさせるのです。

これだけの大作を読むにはその覚悟、気構えが何よりも大切。

そして私にとっては、『楊家将』『血涙』が『水滸伝』『楊令伝』に連なる物語の発端に当たると知ったのが決定的でした。

『楊家将』『血涙』の二作をこよなく愛読する私には『水滸伝』を読む資格と義務があると、強く胸に刻みました。

今、抱えている本が片付いたら、性根を据えて挑んでみようと思います。
きっと素晴らしい旅になることでしょう。


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