酒本 歩
読書記録、感想、次に読む本、おすすめ etc.
こんな風に書いています、ということをできるだけ具体的に紹介します。小説を書くのは孤独な作業です。同じように悩んで、試行錯誤しているということを伝えるだけでも、と思います。 ※短文で済むことはTwitterを使っています。 https://twitter.com/kanta04031818
小説を書いていると、知らない・うろ覚え・勘違いなど、言葉で赤っ恥をかくことが多いです。言葉の知識を増やすために始めたら、日本語の魅力にはまりました。ちょっと不思議でおかしな日本語を集めて紹介しています。出題編と回答、解説編に分かれていますので、ちょっとした息抜きにもどうぞ。 ※短文で済むことはTwitterを使っています。 https://twitter.com/kanta04031818
小説家の日常、あれこれ、よもやまを書こうと思います。小説を書く作業・執筆にまつわる話、業界のこと、ほかの作家さんたちとの交流…… ほかのマガジンに入らないものを取りあえず格納してみます。
一太郎vsワード、万年筆かフリクションか、ポメラは役立つ? タッチタイピングは必須? 別売りキーボード、モノクロ専用プリンターのコスパは? 腱鞘炎用クッションに読書台 小説を書くためのアイテム・ツールについて書きました。 短文はTwitterで。 https://twitter.com/kanta04031818
昨日、作家さん仲間が集まって、かねてから計画のあった【プロット勉強会】を実施しました。その報告をしたところ、思いのほか反響があり、プロットを見たいと言う声をいただきました。 ※貼り付けた懇親会の写真を見た方から「おじさん同士が仲良く呑んでいる風にしか見えないのが(笑)😆」というコメントがあって思ったのですが、確かに仲が良いというか、気心が知れている人でないと自分のプロットを見せたり、意見をもらう気にはならないかもしれません。 プロットは、そのくらい「恥ずかしい」ものなので
実は今、小説のゲラ作業をしているのですが、私が「味あわせる」と書いたら編集者から「味わわせる」と校正されたのです。 調べてみたら、文法的には「味わわせる」、が正しいそう です。 (動詞「あじわう」+助動詞「せる」) ですが、いろんな調査によると「味あわせる」、を使う人も多いようです (私もこれまでは、味あわせると書いてきました)。 ところが『三省堂国語辞典』には下のように 「味わせる」、が掲載されているのです(正直、これはあまり聞いたことがない) それで迷ってX
文学フリマ東京 5.19 当日、販売する小冊子をどうやら入稿できそうです。 当初36Pの予定でしたが 最近書き上げたファンタジーの冒頭シーンもつけてしまえ、ということで 40Pに増量。 盛りだくさんで定価は据え置き(?)200円。 ご来店をお待ちしています。 内容は、納品したらご紹介します。 【わんにゃん堂】のブースは『う-11』です。
『東西ミステリーベスト100』 ブックガイドとしてはもちろん、書評家の特別座談会など、読み物としても、とても面白い本で、時々読み返します。 これは2012年のもの。 この本は25年ごとに出ていて、数年後には新しいランキングになるようですが、ベスト3はあまり変わっていない気がします。 では問題です。2012年当時の 国内ベスト3は 3位 占星術殺人事件 2位 虚無への供物 では1位は何でしょう? 正解は『獄門島』。 では海外ベスト3です。 3位 シャーロッ
記事を書かれた宮澤さんは、動物が好きな方だそうです。 『ロスト・ドッグ』は動物医療に切り込んだ部分もありますので、面白く読んでいただけたようで嬉しいです。 感想を励みにして、次回作を頑張ろうと思います。 『ごんぎつね』、懐かしいです。
同じブースで参加する井上さんがnoteに記事をアップしました。 もうすっかり準備OKのようです。 出品作品は「あなたもミステリー作家になれるかもしれない」 フリーペーパーとしてホームズパスティーシュの折り本二編! これは嬉しい。 みなさんのご来店をお待ちしております。 私も早く原稿を入稿しなければ!!
Webカタログとブースの配置場所が公開されました。 私と井上ねこさんの出店するブースは『うー11』です。 操觚の会さん、ケルンの会さんのお近くでした。 東京流通センターの全ホール(第一展示場ABCDホール+第二展示場EFホール)を使用しての開催。 参加数も過去最大の1,870出店(2082ブース)だそうです。 すごいですね。想像もつきません。 販売する冊子の入稿は来週の予定です。 また、随時ポストします。楽しみです。
登場人物のことをずっと考えています。 主要なキャラで名前は浅利といいます。犯人役です。 この人物の素性や行動、その動機が、今考えているミステリの鍵を握っているというか、浅利さえキャラが定まればプロットが固まる気がするのです。 言わば【浅利待ち】の状態です。 だから頭の中で浅利氏に問いかけています。 あなたはどんな人なのか? なぜあんな犯罪を起こしたのか? 何か隠していることはないか? やむにやまれぬ事情があったんじゃないのか? 誰かに相談しなかったのか? 唆され
正解以外の選択肢も味わい深いものを考えてみました。 「蠕動」に関係しています。こちらも読めますか? 正解は③雪隠 辞書には「便所」とありますが最近は「トイレ」「お手洗い」と言いますね。 将棋の好きな人は「雪隠詰め」を知っているかも。 「雪隠」は相当に古めかしい言葉ですが、9割以上の正答です。 ほかの選択肢を(私の造語なので)見たことがないと言う消去法の人が多かったのかもしれません。 ちなみに『蠕動(ぜんどう)』は「消化の時に起こる、胃腸の運動」 これには自律
『水車小屋のネネ』&『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』 本屋大賞から。 『ヒュナム洞書店』は刺さる人にはより深い感動があり、『ネネ』は間口が広くて誰でも受け入れる気がします。 どちらも癒やしと希望があり、このところ私は大変だったのですが、とても楽しい時間をもらいました。良い小説です。
かの乱歩先生は、古今東西のトリックをまとめて、体系的に「類別トリック集成」としてまとめています。有名なので読んだ人も多いと思いますが、今日はこれについて書いてみます。 私はプロットを作っているときに、頭が固まってしまい、新しい発想が出なくなることがよくあります。それは自前で思いついたアイディアが良いものであればあるほど、それに囚われてしまって、その枠を出なくなってしまうのです。 ですが、より読者を驚かす面白い趣向にするためには、核になるアイディアにプラスアルファがどうして
今日も、私の執筆作業のご紹介をしようと思います。 実は、つい最近までうんうん唸って、ようやくまとめかけた新作ミステリのプロットを、いったん棚上げにしました。 とても魅力的なストーリーなのですが、私が今一番書きたいミステリの手法には合わない。と言うか、このプロットのストーリーだと、私の書きたいミステリの手法が活かしきれない、と思いました。 (大げさに書きましたが、たとえば、密室トリックなのに群像劇にするのはあまり効果的でない、というようなことです) もったいないですが、い
検査⇒手術⇒入院⇒退院 これがこの二日間で起きたことです。まさにジェットコースター。その前後に私をほっとさせてくれたのが、津村記久子さんの『水車小屋のネネ』でした。この記事はその簡単な顛末を書いたものです。 ※私はXでよくポストします。この日のこともポストしていましたので、それを繋いだような形になっています。 一昨日、私はかねてから気になっていたことを検査してもらうべく、総合病院に出かけました。これがその時、朝6時頃のX(ツイート)です。 診察に呼ばれるまで、検査と検査
面白くて駅を乗り過ごすところでした。 姉妹がお互いを尊重しながら、新しい環境を受け入れていこうとする姿がとても健気で意地らしく、尊く感じます。 この後2人にどんなことが起こるのか、心配でもあり、楽しみでもあります。
『ともぐい』河﨑秋子さん 最初は人と熊との対決がメインなのだろうと思いましたが、実際は人間との交流にページが割かれ、それが実に滋味深い。 だからこそ熊と対峙するシーンが鮮やかに立ち上がってくる。その迫力に胸を揺さぶられました。 人間は「正しい生き物」か? そう自問しつつ読了。
『ともぐい』河崎秋子さん この本を読むと決めたのは安住紳一郎さんの「日曜天国」に著者が出演されたときの話がとても面白かったからです。 ところが冒頭を読んだら、あのラジオの楽しい雰囲気は微塵もなくて、自然と人との厳しい闘いを目の前に突きつけられました。 熊はまだ。 油断できません。