只の日本人、ブロッコリーを食べる
ブロッコリーを食べよう。
草薙悠弥はそう思った。
理由は無論、なんとなく。
(茹でるか)
草薙はブロッコリーを茹でる事にした。
理由は、無論なんとなく。
しいていうなら――
(ブロッコリーは栄養がある)
ブロッコリーには、ビタミンCが含まれている。
カリウムやビタミンBビタミンEも有しているのだ。
ブロッコリーには血行をよくする成分が含まれています。
ブロッコリーに含まれるビタミンE。
これには血行をよくする働きもあるのだ。
(いい食べ物だ)
ブロッコリー。
草薙はブロッコリーを取り出した。
そして草薙は湯をわかした。
(何をつけて食べるか……)
ブロッコリーにはマヨネーズがあう。塩も悪くない。
だが、
(今日は何もつけずに食べるか)
理由は無論、なんとなく。
◆
ブロッコリーが茹であがった。
草薙はブロッコリーをとりだした。
(うむ……)
湯気だつブロッコリー。
そのブロッコリーを――食べる。
コリ。
いい歯応え。
何もつけない、ブロッコリーの純粋な味が伝わってくる。
(野菜だな)
そう、野菜の味だ。
ブロッコリーの野菜味が伝わる。
(これぞブロッコリー)
これぞ野菜。
コリ、コリ、コリ。
草薙はブロッコリーを食べた。
だが、元気になった気がする。
ブロッコリーは栄養がいっぱいだ。
(ブロッコリーだったな)
やはりマヨネーズをつけるべきだっただかもしれない。
だが――
それもまた良し
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?