見出し画像

メルペイのプロダクト開発・マネジメント実践論のセミナーに行ってきました。

まず始めにごめんなさい。メルペイのセミナーに行った話なのに、イメージ画像に使ったのが思いっきりメルカリですね・・。

せっかく会場まで行ったのだから写真撮ってくれば良かったって話ですね。次から気をつけます。

参加したのはこちらのセミナーです。


twitterのハッシュタグは#merpay_product。

プロッぽい人が大きなカメラでバシバシ写真撮っていたので、後日オフィシャルの記事があがるんじゃないかなーなんてことを期待していたりします。

内容の大半はsli.doの質問を取り上げながらの対談形式

冒頭に少しメルペイの概要の説明があった後は、ひたすら対談形式で進んでいきました。

Sli.doで自由に質問できる仕掛けがあり、その中からモデレータの方がピックアップした質問に対して回答していく形式。

Sli.doは匿名で書き込むことができ、書き込まれた質問がTwitterのように並ぶツール。特徴的なのは、各コメントに「いいね!」することができ、いいね!がたくさんついた質問が上位に来るという点。もちろんいいね!数も見えます。

これだとみんなが興味のある質問が必然的に取り上げられやすくなるわけです。

昔ながらの挙手して質問する形式だと、質問する人しか興味がないような話題になる可能性もありますが、Sli.doだと何人ぐらいが興味を持っている質問なのかが可視化されるので、質問と対談の質があがる気がします。

ユーザーストーリーの描き方について聞いてみた

せっかくなのでユーザーストーリーの描き方について質問したところ、ありがたいことに取り上げていただけました。回答いただいたみなさま、ありがとうございました。メモの都合もあり回答は少し意訳をつけて載せています。

【質問】
既存の枠に捕らわれないユーザーストーリーを描くスキルが求められると思いますが、そのスキルを磨くために意識していることや若手に伝えていることはありますか?

回答① ユーザーのことを第一に考える

メルカリを利用しているお客さんのことを第一に考える。どういうステータスで、どういう使い方をしている人なのか?キャッシュレス上級者のロイヤルユーザーもいれば初めて使う初心者もいる。

どういうユーザーがいるかのパターンを洗い出して、それぞれのユーザーのことを考えるということですね。ステージごとにセグメントを切ってユーザーの行動を想像していくと、漠然と「ユーザー」を考えるよりも解像度が高くなり、より適切な施策が浮かぶってことなのだと思います。

回答② 自分の思いをちゃんと乗せる

仮説の上に自分の思いをちゃんと乗せて、自分の思いで説明できるようにする。逆に言えば、自分の思いをのせられるぐらい徹底的にリサーチをする。

リサーチをちゃんとやればやるほど解像度高くユーザーのことを想像することができて、具体的な利用シーンに対して確度の高い仮説を立てることができ、ユーザーの課題感とかも共感できるはずだから、そこからわきあがる自分の思いを乗せて言葉にしましょうね、ということなのだと解釈しました。

逆に言うと、ユーザーの課題感に共感できなかったら理想のストーリーは絶対に描けないということ。その場合はリサーチが足りていないということなので、ユーザーストーリーを作る段階に至っていない、と。なるほどなと思いました。

回答③ 既存の枠でユーザーストーリーを描けるようにする

既存の枠に捕らわれないために、まずは既存の枠の中でユーザーストーリーを描くようにし。「普通にやるとこうなるよ」という型を身に着ける。「普通」の感覚は、ユーザーの声を聞きながら養っていく。それができてきたら、型から外れたものを作り、作ったらユーザーに見せて反応を見る。そこで当たりか外れかが分かる。

まずは枠にはまった普通のものを作れるようにする。非常に当たり前のことなのですが、当たり前過ぎて見落としてました。この観点を飛ばして、「どうやったら理想のユーザーストーリーを描けるのだろうか?」ということばかり考えていたため、足元がおろそかになっていました。反省ですね。

マーケティングトレースみたいな形で、世の中のイケてるプロダクトのユーザーストーリートレースなんてやってみると良い勉強になりそうです。

1店舗1日あたり153分が釣銭関連の業務に使われている

下記の資料によると店舗で現金を扱うのに膨大な時間が使われているそうです。

キャッシュレス化推進に向けた国内外の現状認識

サイゼリヤみたいに明確なポリシーがあってキャッシュレス化しないのはわかりますが、それ以外の小売店で現金のみを貫くメリットってほんとないんじゃないかと思います。

キャンペーンの効果測定はCPAとLTV

この話おもしろかったので深堀して書きたいのですが、どこまで書いていいのかわからなかったので自粛しておきます。

私も昔はポイントキャンペーンを企画を大量に回していたので、共感と納得のいく内容でした。

ポイントキャンペーンの効果を定量的かつ客観的に他者に説明するのはなかなか難しいですし、外野から十中八九「やる意味あるの?」と言われます。。

メルペイ後払いは好評

ツケ払いと考えると印象良くないかもしれないけど、事前にチャージする必要のないチャージレスのサービスだと説明されると確かに便利そうな気がしてきます。

UXリサーチャーは専任を立てる。ただしUXは社員全員で考える。

UXリサーチャーは専任を立てる。法要件なども含め複雑な業務が多いため、兼務だと本来のパフォーマンスが発揮できない。

これは全くもってその通りだと思います。ただ、専任でUXリサーチャーを立てることに会社側の理解があるのがすごい。というかうらやましい。

ただ、あくまでUXは社員全員で考えるもの、というスタンスだそうです。UXリサーチャーがいるからその人に任せておけばいい、なんてことは当然ないわけです。

社員全員でUXを考えるというスタンスもそれはそれで素晴らしいいですが。

ちなみに、会場にいる人に「自社に専任のUXリサーチャーがいる人?」と挙手してもらったところ、150名ぐらいいる会場で手をあげたのはわずか数名でした。

メルペイのターゲットユーザー

Q:万人に使われるサービスを目指すと誰にも使われない。メルペイはどういうユーザーをメインターゲットとして想定しているか?
A:ユーザーのステージで分け、それぞれに最適化したした施策を打っている

サービスを企画する立場だと、コアユーザーを決めてそこに向けたコンセプトを固めるのはもはや常識です。一方で、メルペイのように万人に使えるサービスを運営しているとターゲット選定に非常に悩みます。

20代女性や地方在住の主婦など属性カットでいきたくなりますが、メルペイではユーザーのステージでセグメントを切って施策を打っているとのことでした。確かにその方がしっくり来るし効果も出そう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?