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カナダ留学日記70 再びカナダへ 

沖縄旅行を楽しみ、友達と遊び、後は家でうさぎと遊びながらダラダラ過ごす日々となった。完全なるニートである。ただ、寿司を握って家族に振舞っていたので「寿司ニート」と呼ばれた。まあそれは置いておく。

なんだかんだであっという間にカナダに帰る日がやってきた。
前日だったか前々日だったか・・・母が作ってくれた素麺が美味しかった。暖かかったので、煮麺と言った方がいいかもしれない。

めちゃめちゃに美味しかった〜〜

カナダで一緒にシェアハウスに住むYちゃんのお使いの品々も揃えた。妹が車を出してくれて助かった。

妹と一緒にサンリオの型抜きチョコを食べた

前回、カナダに出発するときは笑って送り出してくれた母であったのだが、今回は別れがつらいと言って涙していた。4ヶ月も一緒に過ごしていたので、余計に淋しく感じるようだ。私も寂しさはあったのだが、ここで挫けてはいけないと思い、耐えた。

出発当日、母が最寄りの駅まで車で送ってくれた。飛行機の時間は16:55と遅めだが、余裕を持ちたかったので、4時間前の13:00に成田空港に着くように計画した。また、今回は初めて成田エクスプレスの乗るので、乗り場にたどり着けるか心配で早めに出発することにした。そんなこんなで結局出発は9:30であった。

電車に乗り、新宿で成田エクスプレスに乗り、予定通り13:00には空港に到着した。あまりにもスムーズ。日本の公共交通機関は素晴らしい。
早速荷物を預ける列に並ぶと係の人に話しかけられる。この日は乗客が非常に多いため、機内に手荷物を持ち込んでも棚に載せられないかもしれない。できれば預け荷物にしてほしい。とのことだった。
私の荷物は、大きなスーツケース、機内に持ち込む用の小さなスーツケース、リュックである。エアカナダでは、荷物は1つしか預けられないので小さなスーツケースは機内持ち込みにと用意したのだが、乗客が多い日は、無料で2個目を受け付けてくれるそうだ。機内で広々できてラッキーである。

荷物を預けて身軽になった私は、お土産を買いに行った。私の冬用の荷物をトロントの自宅で預かってくれているLさんと、語学学校の先生方に渡すためだ。
その後、少しお腹が空いてきたのだが、レストランに入る気もしなくて、結局コンビニでいくらのおにぎりを買った。めちゃくちゃ美味しかった。カナダではこういうのはもう食べられないだろうな…と噛み締めた。

飛行機で読んで!と母に渡された手紙があったので、空港で暇になったので読んでしまった。

まず、達筆でそこに圧倒された

これを読んでいるとちょっとうるうるきた。
なんだか寂しくなってきたので旅の道連れにと、仔白沢のガチャガチャをやった。かわいいのが出てきた!家に置いてきてしまった白い白沢ちゃんも持ってくればよかったな〜と後悔。まあ私の代わりに家を守ってくれるだろう。私が今まで家を守っていたという実績があるわけでもないが…

姑獲鳥の夏を読みながら飛行機を搭乗時間を待つ
うーん・・・旅立ち・・・・・・・


飛行機での出会い
さて、時間通りに飛行機に乗り込む。私はしっかり通路側を押さえていたので、今回もトイレに立ちまくれるわけである。安心。同じ列の真ん中と窓側には、欧米人らしき顔つきの二人組のギャルが乗っていた。足元には大きな荷物が置いてあって窮屈そうであった。私たちの棚は空っぽだったので、自分の荷物を収納するついでに「棚を使いますか?」と聞いてみた。
2人とも「ぜひお願い!ありがとう!」と荷物を渡してきた。その際「Thank you so much. You are awesome girl!!!」と言われて照れた。欧米の方々のお礼のリアクションにはいつも圧倒される。
2人はボストンから日本に旅行に来ていたらしく、渋谷でゴーカートに乗っている写真を見せてくれた。日本旅行はとても楽しかったそうだ。それからしばらく楽しくおしゃべりをした。飛行機が離陸する頃になると2人は爆睡。ギャルのテンションの高さからの急な静けさのギャップ…

映画鑑賞タイム
暇になった私は早速映画を見ることにした。
まず一本目は、「ヴァチカンのエクソシスト」Twitterで話題になっていたやつである。パワー系エクソシストと悪魔とのバトルものらしい。もちろん英語で観る。カナダに着くまでに少しでも耳を英語に慣らさなくてはという最後の足掻きである。

悪魔に取り憑かれた子供の顔…怖ッッッ!!!

私が幼い頃、父が「エクソシスト」という映画を見たのだが、それがとても面白かったらしく、何度も映画の再現を一緒にさせられた。私は映画をみたことがないので、父の監督の元、役を演じた。父が悪霊の役で、私がエクソシストになって聖水をかけるふりをするのだ。父の渾身の「焼ける〜〜〜焼ける〜〜〜〜〜!!!!」は見ものである。私は幼かったので普通に怖かったが。しかもその後、父による「悪霊との戦いで力を使い果たしたエクソシストは死んでしまいました。その命と引き換えに、子供を救ったのです・・・」というナレーションと共に私は死ななくてはいけない。なんとも釈然としない思いを抱えつつ、「早くこの遊び終わらないかな・・・」と思っていた。父のエクソシストブームが終わるまで、この再現は繰り返し行われた。
そんな幼少期のことを思い出しながらこの映画を見ているとなかなか感慨深いものがあった。私にとって初めての「エクソシストもの」になるわけなのだが、本当に、特徴的なジャンルだと思う。「悪魔が存在する」ことが前提に進められていくので、誰も疑う人がいないというか、むしろ悪魔の力で人が浮いたり飛んだりぶっ飛ばされたりしても、普通のリアクションなのである。もちろん叫んだり怯えたりしているのだが、「悪魔がやっているということを疑わない」リアクションなのが面白い。テレビ局が取材に来たり、噂を聞きつけた野次馬が来たりしないのである。悪魔に取り憑かれた!?それならエクソシストに連絡だ!といった感じの軽さというか、フィクション感が、私たちが住んでいる世界とは別の世界の出来事のようだった。エクソシストというと、なんだか胡散臭さを感じてしまうのだが、彼らが掲げる十字架やら紋章やら、または祈りの言葉やらがやたら悪魔に効くので、「エクソシストって…強い!そして悪魔は祈りにこんなに弱いんか!」と笑った。


さてここで機内食の時間である。

なんか豪華だな〜〜

時刻は19:00くらいだろうか。隣のギャルは爆睡しているが、私はまだまだ眠くないので、次の映画を見ることにした。私は「E・T」を選択。実は、私はこの時までE・Tを観たことがなかった。もちろんイメージは知っているし、指と指とくっつけてアウチ!というギャグ?があるのも知っている。が、物語を通してみたことがなかったのである。ちょうど日本を出る前に、妹に「お前E・T観たことないの!?本当に人間!?」と驚かれたので、この機会にぜひ履修せねばと思ったのだ。
果たして、E・Tはとても面白かった。古き良きアメリカ…といった感じである。アウチ!も別にギャグではなく、心温まるシーンであった。妹がよく言っていた、「E・T、オウチ、デンワ」という謎の台詞も無事回収できた。それにしてもE・T自分で無線機作れるのすごいな…小さいし拙い英語しか喋れないので無知な赤ちゃんみたいに見えたけど、実は自分の星に帰ったら普通にベテランエンジニアのおじさんだったりしたんだろうか。


続いて私が観たのはスーパーマリオブラザーズの映画である。全世界で大ブームになっていたやつだ。実は、私は5月に日本で妹と一緒にこの映画を見ていた。その時は、なんというか、イマイチというか、ピンとこないといか、素直に楽しめずにいた。「これ、このテンションのままずっと続いてそのまま終わるのか・・・?」と思いながら見ていた。ストーリーに期待しすぎていたのかもしれない。ただ、その後、Twitterで色々な感想を漁り、「ストーリー云々ではなく自分がプレイしてきたゲームを思い出しながらマリオの世界を楽しむための映画!」というスタンスなのを知り、いつかもう一回見たいと思っていたのだ。英語で観たら、もっと面白いかもしれない!と思ったこともある。

2度目のマリオの映画は、なかなか悪くなかった。英語版のマリオの声の方がオリジナルのマリオの声っぽいと思った。ピーチ姫の英語の声は少し低くてかっこよかった。キノピオの声が一番吹き替え番と似ていた気がする。前に見た時よりも、ストーリー展開が頭に入っているため、画面に映る小物や背景に目がいき、よく作り込まれてるな〜と楽しむことができた。あと、マリオがルイージを呼ぶ場面で、「Lu!」と言っていたのが可愛かった。あだ名なのかな?兄弟らしくてほっこりした。楽しい気分になりたい時に軽く見て元気になれるような映画なのかもしれない。

その後は少し疲れてきたので、ショートフィルムをいくつか観ることにした。眠ってしまってもよかったのだが、下手な姿勢で寝ると体が痛くなるので、なるべく起きていたかった。

不思議なアニメーションだった…かなり不気味
認知症のおばあさん(首無し)が自分の頭を抱えて旅行に行く話だ(?)

認知症の人には世界がこんなふうに見えている・・・のか・・・??というような不思議な映像。娘さんらしき人がおばあさんを追いかけてくるのだが、おばあさんは娘とは気づかずに邪険にする。気になった人は是非見てみてほしい。どこで見られるのかわからないが…Youtubeとかにあるのかな?

イヌイットの創作物語のアニメ
セリフはわからなかったが、映像が面白かった
シャチの女の子に攫われたボーイフレンドを恋人の女の子が助けに行く話。

「ゲルダと雪の女王」みたいな話である。独特の表現が使われていて面白かった。

上の画像を見ると、この時点で残り356時間となっている。フライトはあと6時間ほどあるわけだ。まだまだ起きていられそうだったので映画鑑賞を続ける。

次に観たのはディズニーのプリンセスと魔法のキスである。前から気になっていたのだが、観る機会がなかったので、これを機に試聴!カエルになってしまった王子様と、これまたカエルになってしまった女の子が愉快な道連れを従えて旅をする話である。全体的にミュージカル調で、テンポ良く明るい気持ちで観ることができた。ヴィランとして、ウィッチドクターが登場することにとても興奮した。呪術、シャーマニズムと医療が組み合わさったこの…神秘よ…アニメをみているとたまに登場するウィッチドクターだが、実際に本物のウィッチドクターと会ったら足がすくんでしまいそうだ。


その後はバックスバニーが登場するスペースジャムの2作目を見始めたのだが、眠くなってそのまま寝てしまった。飛行機に乗ってから10時間起きていたわけである。日本時間にすると夜中の2時ごろだろうか。

1時間ほど眠ったら、朝食が運ばれてきた。

ヌードルを選択

食べ終わって音楽を聴いたりぼーっとしたりしているうちに、カナダに到着してしまった。

今回のフライトは、12時間であったのだが、今までで一番楽であった。通路側の席で立ち歩けたというのもあるが、実は私は3回しかトイレに行かなかった。おそらく、飛行機の中でほとんど眠らなかったことが勝因であったと思う。一度寝てしまうと、変な姿勢のまま長時間体が固定されて、どうしても首や腰が痛くなってしまう。むしろ眠らずに、体を揺すったり立ったり足を伸ばしたり曲げたりこまめに体勢を変えていられたのがよかったのだと思う。デメリットは空港で眠くなることだ。

そのままイミグレの列に並ぶ。そんなに時間は取られなかったと思う。が、寝ぼけていたので定かではない。

私は学生ビザで入国するので、ビザを受け取らなければいけないのだが、ここの列が長くて大変だった。私の前にいた人が、ビザの承認レターやら大切な書類を印刷してこなかったようで、係の人が大変手間取っていた。それで待ち時間がかなり長くなってしまったのだった。いや、でも、実際承認レターやらなんやらを持って来なかったらどうなるのであろうか?ビザが降りなくて入国できないのか?他人事ながらヒヤヒヤした。

無事に学生ビザを受け取り、今度は荷物のピックアップに向かう。
これが、すごく時間がかかった・・・!一番だるかったかもしれない。ゲートの外で友達(一緒に地下室に住む友達Yちゃん)が待っていてくれてるので、早く早くと気持ちが急いた。

その後、なんとか荷物を手に、Yちゃんと再会を果たした。我々の新居まで2時間弱かかる道のりを迎えにきてくれた彼女に感謝しかない。
日本時間では朝の8時、トロント時間では夜の7時頃に我々のシェアハウスに到着。

近所はこんな感じ

Yちゃんにお土産とお使いで頼まれていた品々を渡すと喜んでもらえた。私は持ってきたインスタント味噌汁とふりかけ、Yちゃんが解凍してくれたご飯と魚フライで夕食にした。Yちゃんが「ふりかけ美味しい〜〜〜ご飯に味がついてる〜〜〜最高〜〜〜〜〜」とすごく喜んでいた。そう、日本を離れると、ふりかけの神レベルのありがたさを思い知るのである。

質素だが、体に沁み入る日本の味


1階に住むオーナーに挨拶をし、シャワーを浴びて就寝。明日から忙しくなりそうだ。

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