カナダ留学日記休憩編 読書を楽しむ
9月から1月の冬休みにかけて。課題で忙殺されていた期間だが、私はストレス解消にと読書を楽しんでいた。
基本的に私が持っている本は村上春樹なのだが、母から送ってもらった『鵼の碑』もある。
最初に読み出したのは『海辺のカフカ』である。この本は日本語で2回ほど読んでいるのでストーリーが頭に入っているので読みやすかった。・・・のだが、英語で読んでいると時間がかかって意外と長くかかってしまった。課題を終えて夜寝る前、バス移動の中、と時間を見つけて読み進めてはいたのだが、そのまま寝落ちしてしまうことも多く…
村上春樹の文章は本当に英語と相性がいいと思う。英語で読んでもそのまま村上春樹の文体の日本語が脳内に再生されるのだ。うまく表現できないのだが、英語で読んでも日本語で読んでも誤差が少ないと思う。翻訳による「ちょっとここ原文とニュアンスが違うな」がほとんどない。凄すぎる。ハリーポッターを読んだ時は、英語の原文と日本語に翻訳された文章にはずれがあったように感じたので、余計にそれを感じた。
村上春樹の文章はすごい。
あんなにシンプルな文章で、難しい語彙もなく構成されているのに、不思議と物語のイメージが脳内に広がってくる。
12月半ば。『海辺のカフカ』を読み終えた私は、いよいよ鵼に取り掛かることにした。本当はクリスマス休暇にゆっくり楽しむつもりだったのだが、待ちきれず…
少しずつ読んでクリスマス休暇まで持たせようとしたのだが、日本語で書かれていることもあり、大好きな百鬼夜行シリーズということもあり、なかなか自制できなかった。
1日100ページの縛りをつけて読むことにした。
しかし1日目で制限を破っていた。
その日は続きが読みたすぎて夢を見た。
続きが読みたくなったら絵を描いて発散させることにした。
そんなこんなで鵼を読み終わった。途中、課題とテストで忙殺されて手がつけられなくなり、結果的にクリスマスに読み終えることになった。
さて、次は村上春樹の短編集である。
私の大好きな短編がたくさん入っている。
この頃はバイトが忙しくなった。よくバイト前に時間調節のために40分ほどスタバに寄っていたので、そこでコーヒーを飲みながら読書をする習慣ができた。
年が明けて1月。なぜだか突然『ハウルの動く城』の原作の英語版が読みたくなり、本屋に走った。家の近くの本屋には置いてなかったので、ダウンタウンまで行った。無事に手に入れることができた。
会計の時に、スタッフの人が隣同士で何か話していた。「これ何の本なの?」「アニメだよ。マスターピースだよ。」と言っていたので、ジブリの映画のことだと思う。
このホンモ日本語訳で5回くらい読んでいるので、暗記しているセリフや文章があるくらいだ。英語でも問題なくとても読みやすい。原作の、王子様感なくて顔が良いだけで性格がクズ寄り、ちょっと情けないハウルが大好きなのでとても楽しんで読んでいる。
引っ越したことでバイト先が近くなり、時間調節にスタバに寄ることがなくなったことと、またまた最近課題が忙しくて時間が取れなくなり、今はクライマックスを前にして読み進められていない。
これが終わったら積読がなくなってしまうので、また何か探さなくては。
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