素朴ラーメンのすゝめ

あぁ、素朴なラーメンが食べたい。
具が全然乗っていなくて、スープはお出汁と醤油のシンプルなやつ。

しかし街に出てもどれも豪勢な具が乗っている。
これではない。

戦後間もないといった雰囲気のラーメンが食べたいのだ。

これも違うあれも違う。

やっぱり自分で作るしかないか。

スーパーでちゃんぽん麺(78円)を買って帰る。
今回はインスタントではなくスープも自分で作るぞ、と意気込んで自動ドアをくぐり抜けた。

小鍋に水2カップ
愛用してる久世福商店の毎日だしのパックを1ついれて3分煮立てる。

ほう、だしのいい香りがする。
そこへ塩を小さじ1/2とちゃんぽん麺を豪快に落とす。

器にしょうゆ大さじ1とごま油をなんとなく入れて準備万端だ。

麺がいい感じになったら器に移してかき混ぜる。
かなりそれっぽいぞ。

あぁ、そうだたしか海苔があったな。
ストックの中に眠っていた海苔を仕上げに乗せる。

うわぁ戦後!!

これこれこれ!!

木製のレンゲを慌ただしく取り出して机に置く。
この何も着飾っていない淑女を見よ!
スープを含んでしっとりとした海苔の黒がなんとも色っぽいではないか。

はぁ

期待を裏切らない、正直で芯がある味だ。
少し味は濃いけど。

これが100円以下で食べられるなんて!

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