【読書レビュー】📚2023本屋大賞📚『汝、星のごとく』 凪良ゆう
『汝、星のごとく』 凪良ゆう
今は私の地元の図書館では4ヶ月待ちみたいです📙
2023本屋大賞作品だけあって、注目度が高いのだと思います。
凪良ゆうさんの『流浪の月』という作品が好きだったので、今回も読むのが楽しみでした。
流浪の月もレビュー書いてます📙
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とても深い内容で、自分にとっての生き方を教えてくれるような作品でした🌸
『流浪の月』もでしたが、この『汝、星のごとく』も何度も読み返したい本です。
世間から他から見えてる世界と、自分達から見えてる世界。
二人の事は二人しか分からないのに、世間は尾びれ背びれを付けて事実のように噂を自分たちのエンタメとして消費していく。
誰でも何か自分を縛り付ける何者かになる。
結婚するかしないのか。子供を産むか産まないか。どんな選択をしても自由だけれど、その選んだものによって縛りつける何かを覚悟しなきゃいけない。
何かを得るためには、何かを捨てなければならない。
自由であり、不自由でもある。矛盾しているけれどそもそも人間とは矛盾している生き物であること。
『汝、星のごとく』は、読む人にとってはとても救われる作品だと思いました。
周りから色々言われようと、自分は自分のままで生きていく事。それはとても辛く、戦いでもあるという事。でも最後に隣にいて笑ってくれる人がいるならそれ以上に大切なものはない。
『流浪の月』もそんなメッセージを感じて、この『汝、星のごとく』も考えさせられる作品でした。
遠回りしても結局人は自分の中に選びたい答えを持っている。
暁海と櫂が今治の花火を見れてよかった。
読んでいて涙溢れそうでした。
そしてプロローグとエピローグ。
文面がほぼ一緒なはずなのに、全く違う感じ方。
知っているか知らないかでものの見え方が変わる。
私たちは普段周りの人達の表面上だけしか知らない。それなのに全てを知っているかのように、噂の的にし日々消費していく。
メディアで報じられている事もそうであったり。
私にとってはすごく好きな本で、手元に残しておきたい本となりました。
凪良ゆうさんの作品はこれからも読んでいきたいと思います。
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