見出し画像

サラリーマンでも行ける‼ヨーロッパ1週間旅 アイスランドの旅④

  3日目もレンタカーで郊外へ。今日の目的は、世界最大の露天風呂として、その名を知られた「ブルーラグーン」。
 場所は、地図によると初日に降り立ったケフラヴィーク国際空港に行く途中で横道に入ったあたりのはずなのだが、見つけられないまま空港まで来てしまった。そこでゆっくりと走りながらレイキャビク方向に戻ると道路沿いに看板があった。日本なら、露天風呂の写真入りの看板が道路沿いにいくつもありそうなものだが。随分と控えめだ。
 前回も書いたように、アイスランドは島全体が熱いマグマの上に乗っているようなもので、総じて地熱が高い。実際に電力の相当な部分を地熱発電で賄っているという。ブルーラグーンのあるあたりは特に地熱が高いようで、実際に地熱発電所もある。その発電所のものなのか、自然のものなのかはわからないが、ブルーラグーンに近づくにつれあちこちから白い湯気や蒸気のようなものが盛んに噴出していて異様な雰囲気となっている。今日は、雨こそ降ってないが空は一面厚い雲に覆われており、まるで夜明け前の様に薄暗い。それも雰囲気づくりに一役買っているようだ。

 さて、ブルーラグーンを「世界最大の露天風呂」と記したが、実際には地熱発電の際に生じた熱水を使って作った「温水プール」で、残念ながら天然温泉ではない。もちろん入浴に際しては水着着用。それでも青白色のお湯は美しく、温度も39℃と低い(場所によって若干温度が違う)のでかなり長いこと入っていられる。マッサージもあるのだが湯に浮かべたマットの上に寝そべって施術を受ける形だ。「これでは強い施術は期待できないな」と思い遠慮しておく。
 たっぷり2時間ほど湯につかり、カフェで軽く食事をして(レストランも併設されているのだが、高すぎて利用を諦めた)次の目的地へ。とは言っても、今日はブルーラグーン以外の目的地が決まっているわけではない。そこでレイキャビクへ戻るのに行きとは違う道を使ってみる。手元には簡単な地図しかないが、まあ大丈夫だろう。
 途中、美しい火口湖や、昨日訪れたゲイシールの周囲にもあった温泉の源泉のような物を見られたのは思いがけない眼福だったが、雨が強く降り始めてきた。走っている道も未舗装であり、下手をするとぬかるんで立ち往生の可能性もあった。裏道で他の車の通行も少ないので車がトラブルに巻き込まれても助けを呼べないリスクもあるため、早々にレイキャビクに戻ることにする。
 途中、霧で視界がほぼゼロという悪条件にも見舞われるが、何とか無事にレンタカー屋へ。改めて車を見てみると、屋根付近まで泥だらけになっていた。「洗車代を追加で払え」と言われても仕方なかったが、スタッフはそれには触れず、ホテルまで送ってくれた。
 さて、予定よりもだいぶ早くレイキャビクに戻ってきてしまったが、明日は早朝のフライトでアイスランドを発たなくてはならないので、後はホテルの近くで土産を買うなどしてゆっくり過ごすことにする。昨日もそうだったが、レイキャビクにいる間は天気がいい。なんだかちぐはぐだ。
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?