西岡一紀

本業は、介護系のフリーライターですが、ここでは趣味である「海外旅行」の紀行文を投稿して…

西岡一紀

本業は、介護系のフリーライターですが、ここでは趣味である「海外旅行」の紀行文を投稿していきます。よろしくお願いします。

最近の記事

サラリーマンでも行ける‼ヨーロッパ1週間旅 アイスランドの旅④

3日目もレンタカーで郊外へ。今日の目的は、世界最大の露天風呂として、その名を知られた「ブルーラグーン」。  場所は、地図によると初日に降り立ったケフラヴィーク国際空港に行く途中で横道に入ったあたりのはずなのだが、見つけられないまま空港まで来てしまった。そこでゆっくりと走りながらレイキャビク方向に戻ると道路沿いに看板があった。日本なら、露天風呂の写真入りの看板が道路沿いにいくつもありそうなものだが。随分と控えめだ。  前回も書いたように、アイスランドは島全体が熱いマグマの上

    • サラリーマンでも行ける‼ヨーロッパ1週間旅 アイスランドの旅③

       実質的な旅の2日目。今日と明日はレンタカーで郊外を巡る予定になっている。空港で借りた時には「10時にホテルで待っていてくれ」と言われたので、ロビーで待機しているもそれらしい人はいない。結局やってきたのは10時半すぎ。しかも車を持ってきたわけではなく、彼の運転で営業所まで戻り、そこで手続きをするとのこと。結局、車に乗れたのは11時半過ぎだった。しかも、空港のカウンターで手続きしたときは「ホンダの車だ」と言われたのに、実際にはフォルクスワーゲン。アイスランドは「結構きっちりした

      • サラリーマンでも行ける‼ ヨーロッパ1週間旅 アイスランドの旅②

         昨晩は日付が変わってからのチェックインだったため、実質的な旅の初日はレイキャビク市内を徒歩で観光する。さすがに今日は朝寝坊でホテルの朝食時間はすでに終わっている。ホテル近くのカフェで朝食。コーヒー2杯と小さなパン一つだったが2000円近くした。やはりかなり物価が高い。  カフェのある通りは細いながらも賑わっており、両側には様々な店がある。「スシバリン」とカタカナで書いてある寿司店も発見するが「バリン」とは一体何だろう?  左側にややクラシカルな雰囲気の一画があったので覗いて

        • サラリーマンでも行ける‼ ヨーロッパ1週間旅 アイスランドの旅①

          窓の下には荒涼とした大地が広がっている。見渡す限り草木は1本も生えていない。時刻は既に夜9時をまわっているが、日本の夏の午後5時ぐらいの明るさだ。「ずいぶん北に来たんだなあ」と実感する。  デンマークの首都コペンハーゲンからのアイスランド航空機は、ケフラヴィーク国際空港に到着した。アイスランドの首都レイキャビクの街中にも空港はあるのだが国内線専用空港。ケフラヴィークがアイスランドの玄関口。ここからレイキャビクまではバスで1時間程度だ。  しかし、便が少なく次のバスは2時

        サラリーマンでも行ける‼ヨーロッパ1週間旅 アイスランドの旅④

          サラリーマンでも行ける‼ヨーロッパ1週間旅 モンテネグロ・セルビアの旅⑤

          さて、モンテネグロの帰路にベオグラードに2泊するプランにしてみたものの、この街には「これ」といった観光地がない。そこでまずは「空爆ビル」を見に行くことにする。旧ユーゴスラヴィアは解体の過程で激しい戦争が行われた。細かい経緯は複雑になるので省略するが1990年代初頭にはベオグラードはNATO軍の空爆を受けている。それにより半壊された建物が、戦争の記憶を消さないために壊れた状態のまま保存されている。ホテルからすぐのところだ。空爆ビルはすぐ近くに向かい合うような形で2棟。前回

          サラリーマンでも行ける‼ヨーロッパ1週間旅 モンテネグロ・セルビアの旅⑤

          サラリーマンでも行ける‼ヨーロッパ1週間旅 モンテネグロ・セルビアの旅④

           モンテネグロも最終日。昨日の手はず通り、チャーターした車で古い街なみが残るコトルを訪問。非常に細長く入り組んだ入り江を最奥まで行って, ぐるりと対岸へ渡る形なので、非常に時間がかかる。が、景色は非常にいい。町の入口にある駐車場に車を停めたドライバーが、自分のスマートフォンに2時間後のを打ちこんだのを見せて「それまでここで待っているから」とジェスチャーする。  コトルの街はすぐ後ろに山があり、その山からの景色が素晴らしいとの評判なのだが、そんな時間もないし、時間はあってもそん

          サラリーマンでも行ける‼ヨーロッパ1週間旅 モンテネグロ・セルビアの旅④

          サラリーマンでも行ける‼ ヨーロッパ1週間旅 モンテネグロ・セルビアの旅③ 

           モンテネグロ2日目も、とりあえず海へ向かう。昨日夕食を食べに海岸沿いをぶらついているときに、一部ではあるが天然のビーチがあるのを発見していた。  パラソルを借りて2時間ばかり何をするでもなく過ごし、昼食を食べて一度ホテルに戻る。海やプールは一通り満喫したので、午後はあの「カンリ・クラ」をはじめとする街巡りに繰り出すことにする。昨晩マッサージを受けに行った先にリゾートホテルがあり、そのホテルがガイドブックの地図に載っていたことから、カンリ・クラと私が滞在するホテルの位置関係が

          サラリーマンでも行ける‼ ヨーロッパ1週間旅 モンテネグロ・セルビアの旅③ 

          サラリーマンでも行ける‼ ヨーロッパ1週間旅 モンテネグロ・セルビアの旅②

          ティバトは海岸近くにある空港のはずだが、かなり地表近くまで飛行機が降下しても周りは山ばかりだった。しかも山には木が生えていない。「モンテネグロ」とは「黒い山」という意味で、中国ではそのまま「黒山」と表記するが、これらの山々が黒く見えたからだという。  空港を出るやいなや体の大きい男性が「タクシーはどうだ」と声をかけてくる。普段は貨物専用空港で公共交通機関もないため、移動するにはタクシーしかないのだが、真っ先に声をかけてくるドライバーは警戒してかかる必要がある。  こちらが

          サラリーマンでも行ける‼ ヨーロッパ1週間旅 モンテネグロ・セルビアの旅②

          サラリーマンでも行ける‼ ヨーロッパ1週間旅 モンテネグロ・セルビアの旅①

           どうやら「働き方改革」とやらが我が社にもやって来たらしい。急に社長が「有給休暇をもっと取得するように」と言い出した。それまで「有給休暇?何それ?美味しいの?」と言うほど休暇には縁がないサラリーマン生活を送ってきたが、ただでくれるという物を拒否する程無欲な人間ではないのでありがた使わせてもらう。  有給を使えば旅先の選択肢もずっと広がる。フランスやイタリアなどのメジャーどころをじっくり旅してもいいが、折角なら、これまで乗り継ぎの不便さなどから3泊5日で行くのを諦めていた国がい

          サラリーマンでも行ける‼ ヨーロッパ1週間旅 モンテネグロ・セルビアの旅①

          サラリーマンでも行ける‼ 3泊5日でヨーロッパ ロシアの旅④

          3日目は、地下鉄に乗って「雀が丘」へ。ここはモスクワ市街地の南にある丘で、展望台になっている。なんでもモスクワ人は結婚すると雀が丘で記念撮影をするのが「イケてる」らしい。  地下鉄の駅を降りるとそこはモスクワ川。この川の南岸が雀が丘の斜面になっており、スキー場にあるようなリフトで丘に上がる仕組みなのだが、着くのが早すぎたようでリフトの運行開始まで30分ほど時間がある。川沿いに茹でトウモロコシの屋台が出ているので、それをかじりながら川を眺めて時間を潰す。  すると、目の前を若

          サラリーマンでも行ける‼ 3泊5日でヨーロッパ ロシアの旅④

          サラリーマンでも行ける‼3泊5日でヨーロッパ ロシアの旅③

           2日目は昨日下見をした赤の広場へ。まずは聖ワシリー聖堂を見学しようと向かっていたところ、履いていたスニーカーの底がベロンと剝れてしまう。幸いにも目の前はグム百貨店。靴を探しに飛び込む。が、しかしロシアを代表する高級デパートだけのことはあり、店は超一流・高級ブランドばかり。それでも元々履いていたスニーカーと同じブランドの店を発見し、事なきを得る。 せっかくグム百貨店に入ったので一回りする。超高級ブランドの一方でアイスクリームスタンドなど庶民向けの店もありギャップが面白い

          サラリーマンでも行ける‼3泊5日でヨーロッパ ロシアの旅③

          サラリーマンでも行ける‼3泊5日でヨーロッパ ロシアの旅②

          今回の旅がいつもと大きく違う点がもうひとつある。到着ロビーに私たちの名前を書いたガイドがいることだ。今回は初めて空港からホテルまでの送迎を手配している。  待っていてくれたのは、マリアさんという女性とビクトールさんという男性。早速挨拶を交わすが、マリアさんの日本語は本当に上手で、声だけ聴いている日本人と話しているようだ。ビクトールさんの日本語はマリアさんほどではないが、意思疎通は十分にできる。  ところで、あれだけ心配していた煙だが、空港には全く見られない。どこまでも青空

          サラリーマンでも行ける‼3泊5日でヨーロッパ ロシアの旅②

          サラリーマンでも行ける‼3泊5日でヨーロッパ ロシアの旅①

          「やはりだめですね。どこも飛行機とれませんよ」  電話の先の旅行代理店の担当者が申し訳なさそうにいう。まあ期待はしていなかったが、仕方がない。予定通りロシアに行くことにしよう。  ロシアという国はいろいろと面倒臭い。ビザが必要なのはもちろん、そのビザも全行程のホテルが確定しないと発行されない、滞在できる日数もロシアを発つ日までで1日の余裕もない。つまり一度ビザが発行されたらスケジュールの変更などは不可能だし、万一旅先でトラブルが発生するなどして出国日が変更になる場合には、ビザ

          サラリーマンでも行ける‼3泊5日でヨーロッパ ロシアの旅①

          サラリーマンでも行ける‼ 3泊5日でヨーロッパ ベルギーの旅④

          さて、旅も最終日。シャルル・ド・ゴール空港を23時59分に出発する便なので、夕方6時まではベルギーに滞在できる。ただしブリュッセルを離れてしまうと、万一帰路の交通機関が乱れた場合に帰国できなくなる可能性がある。リスク回避のためにもブリュッセルで過ごすことにする。  ここにきて気づいたのだが名所の「小便小僧」を見ていない。「世界三大がっかりスポット」のひとつだし、大したことがないのはわかっているが、滞在先のホテルから歩いて5分程度だし行ってみることにする。これが徒歩15分

          サラリーマンでも行ける‼ 3泊5日でヨーロッパ ベルギーの旅④

          サラリーマンでも行ける‼3泊5日でヨーロッパ ベルギーの旅③

          ベルギーには、ブリュージュ、リエージュなど美しい都市がたくさんある。しかし3泊5日という日程では訪れることが出来る場所も限られる。そこで3日目はアントワープを尋ねることにする。ベルギーは決して大きな国ではないが国土の北半分はオランダ語、南半分はフランス語(正式にはその一方言であるフラマン語)を公用語としている。両語圏は対抗意識も強く、一時は国家分裂の危機に陥ったこともある。アントワープはオランダ語圏の中心都市でありブリュッセル中央駅から電車に乗って1時間ぐらいだ。  アン

          サラリーマンでも行ける‼3泊5日でヨーロッパ ベルギーの旅③

          サラリーマンでも行ける‼ 3泊5日でヨーロッパ ベルギーの旅②

          旅の2日目はブリュッセル市内の散策。まずは王宮へ。かつて多くの君主国があったヨーロッパでは王宮・宮殿・城は観光スポットとしては一般的であり、私もあちこち訪れているが、どこも館内の展示は当時の調度品や当主一家の肖像画など似たり寄ったりであり、一つひとつの印象がどうしても薄くなる。まあ、これは日本の城でも言えることなのだが…  次に目指すは、正式な名前があるかどうかは知らないが私が勝手に名付けた「チョコレート通り」へ。ベルギー名物のひとつがチョコレート。今では日本中に店舗があ

          サラリーマンでも行ける‼ 3泊5日でヨーロッパ ベルギーの旅②