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人混みが怖いのは、〇〇されるという思い込みがあるから。その信念に人生を破壊されないためには。

渋谷に行こうとした時に、降りてきた文章です。

渋谷とは、日本一の人混みです。

昔、人混みが非常に苦手でした。

周りの人の歩みが全て自分に迫ってくるように感じ、人混みの中にいるだけで疲れてしまうのです。

あなたにもそんな経験があるでしょうか?


思い返してみると、人混みが苦手だった当時は、「いつか私は誰かに加害されるだろう」という思い込みがありました。思い込みですから、根拠はありません。

日本は武器を持っている異常者がウロウロしていたり、薬物中毒者が路上に溢れかえっているような、誰がみても危険な状況は滅多にありません。客観的には安全であるにもかかわらず、どうしても身の危険を感じてしまうのです。

不思議なことに、加害されるかもしれないという被害妄想がひどい時には、同時に「私は誰かを知らずに加害しているのではないだろうか」という逆方向の思い込みもまた深まっていきます。これもまた何の根拠もないのですが、ふとした時に、私の存在自体が、誰かにとっての障害であると思えて仕方ないのです。


いつか加害されるだろうと思い込んでいれば、無意識レベルで常に周囲を警戒しています。常に、外に対しても、内に対しても監視員をしています。

短時間かつ、具体的な敵がいれば、警戒心を抱くことに問題はありません。しかし、思い込みからくる警戒心は、長時間かつ想像上の敵をイメージしています。なので適切な形で警戒心を解くことができません。なので疲労がより溜まってしまうのでしょう。

過去の私の場合、そうして警戒センサーが絶えず作動していると、センサー自体が故障してしまいました。
常に警戒モードに入りっぱなしでパニックに陥ったり、逆に何も感じられないような、ぼんやりしたような状態になり動けないこともありました。

慢性的に警戒心を強めていけば、知らぬうちに自分の中に敵意が育っていきました。

簡単に言えば、「周りの人は敵だ」という意識です。

そこで私には敵意があるとはっきり意識できれば、救済の道を歩めたでしょう。

しかし、私には敵意があるとは意識できませんでした。すると、敵意は偽装されて表現されていきます。

私の場合は、真面目すぎる行動と、どうせうまくいかないだろうという悲観グセという形で現れてきました。

どうしても他者の前で打ち解けることができず、飲み会などは非常にストレスを感じ、途中で抜け出していました。その結果周囲の不信を招き、さらに自分の中の敵意を育てる結果となりました。

周囲が敵と思っているので、目標を達成しようと思っても、次々に敵が襲ってくるような、困難だらけの展開しかイメージできないのです(今思えば、現実には人に優しくしたいと思っている人が多いです)。

私の場合、人に対する恐怖心は、正しいことにこだわる生真面目さと、他者と未来に対する異常なネガティブを作り出しました。そんな状態では、人混みの中にいること自体堪え難いことです。当事者にとっては、まるでミサイルが絶え間なく降り注ぐ戦場にいるようなものです。


今はどうなっているのかと言えば、その恐怖心の流れはあります。実際に、ふと心の中に恐怖心を感じることがあります。

その意味では古傷のようになっています。しかし、長年の修行(?)によって、恐怖心が作り出す心の流れを観察できるようになりました。

観察することができれば、囚われることはありません。

そして、思わぬラッキーもありました。

この恐怖心が作り出す心の流れは、人間であるすべての者が多かれ少なかれ持っているものだという気づきに至ったのです。

それは、占い師として多くの方の話を深く聞いているうちに理解しました。理解するほどに、目の前にいる方の理解もスムーズになりました。そして、わたしはあなたであり、あなたはわたしであるという意識が少しずつ生まれてきたのです。

観察する方法さえ心得ておけば、「恐怖心も、敵意も、満足感や高揚感と同じく単に心の流れ(思考のプロセス)であり、とらわれるものではない、なぜならこれは本質的にわたしのものではないからだ」という理解につながります。

お仕事では、ご依頼者に合わせた観察するプロセスをお伝えしています。お伝えすることで、私の中にある、私の観察能力も同時に育っていきます。ご依頼者の方に、学ぶこともたくさんあります。

昔の自分のように、人混みがつらくて仕方がない方にとって、何らかの気づきがあることを願い、一気にこの文章を書きました。皆が平安でありますように。


2024/02/06

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