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昨年秋からずっと苦しんでいたのはきっとPPPD①

「立って家事をしている時に足が泥にとられるような感覚がある」
「いつも船酔いしているような感じがする」
「お風呂で頭や髪を洗うと、座っていても頭がぐらぐらして変な気分」
「カフェや病院など狭い空間の中で動くと身体がぐらぐらしてバランスが悪い。でも、外を歩いたり、天井の高い解放的なショッピングモール等の中ではそれほどでもない」
「寝ていても、座っていても一瞬気が遠くなることがある」
・・・・そんな原因不明の症状に昨年秋から悩まされていた。

約2年前に「良性発作性頭位めまい症」になった。これは酷かった。夜、お風呂上がりに目薬をさすために頭を後ろに傾けたら、きた。ジェットコースター。
耳鼻科の「エプリー法」でもうまく治療できず、その後1ヶ月、ぐわんぐわんを我慢しながらひたすらめまい体操をした。それで治った。

PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)という症状は2017年に学会で発表になったものらしく、新しい病気でまだ厚生労働省には正式に認められていないらしい。
でも、全国各地の耳鼻科のwebサイトにこの症状について詳しい説明があり、自分は、「めまい ふらふら 泥 船酔い」などのワードでやっと辿り着いた。まったく自分の症状とドンピシャじゃ~~~ん!!!と驚いた。

めまい専門の耳鼻科で診察を受けるまでは紆余曲折があった。最初に行ったのは脳神経外科。MRIで異常なし、起立性調整障害の検査もなんでもない。それから内科で「動脈硬化のため、くびに何か変なものが溜まっているのではないか」と、頸動脈エコーをするも無問題。
それから整形外科でくびの症状から来るのではと訴えるも、痺れがないので原因不明。それで耳鼻科。PPPDとある症状にぴったりなので、と先生に訴えた。
耳鼻科の先生はまず聴力、眼振、そしてバランスの検査をし「脳が原因ではないようだ」ということを前提にPPPDを疑うような事を言って下さった。ただし、PPPDと診断してしまうと、抗うつ剤を飲まなければならず、そこまではしたくないので漢方薬とリハビリ(目とバランスのトレーニング)で様子を見ることにした。その受診が今年2月だった。

漢方薬は「加味帰脾湯」。これを1日2回飲む。そしてトレーニングだが、これがとても大事とのことで毎日繰り返しやっていくように言われる。壁に指標をおき(目印のシールを貼った)目を動かしたり頭を動かしたりする。バランスのトレーニングは、座布団やクッションなど柔らかいものの上に乗り、目をつぶって身体を左右、上下に傾けたり上半身を左右にひねったりする。これはわりと楽にできたが、もう一つ、足を前後に交差させた状態で目をつぶって5分間、ぐらつかないようにするというものでこちらはかなりハードだった(コケそうになるので、時々目を開けてもよい)。

服薬とトレーニングをはじめて1ヶ月。(つづく)