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EUの理念は崇高である。

有史以来、戦いの舞台であったヨーロッパ諸国、
特にドイツとフランスが中心になって、大戦の反省から二度と戦争を起こさないという誓いのもとに統合されたのがもともとの始まりである。

人類史上初の壮大な試みである。

しかい、いまそれに陰りが見えてきている。
それはイギリスのeu脱退に顕著に表れている。

結局、貧富の格差と経済格差がネックになっているのだ。

まず、貧富の格差だが、それが、今、コロナで一時、治まって見えるが、テロ問題に直結している。

移民の問題であるが、
貧困ゆえ教育が受けられず言葉さえ危うい人たちが職に着けず、

それゆえにその子供も教育をうけられないという貧困の連鎖が、
宗教的差別を受けているという被害者意識を生み、
今ヨーロッパで起きているテロにつながっている。

それを断ち切るには貧困の壊滅しかない。
力による対策はなんら根本的解決にならない。

まず移民に職と教育である。仕事があり家庭があれば自暴自棄になって暴走することもなくなるだろう。

また別の意味での移民の問題でシェンゲン協定の弊害があげられる。




イギリスがeuを離脱したのも、移民が自由に大量に流入したのに端を発していて、
それによって社会保障を削られ職を奪われた国民の怒りが爆発したのである。

このムーブメントはドミノ倒しとなって他の諸国に飛び火している。

そうなるとeuの理念は危うくなってくる。


もう一つに経済問題がある。

euの中にドイツのような勝ち組とpiigsのような負け組が存在するのである。

この問題には、宗教的要因が大きく関わっていて、
勤勉な思想のプロテスタントと消費至上主義のカトリックの労働に対する概念の格差で現れであると言える。

はっきり言ってしまえば、

同じ経済圏に、ありとキリギリスがいるのだ。

うまくいくわけがない。

また生産性の違う国々に通貨統合を導入したのも混乱の一因になつている。