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【休日の映画鑑賞】『オッペンハイマー』

こんばんは

こちらは2024年4月27日23時47分を回った所です。ゆったりとした1日を終え、最後にこのnoteを書き終えた所で寝ようかなとおもっております。

さて、本日は映画『オッペンハイマー』を見た感想を綴っていこうと思います。

世界初の原子爆弾を開発した原爆の父オッペンハイマー。そんな彼の苦悩や生涯をクリストファーノーラン監督で送られるこちらの作品。

ようやく給料日を迎えて観に行くことが出来たのですが、東宝シネマのポイントが溜まっていたので無料で見られました。嬉しい反面こんな事なら早く行けばよかったなと。

まあもちろん最高の映画でした。僕自身オッペンハイマーをこの映画で初めて知ったこともあって、原爆を生み出したオッペンハイマーという人間に思う事と『オッペンハイマー』という映画への感想がごちゃごちゃして感情を整理するのに時間が掛かりましたが、映画として本当に最高だという結論に至りました。

三時間があっという間に感じる程引き込まれ、心動かされました。音響による緊張感が凄まじく、原爆が完成する瞬間の慌ただしさは本当にその場にいるような体験だったし、音響が終始素晴らしかったからこそ、原爆が完成した瞬間の無音はそれぞれの表情を印象的にさせたと感じました。

白黒映像は「古い」や「過去」のイメージが僕の中で強くあったのですが、未来を描く技法として、オッペンハイマーの心の色を表しているように使われていたのがとても好きでした。3つの時系列も分かりやすかった。

原爆が完成した瞬間の歓喜やオッペンハイマーの称えられ方を見て、ものすごく胸が苦しくなったのは日本人ならではなのかと思ったり。

思う事に正解がないとは分かっていても、「日本人」としてこの映画をどうやって見て良いのか自分に問いかける瞬間が多々ありました。

物理学者として自分の正義を追いかけたオッペンハイマー。その結果が大勢の人間を殺害し、世界を変える兵器となった事は恐らく望んでいなかっただろうし、そこに対して同情もあります。

ただ同情するのは僕が歴史を、その悲惨さを知らないだけなのかもしれないと疑い、自分の思った感情を素直に落とし込んで良いのだろうかと葛藤しました。

この作品を観に行く前「原爆の被爆国に生まれた人間」、「日本人」という視点で何を感じるのかと意気込んでいましたが、実際この映画が話題になるまでオッペンハイマーという人物を知らなかった野次馬のような自分の無知さを痛感し、危機感を覚えました。素直に感想を抱く事すら出来ない知識のなさ、恐らく僕は現段階で原爆がどれ程までに恐ろしい物で、どれ程の悲劇を生んだのか理解していません。

ただ、そんな無知な自分に戦争や原爆の悲劇を知らない危機感を感じさせ、興味を持てたせてくれたこの作品。

僕の他にもこの作品を通して歴史を知ろうと思う人は必ずいると思うし、そう言った影響を踏まえても「映画」というものの素晴らしさを改めて、この作品を今映画館で見られてほんとに良かったと思いました。

今年のひとり旅は広島に行き、もう一度この映画を見直したいと心から思います。

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