クォーク不要論 反粒子は何が反対なのか
ご先祖様はアノマロカリス?
反物質は消えてない?
地球の中心にブラックホール!?
トンデモなのに妙に納得
素粒子と宇宙の疑問
知りたい肝心のところを
とことん具体的に解説
1章 パラドックス?
2章 素電子
3章 重力・光・物質
4章 電磁気力の発生機構
5章 唯空間論
6章 リトルヒストリー/無限個の地球
コンセプト
各界の著名人を呼んで話を聞くテレビ番組で佐藤勝彦が例の如く「宇宙は物質はおろか時間も空間もない全くの無から量子力学的ゆらぎによって生じた」と述べた際、司会の加藤浩次が「何もないのに何がゆらいだんですか」と至極真っ当な疑問を呈したのに答えられず「何かあったんでしょうねえ」とはぐらかして終わりという場面があった。隠し球があるように見せかけて結局何もないというのが一番恥ずかしい。
この学者の言う通り本当に何もなかったら宇宙の始まりについて「いつ」が言えない(時間がないのだから)「どこで」が言えない(空間がないのだから)「何が」が言えない(何もないのだから)の言えない尽くしで何も説明できないことになる。
既にある材料を組み合わせたり元の材料に分解したりまたその材料が更に小さい物からできているならそれに分解するといったことはできるが材料そのものは生み出すことも消滅させることもできないしその方法の原理的概念の取っ掛かりすら全くわからない(無から有は生じない!)。
砂浜で穴を掘り、掘り出した砂で山を作るというビッグバンのモデルが科学番組で紹介されていて、山がプラス宇宙穴がマイナス宇宙でプラスマイナスゼロの無から宇宙が誕生したと言いたいらしいのだが既にある砂を移動したに過ぎず、例えば箱からリンゴを取り出してテーブルに置くのと同じで、それを無から有を生み出したとは誰も言わないだろう。
このモデルは意図に反して、宇宙(砂山)を作るには物質(砂)と空間(砂浜)とエネルギー(労力)が必要で、しかもそれらは宇宙1個分ではなく、砂浜の様に莫大な物質と広大無辺の空間の存在をも示唆しているのである。
宇宙は無から生じた。しかし無からどうやって宇宙が生じるのか説明できる者はいない…!?
「量子力学的ゆらぎ」と言うなら量子はあったはずで、それが存在する空間も、またゆらぎとは経時的なものだから時間もあり、結局のところ宇宙ができるための材料は全て揃っていたのではないか。
量子ゆらぎとは宇宙の真空における現象であり、宇宙がないのに量子ゆらぎだけが存在しているなどということがあり得るのか。
時間も空間も物質もない、何もない全くの無は自然科学の対象になり得るのか。
「無から宇宙が生じた」と言われても、「何もないのに何がゆらぐのか」という根本的な疑問にすら答えられない現状でそれを受け入れることはできない。
専門家の本は定説に基づいているため内容はどれも同じで、例えば『宇宙の謎を解く』的なタイトルの本を読んでも定説で謎が解かれてない以上期待外れで知的欲求不満に陥るのが常だ。
技術の進歩により、素粒子の世界で起こる様々な現象や宇宙の姿が観測されるようになったが、それらを説明する理論の方はというと、高度な数学を駆使して「厳密に証明」されながらも、物事を理解するのに必要な「具体性」が欠けていて、結果何冊本を読んでも「わかった」という感動を味わえずにいるというのが実情。
そんな現状を打破すべく、本書では徹底的に具体性を追求した新説(珍説?)で素粒子と宇宙の謎を解き明かしていく。
本書の目指すところは万人による万物の理解である。
人類に途方もない利益をもたらすであろう本書の内容をまずはできるだけ多くの人に知ってほしい。
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