三島由紀夫「時計」
1966年、三島由紀夫41歳の作品。
千栄と勉という恋人たちの小説だ。
ただ、筆者には初めよく分からず、
この記事を読んでやっと腑に落ちた。
残酷な短編だ。千栄は勉との結婚を求めるが、勉はスリ。
オチとしても弱く、しかも不必要に残酷だ。
また、作中の文に「千栄はその静かな股間に休日を保つてゐる」という下りがある。
確かに彼女は売春行為で生計を立てているが、この書き方にはあまりに品がなく、女性に対する侮蔑があり、不愉快としか言えない。
三島の安い短編でも特に質が悪い。読む必要はない。
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