トラベリン・バス
2月もじきに終わりを迎えようとしている。
2月は逃げる。
あっという間に過ぎ去っていく。
そうこうしているうちに3月が訪れるのだろう。
プロ野球はキャンプの真っ盛り。
今も各地で一生懸命に選手が鍛錬を積み重ねている。
じきすればオープン戦。
白球が飛び交う眩しい季節が近づいている。
海の向こう、アメリカのMLBもキャンプ真っ只中。
「オオタ二サン」こと大谷選手の動向や、新規加入した山本投手やパドレスの松井投手にカブスの今永投手など、連日メディアを賑わせている。
順調に調整も進んでいるようで、きっと各選手は試合で活躍するのだろう。
いまからその瞬間が楽しみだ。
そして今年日本人から見たMLBで一番注目を受けるであろう球団「L.Aドジャース」は3月20日に韓国で開幕戦を迎える。
相手チームはサンディエゴ・パドレス。
果たして大谷選手やダルビッシュ選手の対戦や、松井投手や山本投手の登板はあるのか…。
実現したらそりゃあ楽しみなものになるんでしょうね!
ドジャースは韓国でのパドレス戦を挟んだ後に、日を置いて3月29日から本拠地ドジャー・スタジアムにてセントルイス・カージナルスを迎え本国アメリカでの開幕を迎える。
一週間の間があるとはいえ、中々忙しいですよね。
メジャーリーグの中継を見ていると日本よりも日程が密であることと、その移動距離に驚かされる。
シーズン基本1チーム162試合行われ、スケジュールがずれ込んできたりするとダブル・ヘッダーもあったりする。
大体4~10月までが全日程なので、スケジュールがタイトになりがちなのだろう。
そして移動距離。
ドジャースを例にとってみると、ドジャースはナショナル・リーグの西地区に所属する。
西地区に所属する他チームは、
アリゾナ・ダイヤモンドバックス。
コロラド・ロッキーズ。
ロサンジェルス・ドジャース。
サンディエゴ・パドレス。
サンフランシスコ・ジャイアンツ。
以上の5球団だ。
位置関係を調べてみると、アリゾナは南西部に位置しロサンジェルスがあるカリフォルニアに隣接している。
さらに調べてみるとロサンジェルスからアリゾナ州までの平均飛行時間は1時間26分だそうだ。
こうやって書いていると大して離れてないように見えるが、車だと8時間56分かかるそう…。
表示を見ると521.4マイルとあるので1マイル=約1.6キロメートル
で計算してみると…
大体834キロ離れていることになる。
こうやって調べていくと妙に楽しくなっている自分がいるので(^^)/、他の球団との地理的位置関係をさらに掘り下げてみると…
ロサンジェルス~サンディエゴ 約200km 平均フライト時間は58分。
ロサンジェルス~コロラド州 約1574km 車で約15時間 フライト時間は大体3時間45分
ロサンジェルス~サンフランシスコ 約544km 車で約5時間41分 フライト時間は大体1時間30分
だそうだ。
ちなみに日本のプロ野球だと、パ・リーグで位置関係が一番離れていると思われる日本ハムファイターズと、福岡ソフトバンクホークスで見ると…
福岡~北海道(札幌) 約2048km 車で29時間 フライト時間は大体2時間15分で飛行距離は1400kmになるそう。
距離の差はあれど、ロスからコロラドに行くのに感覚的には福岡~札幌間を想像すると何となく分かるのかな。
まあ、地理的なことなどが大分と違いますがね💦
同地区チームの移動距離感は何となく分かったが、メジャーリーグの試合構成は全ての球団(30チーム)が少なくとも一度は対戦するようになったり、インターリーグ(アメリカン・リーグとナショナル・リーグのチーム同士が行う交流試合)の増加や、同地区対決の減少により各地でスター選手が見れるなどの利点が増えた。
それにあわせてあちこちに移動することも増えたと思われる。
仮にニューヨークに位置する球団(ヤンキース、メッツなど)と対戦が組まれた場合、単純に平均フライト時間は6時間17分、距離は約4506km離れていて車で移動しようと思うならば大体41時間かかるそうです。
いや~、大変ですね。
ちなみにカナダに位置するトロント・ブルージェイズと試合があった場合は飛行機で約5時間30分、距離は約4041km離れているそうで、アメリカの端から端に移動しようと思うならば、朝の9時に飛行機に乗って単純に考えて昼の15時くらいに現地につく計算になるわけか。
詳しくは分からないが、スケジューリングなどで上手く日程が組まれていたとしてもその労力は大変なものがあると伺える。
いや、マジ調べてみて選手の凄さが試合に映ってない面から分かったような気がしたので、ありがたやです。
162試合戦い、その間にこなす移動は中々大変なものだと推測できる。
そんなことを考えていると、何故か矢沢永吉の「トラベリン・バス」の歌詞の一節が思い浮かぶ。
「きつい旅だぜ ニュー・オリンズ」
去年のフジ・ロックで初めて矢沢永吉の磨き抜かれた「ロッケン・ロール」なステージングを目の当たりにして以来、矢沢さんの歌をよく聴くようになった。
そのフジ・ロックで最後に演奏していたのが「トラベリン・バス」で「止まらないha~ha」のようにタオルが宙を舞い、決してホーム・グラウンドとは言えないステージをYAZAWAカラーに染め、海外から訪れていたであろう観光客の人も一緒になってタオルを宙に舞わせていたことを今でも覚えている。
凄かったな~。
華々しいホーン・セクションと共に「ルイジアナ、テネシー、シカゴ、はるかロスアンジェルスまで~」
っと始まる「トラベリン・バス」。
ロックン・ロールに憧れて街を飛び出し、その日暮らしで各地を転々としていく様を歌い、町に残した女性のことを思い、など若いミュージシャンの姿が浮かぶような歌詞だ。
アメリカ各地を「トラベリン・バス」で揺られて移動し、キツイ旅だぜと言い、揺られていくのはたまらないもんだぜとも言っている。
「トラベリン・バス」で出てくるアメリカの地名はルイジアナやテネシー、シカゴにメンフィス、ジョージアやカンサス・シティ、アラバマ、ニュー・オリンズなど様々。
「トラベリン・バス」なのでバスで移動することを考えると…
ルイジアナからシカゴへは距離で言うと1488km、車で単純に13時間52分だそうだ。
いや、広いですね。
アメリカって、やっぱり。
歌だとシカゴからはるかロスアンジェルスまでとなっているので、これも調べてみると…
距離で言うと約2805kmあり、車で言うと29時間だそうだ。
日本にいると、アメリカに行ったことがないのでイマイチ土地勘が思い浮かばないが、めっちゃ距離あるんですね(*'ω'*)
そりゃあ飛行機がないと大変なわけだ!
うん。調べてみて良かった。
そんな風にして各地を「トラベリン・バス」に揺られて転々とする人物。
大変でキツイ旅と言っているが、それをたまらないとその苦労をむしろ楽しんでいるようにも感じ、何だか矢沢さん自身の人物像にも思えるし、アメリカを舞台にした「トラベリン・バス」はライブでも最高の盛り上がりを見せる。
歌詞に出てくる地名はルイジアナや、テネシー(ナッシュビル、音楽の聖地)、シカゴ(シカゴ・ブルース)、メンフィス(テネシー州の都市、ブルース、ソウル、ロックン・ロール発祥の地とも)、ニュー・オリンズ(ルイジアナ州の都市、ジャズ発祥の地)など音楽を連想する地名が出ている。
ロックン・ロールに憧れ、「トラベリン・バス」に揺られてそのような地を巡り音楽をするというのは確かにキツイものがあるのかもしれないが、それ以上にたまらないものの方が多いのだろう。
きつい旅、だが歌に出てくる充実感みたいなものがそれ以上に感じる。
そしてライブでのあの盛り上がり…。
楽しかったな~。
どうでも良いが、自分の今年の一つの目標で矢沢永吉さんの単独ライブを観に行くというのがある。
知り合いの昔からのYAZAWAファンの方に話を伺うと、楽しいし今のうちに行っといたほうがいいよと聞いた。
ただ、調べてみるとチケットは中々の倍率らしく簡単には取れないというような話もどこかで耳にした。
去年矢沢永吉さんのライブが行われた箇所をチェックしてみると…
仙台、浜松、北海道、愛知県、広島、福岡、大阪、日本武道館、横浜アリーナの9都市18公演を巡ったそうだ。
今年にライブが開かれるかは公式な発表はまだないけど、まだまだ聴き始めて日の浅い自分ではあるが、ライブがあったとしたら思う存分矢沢永吉のロックン・ロールの奥義を体感してみたい。
そしてタオルを宙に舞わせたい。
自分が住んでいる近畿圏の近くと言えば大阪になるわけだが、そこでチケットが取れず、離れた場所の会場でチケットが取れた場合、その移動の道中は「キツイ」ものではなく、きっと「たまらない」ものなんだろう。
そんな想像が出来る。
まあ、何はともあれ今年も矢沢永吉さんのライブがありますように。
そしていつかは歌詞にでてくるようなアメリカの、取り分け音楽の地を巡ってみたい。
最後にバスではないが、移動も含めて162試合のシーズンを送るMLBの戦いを、そのアメリカの広大さを思い浮かべながら楽しんでみたい。
「きつい旅だぜ ニュー・オリンズ」
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