先日、自民党所属の青山繫晴氏によって、以下のような暴露動画が投稿されておりました。

動画の内容を簡単にまとめると、"政策活動費は、一部の幹部議員にしか全く支給されておらず、一般の議員が手にする事は無い"というものです。

そして、政策活動費というのは、政党毎に公布される政党交付金という名の税金を原資に、各議員に支給されるはずのものです。

なので、私は、これまでの派閥の政治パーティー券のキックバックの話を踏まえ、"もはや、自民党は政治組織ではなく、一部の重鎮が良い思いをするためだけの、ただのネ〇ミ講なのではないか"と思い至った訳です。

1.これまでの政策活動費に関する不祥事

まず、政策活動費と言えば、二階俊博氏が、これまでに総額50億円近い政策活動費を貰っているという事で、話題になりました。

しかし、日本の政界においては、以下の画像の通り、まずは、幹事長が、大部分の政策活動費を受け取って、幹事長の裁量によって、その政策活動費を、各所属議員に配っていくという方式を採っている事が解ります。

ですが、その一方で、二階俊博氏については、政策活動費を、自身の自著本の購入代金に充てる等、"政策活動費を私的流用している"一例のような不祥事があった事が、発覚しております。

つまり、以上の内容をまとめると、"政策活動費と言うのは、党の幹部自身が、自由に私的流用する事ができ、余ったお金についても、党の幹部息の掛かった議員から順に、お金を配る事が出来る"ようなものであるという事です。

また、冒頭の青山繫晴氏の暴露で判明したように、末端の議員については、一円も支払われていないという事も考慮すれば、"いつか、あなたも良い思い出来るから"と言って、末端のメンバーから搾取するような、ネ〇ミ講と何が異なるのでしょうか？

本来、政党交付金と言うのは、政党に所属する国会議員の数によって、交付額が算出されているため、"政党交付金は、その党に所属する国会議員全員の物であり、平等に配分されるべきもの"と同視出来ると思います。

2.派閥パーティー券のキックバック制度とは、何のために存在したのか？

結局の所、派閥パーティー券と言うのも、"重鎮議員が、若手議員からお金を搾取するための仕組みでしかない"と言う事が出来るでしょう。

確かに、派閥に所属している事で、得られるメリットはあるのでしょうが、"派閥のパーティー券をノルマ分入れなければ、罰金を課す"という制度は、派閥のドンに、若手議員が、みかじめ料を払わなければならないようなものであるという事が出来るでしょう。

3.もはや、自民党は政治のための組織ではない！！

これまでの内容を振り返れば、"自民党は、政治をやるための組織ではなく、重鎮議員が、ただボロ儲けするためのネ〇ミ講のような組織でしかない"と断言する事が出来ます。

自民党の活動内容を考えても、基本的に、官僚達の作った法案をチェックするだけで、国会において質問するだけの仕事しか行っておらず、それに加え、過去30年に渡り、票を得る事だけを考え、殆ど何も考えず、社会保障にのみお金を使ってきた結果、日本を衰退させ続けるものでしかありませんでした。

なので、このような組織を、"政治政党である"と言う事は、到底出来るものでは無いと思っております。

あとがき.

やはり、ただのネ〇ミ講と同視出来るような組織が日本に誕生し、その組織が、長年政権与党を担ってきたという事は、由々しき事態であると思っております。

このような仕組みを固持するような組織を残してしまえば、真っ当に政治を志す議員の将来を奪う事に繋がり、日本の政治には、悪影響しか及ぼさないと思っております。

ですから、真っ当に政治を志している自民党議員の方々には、是非、自民党の改革を率先して行っていただきたいとは思いますが、それが難しい場合は、別の党に移籍して、本来の政治を行って頂きたいと思っております。

そして、"何故、このような組織が日本に誕生してしまったのか？"を考えれば、日本人が、政治に関して無関心過ぎると言うのが、主な要因だと思っております。

なので、主義主張等は、国民それぞれなので、誰かに合わせる必要は無く、自分の意見を持ち、自分の意思で、投票先を決めるべきであると思っておりますが、端から政治を行う気が無いとも取れるような、自民党に投票する事だけは避けるべきなのではないかと、思っております。

そうする事で、これ以上、政治を志す真っ当な議員達が、自民党の食い物にされてしまう事を防ぐ事が出来る事は、間違いないでしょう。