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子宮全摘術体験記(1)

子宮全摘術を受けたことのある女性、ちらほら聞きます。ネットで検索してもいろんな体験談が出てきます。なのでその一例になればと思い書き留めることにしました。

ちょうどこの記事を書いてから2年経ってるんですね。

子宮筋腫のその後

この記事のときはリュープリン注射でしたが、このあと全く治まる気配がなく過ぎていき。

翌年にミレーナを挿入して様子を見ましたが、わたしの主治医曰く

本来なら六畳一間ぐらいの子宮の広さだからミレーナちゃんを挿入すればだいたい効くんだけど、あなたの場合は筋腫ちゃんたちでもう二十畳ぐらいの広さになってしまってるから効き目がないんやわ

とのこと。何とわかりやすいたとえ…。この先生は関西圏にいらっしゃる婦人科の中でもすごい先生だそうなのです。

そんなこんなで、年末「年齢も年齢やし、あと10年以上出血と付き合うか全摘術で筋腫もろともなくすか考えてね」と言われ、個人的な意思であればその場即答もできたのですが持ち帰り検討。

そもそも挿入したはずのミレーナが大量出血により流れ出てしまっていたという…半年しか滞在しなかったわたしのミレーナ…。(20人に1人ぐらいそうなるとのこと)

年末年始で近しい周りへは相談をし、2月頭の診察の際に意思を伝え、いよいよ入院日も近づいてきたので記録に残すことにしました。

手術前準備期間1ヶ月半前(43日前)

ちなみに先月から手術日までの間こちらの薬を飲んで出血を抑えるという手段に出ています。

まだジェネリック品がないそうで、40錠超えると1万円超えるので結構お高いお薬です。

そして1ヶ月半前の3月頭、採血と胸のレントゲン、心電図をとって診察。基本的に他は問題ないですねという確認や、貧血のチェック等。主治医の先生とは手術日の再確認、それまでの段取りや、今の出血状況のお話。

その後、入院申込と入院時の必要事項等の説明、看護師さんからの療養時のサポートについて説明を聞いて終了。

自宅に帰ってから、生命保険会社に入院・手術を受ける旨連絡をして必要書類の取り寄せ手配、あとは会社の健保サイトにて高額療養費制度の限度額適用認定証を発行してほしい旨依頼するための書類を探したり等。

とりあえず1か月半前にできることはここまで。

子宮がなくなることによる喪失感はないのか

ないといったらウソになります。そりゃ臓器1個なくなるわけなので実はおおごとだな、と思ってはいるのですが。それで女性じゃなくなるやんとかは全く思ってないです。(元からサバサバした性格であるというのはさておき)

それをどうでもよいと思えるほどの時折起きる大量出血(不正出血)。大量出血しながらも、そのことによって汚れてしまったものを洗濯したりしなければならない面倒。しんどい時は生理痛のような鈍痛もあり、横たわってないと辛かったり。前の記事にも書いた通り、10分で夜用40㎝生理用ナプキンが真っ赤になるほどの出血で、1ヶ月のうち1週間ぐらいしかナプキンを付けない日がないという状態だと、デリケートゾーンの肌荒れも半端ない(かゆみが出てないだけマシです)。

子どもを作ることについては、正直35歳ぐらいでもうあきらめてしまっていました。自分の人生設計的にその年齢以降で子どもを育てながら仕事もバリバリこなすというのはちょっと考えられなかったのです。なので、子宮頸がんのときに95%踏ん切りがついていたし、40歳を超えたタイミングで100%踏ん切りがついていたので、正直今回は全く気にもしていません。

どちらかというと子宮がなくなることにより、それ以外の影響が出るんじゃないかというところの心配のほうが大きい。ですが、卵巣は残すので問題なく更年期は来ると先生はおっしゃってくれているし、周りの経験者も「スッキリしたよ」という声の方が多い。なのであまり心配しなくなりました。

正直「もう仕方ないよね。子宮ちゃんお疲れちゃん」と言ってあげたい気分。自然の摂理や運命には従う、という気持ち。

次に3月下旬に麻酔科等の診察があるし、完全完治までは綴っていこうと思います。同じ手術をすることになっている方、悩んでいる方のご参考になれば幸いです。

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