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軽くなった望郷の念。

札幌に住む76歳の父が、北海道を出て、愛知に住む私の兄との同居を、約24時間前にスタートさせた。
これで、私にとって北海道は「帰省先」ではなくなった。

昨夜、21時過ぎに新千歳空港から中部セントレア空港に到着した父を兄が迎えに行き、ツーショットの写真をLINEで送ってきた。

43歳の兄は、自由人ゆえに見た目も自由で、勘違いカリスマ美容師気取りのような風貌なので、老いぼれ爺さんとのちぐはぐなツーショットが可笑しくてたまらなかった。笑

私は今、心底ホッとしている。

父は独居老人な上、2019年から糖尿病を患い、不安に思う中、私は第三子を授かり、さらに未曽有の感染症のために会えないでいた。
昨年の夏、3年ぶりに会えて、心底安堵した。
実家の家族4人が約5年ぶりに集まり、そこに私の子3人を加えた道内旅行も叶った。

兄は、奥さんと死別してから独り身で、子どもはいない。
どうも再婚を諦めてはいないようだが、父のため、また父を案じる妹のために、頻繁に会える距離で同居を決めてくれたように、私には思える。感謝しかない。もう3人の子どもを連れた大移動をしなくて済む。

兄自身も、城や歴史好きな父とともに、名古屋城や犬山城、父の母方のルーツである石川県など、可能な限りあちこち一緒に行きたいと言っているのも、私にとって救いだ。

兄は、九州に住む母にもおいでと言っていて、母も、父とまた一緒に暮らす意思はあるようなのだが、母も自身の実家の問題などを一人背負ってしまって、九州から離れられずにいる。
でも、その整理がついたら、数年のうちに、愛知県に行くだろうと思う。

若い頃は、実家が持ち家じゃないこととか、両親が別々にいることととか、変わっているよなぁ、うちは。と思っていて、人に知られたくないと思っていたし、根無し草っぽい感じを自分の自信のなさに繋げてた。

でも今は、そうは思わない。
変わっているとは思うし、大変だね、と言われることもあるけど、そんな家族を持ったことが自分の持ち味やミッションに繋がっているんじゃないかと思えるようになったから。

あとは、風の時代でよかった。
根無し草でいっか。
好きなように、好きなところで生きればいいね、って思えるから。

北海道へは、子どもたちがもう少し大きくなって、友だちに会いに行きたければ行こうと思う。できれば一人で身軽に。


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