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へぇ!お母さんってそんな価値観持ってたの?

母の暮らす鹿児島に、子ども3人と奈良より遊びに来ている。すでに4泊し、あと3泊。

今日は、お墓参りと科学館に行こうと朝から用意していたところ、母の鏡台に私がつけても良さそうなバレッタが置いてあったので付けてみた。

「あれっ、これいいね!付けていこうかな!」と言うと母が一言。

「知ちゃん、子どもがいるのに、そんなのおかしい」

私は思わず、
「えっ!嘘でしょう?母親はオシャレしちゃいけないって価値観の持ち主だったの?お母さん…」と返した。

「いや、そうじゃないけど、そんなあのちゃんみたいに、可愛くしなくてもいいでしょう」

75歳の母が、あのちゃんを知ってることを褒めたい気持ちと、私とあのちゃんをひとまとめにしちゃうほど、若者と年寄りの二極化が母の中で進んでしまったのかと嘆きたい気持ちで、おかしく思いながら、
ふと、母の中に
「母親は、ましてや40代以降は、可愛いさを追求しちゃいけない」みたいな固定観念があるのではないかと初めて気づいた。

「お母さん、いまどき、子どもがいても可愛くしてる人なんていっぱいいるんだよ」

バスの時間が迫っていたので、その話は不本意ながら終わらせてしまったのだけど。

母は結婚前、着物を仕立てたり、自分で洋服を作ったりしておしゃれを楽しんでいた人なのに。

自由人のように見えて、この数十年で、もともと持つ先入観以外の他の何かにも縛られてしまったんだろうか。

捨てても良さそうな先入観、持ってても幸せになれなさそうな価値観もたくさん持っていそうな気がするので、もっと一緒の時間を過ごして、おしゃべりしながら少しでもほどいてあげたらと思った。

そう言うと、きっと
「いーや、いりません。心配しなくても結構よ(笑)」と言いそうな母だ。

私や兄には愛情深い人なのだけど、素直じゃないところがあるし、新興宗教に没頭しているので、私の助言はなかなか届かないだろう。

こんなにいい娘がいるのに、もったいないよねぇ。笑

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