ベンガル語を大急ぎで齧った時に思ったこと

だいぶ前のこと、結婚式や里帰りの直前、私は一夜漬けで初歩的な文法と単語を叩き込もうとしていたときの話。

当時は堅苦しいタイプ(協力隊向けなど)の本しか見当たらなかったので、当然例文も堅苦しくて当地の親族に結構ウケた(どうなことがあろうとも、〇〇さんの家に行きたいのです等)。文字も頑張りたかったけど、複雑な変化が大変そうで断念。

助かったのは、語順は割と日本語に似ているようだったこと。英語と比べると活用が多いけれど、スペイン語の感覚に少し似ていたこと。例えば人称代名詞。「君」と「あなた様」みたいに敬意や距離感が区別されていたこと。(ただ、ビーマン航空のCAさんが乗客に「アショ」と呼び掛けていたので違和感を覚えた。労働者を見下した気持ちをそのまま言葉にしているのか?と。単にフレンドリーなだけだったのかもしれないが。)

随分と離れた地域とはいえ、同じインドヨーロッパ語族でアラビア語の影響も受けたであろう両言語が、解説本を読んだ私には一瞬身近に感じられた。

難しいと感じたことの1つは、親族を説明する単語が多くて日本語のおじおばみたいに漢字だけの区別で何となく聞き流せるものでもなく、それぞれの近況を聞かれるので毎回「え、どっちの誰だっけ?」って混乱があった。(もっとも私の英語がちゃんとしていれば、スムーズに解決できたはずだが)

調子に乗ってCSのスペイン語のニュースか何かの音声を聞いていたら、義兄から「ロシア語か?」と問われ、ベンガル語話者には似て聞こえるのかと思った。


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