生きるとは？人生とは？という根本的命題に対するその答えを求めて

私にとってのスピリチュアルの旅のはじまりは20代前半の頃だったといえます。

なぜ生まれてきたのだろう？

何のために生きているのだろう？

そして、どこへ向かおうとしているのだろう？

いつか死ぬとわかっていながら、なぜ人は生きるのだろう？

なぜ人はそのことに疑問を持たないのだろう？

なぜ幸せじゃないのだろう？

なぜ人生はうまくゆかないのだろう？

人生って何なのだろう？

生きるとは何なのだろう？

そのような人生の本質に関する疑問が自分の内側から理由もなく湧き起こってくるようになったのが21、22歳の頃だったように思います。

生きるとは？人生とは？という根本的命題に対するその答えを求めて、内なる衝動にかられるように、スピリチュアルの探究の旅ははじまったといえます。

真実を知りたいという欲求を抑えることができなかったのです。

それから三十年ほどの年月が経ました。

真実、真理を求めて、さまざまなスピリチュアリティ（霊性の道）を渡り歩いてきましたが、それでもその探究欲求が尽きることはありませんでした。

そして紆余曲折しながら、その探究の旅の果てに行き着いたのが、このコース（ACIM／奇跡講座／奇跡のコース）だったということです。

コースの学びによって、ずっと抱き続けていた疑問に対しての答えはもたらされたと感じています。

というのも、もはや、もうそれらの疑問を抱くことがないからです。

まだ探究の旅が終わったわけではありませんが、その探究はもはや外側に向かうことはなく、内なる探究へと方向がシフトしたといえましょう。

これが最後の時間の旅であることの自覚があります。

それが今この瞬間（聖なる瞬間）への帰還の旅であることを理解するならば、この人生の捉え方も、「時間」というものの概念もまったく変容してしまうというものです。

そのすべてが夢の主人公のストーリーにすぎなかったということが理解されてくるならば、この世界も、時間をも愛するようになってくるものです。

この旅を振り返るならば、

どれだけのまわり道をしてきたことでしょう。

どれだけの時間、お金、人生を費やしてきたことでしょう。

でも、それらを経由してきたからこそ、ここに行き着いたと言うことができます。

コース（ACIM／奇跡のコース／奇跡講座）以外にも、もちろん、ここに至るための霊性の道はいくつもあるのだと思います。

ただ、私にとっては、コースという霊性の道がそのカリキュラムとして仕組まれていたのでしょう。

この霊性の道の歩みはこの今も進行中なわけですが、この旅はもうどこにも行かないことを知っています。

たとえ、他にもどのような道があったとして、さまざまな旅に出たとしても、すべてのその旅はいずれにせよ必ずここに戻ってくることを知っています。

答えはもうすでに与えられているわけです。

ずっと探し続けてきた道は、いまここに与えられているわけです。

道はここにあるわけです。

それが我が家に帰る道だと分かっていながら、この道を歩まないということなどあり得るでしょうか。

むしろ、この道を歩まずして、他にこの世界を生きるとしてそこに何の意味があるというのでしょう。