彩り豊かな秋の高千穂〜神々との優しい時間
今日のニセコは大荒れ。
羊蹄山も8合目付近から上は白く雪化粧し、短い秋の終わりも近づいてきているのかなぁと、少しばっかり寂しい気分です。
そんな始まりですが、気を取り直して書きます!笑
前から書きたいな、と考えているのが「宮崎県・高千穂」のことです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、2020年に高千穂を題材とした旅のエッセイ本を出版させていただきました。
最後に宣伝します!
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本にまとめるとなると、削って削って書きます。
「もっとこれ書きたいなぁ」「この部分を膨らませたい」と思っても、事実確認が取れなかったり、がんばって過去の書籍を探し出しても、あと一言載ってないからNGだったりと、なかなか難儀なんだなということを勉強させてもらいました。
逆にそれだからこそ、ぎゅーっと濃縮されてわかりやすくなるとも言えますが。
ちなみに執筆に至るまで、2年間で4回通い取材をしました。
現地を訪れるたびに、「これ知りたい!」「ここも行ってみたい!」「この方のお話も聞いてみたい」と、欲張りな私が顔を出し始めちゃったのです。
編集者さんからは「司馬遼太郎は、自分で歩いてない場所のことも書けるんだよ」と言われましたが…
恐れ多い〜〜〜〜、私は自分で見てない、経験してないことまで書けるほど大家なわけありません!(苦笑)
さて、そんなことで本で紹介しきれなかったことや、表現しきれなかったことを、写真を通じてお伝えしていきたいと思います。
今日は、どこの場所ということではなく、「秋の高千穂」をご紹介しますね。
ちょうどこれから紅葉が美しい時期に入ります。
11月中旬からは、国の無形文化財に指定されている各集落ごとの「夜神楽奉納」も始まります。
高千穂には多くの神様が集まりますので、「神様との優しい時間」をぜひお楽しみください。
1、高千穂峡が織りなす渓谷美
ベタですが、ここは外せませんし、実際にとてもエネルギー溢れる場所です。
地形もさることながら、やっぱり見どころは「豊富な水量」。
「真名井の滝」すぐ近くにある「おのころ池」は、国生みの神様イザナギノミコトとイザナミノミコトの婚礼の地とも言われています。
2、何度でも訪れたい・国見ヶ丘
ヘッダーの写真がまさに「これぞ国見ヶ丘の雲海!」
11月中旬の寒い朝でした。
高千穂盆地に突き出た半島のような場所なので、高千穂の町から遠くは阿蘇五岳まで見渡せます。
3、神議りの地・天安河原
暴れん坊の弟・スサノオノミコトの傍若無人ぶりに、堪忍袋の尾が切れたアマテラス大神がお隠れになってしまい、高天原も地上の闇にまみれてしまいました。
「これは困った!」と八百万の神々が、「さてどうすんべ」と会議をした場所です。
4、ニニギさま、愛おしい姫様と出逢います@愛初川
正直ここは見つけづらいと思います。下川登という集落の中にあり、クネクネした道を探し当てる感じです。
まぁこれも歩く旅だからこその楽しみですが。
愛初天神社という、それはそれは小さな神社の脇に流れる、小さな池のような川です。
有名どころになっていないからこそ、ビビビッと感じるものが!
5、絶対ここには龍がいます!八大龍王水神
一番最初に訪れたとき、水神社の入り口をみた瞬間にブルっと震えがきました。
樹齢500年といわれる御神木の榎が、来るものを見定めているかの如く鎮座しています。
夏は青々と秋には見事に黄金色に染まり、幾度でも訪れたい場所です。
6、美しき日本の原風景〜暮らしが風景をつくっている
前出した写真からもわかるように、高千穂は山々に囲まれた土地です。
そのため傾斜地に田んぼを作るという、とてつもなく大変な歴史があり、それが受け継がれ今の姿があります。
山奥の水源から水を運ぶ水路の維持、管理には現在でも相当な苦労があるそうです。
水路は地域にとって大切な財産。
雨が降ろうが槍が降ろうが、管理作業は集落の人が総出で行っています。
たくさんの写真をご覧いただき、ありがとうございました。
まだまだ伝えきれない素敵な場所があるので、また書きますね!
最後になりますが、執筆させていただいた著書になります。
よかったらお手に取ってみてくださいね。
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