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海外で生姜の飲み物:ジンジャーショット

最近自分の研究論文だったり、博士課程終了後の就職に関わるような書類を書いていて、根を詰めて机に向かって書き物をすることが多かった。数週間、集中して作業行う時は特にいつも以上に体調を崩せない。そんなときに頼りにしているのが、生姜の飲み物である。今日はジンジャーショットについて書いてみたいと思う。

ジンジャーショットは、生姜の絞り汁が主体の辛い栄養ドリンクである。栄養ドリンクといっても、エナジードリンクのようにあれやこれや配合されているわけではなく、基本成分は生姜由来のもの。ターメリックなどのスパイスが入ったものもある。 

こちらのスーパーで数年前からよく見かけていたのだが、小さいわりに一つあたり二〜三ユーロ(約300〜400円)とお高めなので、試すまで時間がかかった。今回、少し無理をしている自分へのご褒美というわけでもないが、お財布が緩くなって買ってみることにした。

カフェインが入っているわけではないので、コーヒーやエナジードリンクのように目を覚ます効果があるわけではないが、なんせジンジャーショットの味がとても辛いので、パッと目が冴える。辛めのものから甘めのものまであるので、自分に合うものを探すのも楽しい。個人的には辛い方が効果がある気がする。味わって飲むと辛いので、二、三口ぐらいで飲み干す。

風邪予防に飲まれることが多いらしいが、確かに日々飲み続けることで免疫系を強めてくれる気がする。個人的に生姜系の飲み物が好きなので、ジンジャーショットは思った以上に自分にあっていた。

ネットで調べてみると一時期海外セレブの間で流行ったりしたようで、直接飲む以外にも水、お湯、炭酸水で割ったり、スムージーに入れたりして楽しむことができるようである。特に冬の寒い時はお湯割に蜂蜜を入れて飲んでも美味しそうである。

ヨーロッパに住んでいると手に入る食材が異なるので、野菜や果物を見ても意外と馴染みのものはあまりない。アボカドやバナナのように、日本でもヨーロッパでも外から輸入しているものは同じ味だが、一見どこにでもあると思われると思うトマトやきゅうり、なすのような基本の野菜も、こちらの土と日を浴びて育つと形も大きさも全然異なり、故に味も日本のそれとは何かが違う。

そんな中で生姜は、どこの土地で育てられてもあまり味にブレがない食材の一つだと思う。もともと日本にいる時から生姜は好きだったが、こちらに来てさらに生姜の飲み物や食べ物を探すようになったのは、何となくほっとしたい気持ちの現れかもしれない(生姜の味が故郷の味というわけではないのだが)。