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5月新刊!kindle『とはずがたり』出ます!予約受付中!✨

想定より早く予約が開始されてしまったのでご存知の方も多いかと思いますが、改めて書籍情報をまとめてお知らせします!!!

硫化鉄文庫(仮)『とはずがたり』

★コチラで作者が詳しく書籍化についての流れを解説しています


表紙が名刺デザインそのものだったので、名刺風広告を作ってみました。(ゆき)

5月25日発売!『とはずがたり』名刺代わりの1st短編集

価格:100円
kindle電子版予約ページはコチラ
※Amazon Kindle Unlimited対応作品です。

千楽亭九八八〇作/千楽亭 五作千楽亭 十三作千楽亭 十九作 /千楽亭 八作硫化鉄(著)
あだん堂 /ゆき(編集)
硫化鉄(デザイン)
※千楽亭とは……作品を1作目を千楽亭一作が、2作目を千楽亭二作が…と執筆順を示すために作られた硫化鉄の別名義。全て硫化鉄本人の別名。

四つのテーマ、四つのテイストでお届けする、短編四作品。
読み物としてはもちろん、朗読配信向けの短編集に仕上げました。
◎営利目的以外、全ての朗読生配信・朗読動画に使っていただけます。

作品① ひょっとこさんの顔
透き通る笑い声とまぶしい笑顔――。
僕は恋をした。
僕を幸せにしてくれるその笑顔。
この笑顔をずっと見ていたい。
僕は、そう願った。
――瞬くような、永遠の愛。

作品② 機械仕掛けのレクイエム
暗い裏路地に悲鳴が響き渡った。
悲痛な響きを帯びた少女の叫び。
警察所属の人型ロボット、PAB―521は、今まさに凶行が行われようとしている現場に駆け付けた。
彼がそこで見たものは――。
――近未来のディストピアに響く、鎮魂の物語。

作品③ 命の美食
「まずは自慢の魚料理でもお召し上がりいただきましょう」
大富豪にして美食家のF氏に招かれた「僕」。
平凡な大学生である「僕」は、ひょんな事からF氏に気に入られ、たびたびその招きにあずかる事になった。
「僕」の生活を完全に変えてしまったF氏。最高の幸福の中で「僕」はF氏のために自分を磨こうと決意する。
F氏の真意とは――。

作品④ 記憶
重度のシスコンを患っている、考古学研究生の「私」。
資料庫の片隅に忘れられた石板を発見した時、謎の光景が頭の中を駆け巡った。
これはまさか――前世の記憶?
最愛の妹と、運命の遺跡を目指す「私」。
前世の記憶、そして遺跡の謎が絡み合う。
(※軽い百合要素が含まれます)

Amazon 詳細情報より

特徴的なのは、営利目的以外、全ての朗読生配信・朗読動画にご使用OKな部分でしょうか!
使っていただく際にお知らせいただかなくてもOK
ただ、お知らせいただいたら、硫化鉄本人と私・ゆきが嬉々として拝見しにいきます! 
正直、事前にお知らせ貰えたらめっちゃ嬉しいです……!笑

実は、硫化鉄さんと朗読にはお仕事上深い関係があるそうで、「いつでも利用可能な台本をゲットするのは意外に大変だよね」という発想から、今回の短編集はWEB掲載時からさらに、朗読用に読みやすい形で再編集されています。
例えば文字の横に打たれる圏点や、漢字とは全く違うルビをつけて世界観を広げるなどの手法は、朗読には不向きなので出来る限り使用しない方向で編集しています。
実際に読んでみて読みづらいかどうかをチェックする、朗読会も硫化鉄さん自身が開催。これで最終チェックをしました。

<事前朗読チェック配信>
先行テスト朗読配信「ひょっとこさんの顔」
機械仕掛けの鎮魂歌テスト 前編
機械仕掛けの鎮魂歌テスト 後編
他は非公開動画になっていますが、上記二作品はコチラで聴けます!

硫化鉄さんは、ご本人がnoteにて語っている通り、一度は筆を折ろうと考えて、私・ゆきのもとにいらっしゃいました。詳しく聞くと「最後に、大切な人に本として届けられなかったのが悔しい」というお話が登場するではありませんか! 
「それは大変だ、本にしなければ硫化鉄さんの作家としての魂が供養されない……!」
というわけで、私はkindle書籍化について、0から100までお伝えしながら、編集作業をお手伝いしました。
WEBにて掲載していた原稿を、書籍用にかなり加筆修正しましたが、硫化鉄さんと共に「初稿より断然よくなったなぁ」と納得の出来栄えです。

5月25日発売! 現在予約受付中!
100円というお手に取りやすい商品です。ぜひご覧ください~!!!!!!

※2022/05/16追記
今回の書籍について、私は中身のテキスト以外は全くノータッチなのですが、表紙デザインとか表紙タイトルについていくつかご質問いただいたので、覚書程度にここに記すことにします!
「とはずがたり」というタイトルは、もともと、鎌倉時代の中後期に、後深草院二条さんという方が実体験をもとに書き綴ったと言われる日記文学の名称です。
現在でも様々な翻訳版が出ていて、Google検索しようとすると……。

「やばい」が一緒に検索されている……w

今でいうブログ記事とかnote記事みたいな書き方だった文章なので、一緒に「やばい」が検索されているんでしょうかね!(内容も、前半は激しい泥沼恋模様を描き、後半は出家して紀行文になる、という、エンタメとして最強な構図ですね!笑)
今では「ネカマだろ!(書いてるのは男だろう)」とか「作者ホントに実在してんの?!」みたいなことも言われていますが、面白いのでぜひチャンスがあればご一読を!

▲瀬戸内晴美(現、寂聴)さんのオーソドックスな訳はこれ。

▲レビューでも賛否ありますが、敬語の回りくどい訳文がほぼ出てこないのでサクサク読める。あと「アンニュイ」とか出てきちゃう。非常に現代チックなので、古典ガチ勢が★1をつけている!笑

▲こんなのも見つけました! アンリミで読める漫画でしょうかね。(未読なので読んでみます)

▲なぜかこの追記記事を投稿してからリクエストを受けたので杉本訳版もおいておきます。私はこれから拝読するので、リクエスト者の推薦の言葉を代わりに載せると「淡々とした筆致で進みながら、最後の最後にカタルシスがくる…ラストが圧巻なのです!!!」だそうです!笑(※コチラのリンクのみさらに5/17に追記した追記記事の追記です)

ここまで「とはずがたり」を語ってきましたが、これ、硫化鉄さんの「とはずがたり」とは一切関係がありません!笑
なんだってー?!
と思われるかもしれませんが、このタイトルにこそ意味があります。
後深草院二条さんは、このブログのような日記のような雑多な文章を「とはずがたり」と名付けました。
とはずがたり=問われて(訊かれて)もいないが語ります
硫化鉄さんの1st短編集は、この「問われても(訊かれても)ないけど語りだす」というタイトルがマッチしたそうで!
あとがきで語ってらっしゃいます、そちらもあわせて内容ご覧くださいね!(今回はあとがきまでめっちゃボリューミー! 尻尾のキワキワまであんこが詰まったたい焼きみたい! お得感ある!

最近は、小説の内容の編集だけしか関わらないことも増えてきましたが、こうやって、作家さんの本作りの想いやデザイン意図を知ると、日々勉強になるなぁと常々感じています!

「とはずがたり」、100円です! ぜひご覧ください~~~!

↓宣伝チラシの文字小さくで読みづらい人向け↓

人間のならい、苦しくてのみ明け暮るる       
     ――鎌倉時代『とはずがたり』(後深草院二条)より
後深草院二条がこう感じたように、 人の生涯は常に、様々な苦しみに
囲まれていて、 時に押しつぶされそうになる事もありますよね。
私の「物語を紡ぐ者」としての人生もそうでした。
作家・硫化鉄の命の灯が消えそうになった時、
長きに渡り熱心に私の作品を応援してくれていた
或る読者が脳裏に浮かびました。
せめて恩返しがしたい。そんな想いが膨れ上がりーー。
気付けばkindleセルフ出版の入口に立っていました。
そして新たなかけがえない出逢いに道を照らされて、 4つの短い物語を
大切に編んだ 『とはずがたり』を出版するに至りました。
誰に頼まれても問われてもいませんが、 大切な或る人へ、
そして、応援してくれる多くの方へ、
この名刺代わりの1st短編集を捧げます。
           硫化鉄(千楽亭九八〇〇作)拝

宣伝画像より引用


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