思考と感情

目的の達成と感情の因果関係

私は毎日、お話をさせて頂く全ての人を観察し、質問や発言、言葉を選び、どんな表現が、どのように人の感情や行動、パフォーマンスに影響するか?
行動分析をして、反応や変化、それに伴う結果を観察しています。
毎日の私生活を実験台にして、沢山の気付き刺激を感じ取り、感情とパフォーマンス、そして成功への因果関係を研究しています。
私は技術開発者であり、専門教授ではありませんがAddElmの開発と研究をもとに、『感情という要素を人々の人生に添加』し、人体の反応との繋がりを分析して技術開発に活かしております。
まさに、人生の様々なシチュエーションが私の実験室です。
その中で、私が重要視している事が目的の達成と感情の因果関係です。

人は極度な不安を感じると、簡単な課題でさえ難しくなる。

思考(大脳皮質)と感情(扁桃体)には相反する関係があり、時としてその関係は目的達成の過程で、大きな弊害となる事があります。

参考例

Aさんの能力が認められ、新規プロジェクトを任せられました。
新しいクライアントの大きなプロジェクトです。
早急に企画を立て、リーダーとして速やかにプロジェクトを遂行する様にクライアントに求められました。
Aさんは、早急にチームを編成しプロジェクトをスタートました。
ところが、新設したばかりのチームで意見が噛み合わず、Aさんの思う様に企画の立案が進みません。
そんな中、納期が刻一刻と近づいてきます。
このままでは間に合わない!
Aさんは、納期への焦りと不安から、一人で企画を立てた方が良い!
と判断、ズバ抜けた能力で急ピッチに企画を立案し、期日内に企画を提案する事ができました。
ところが、
クライアントは納得をしませんでした。

さて、なぜでしょうか?

Aさんの本来の役割は?(目的)
期日内に企画を提案する事ではなく、リーダーとして速やかにプロジェクトを遂行する事です。

Aさんは、納期という差し迫る具体的なプレッシャーから、提案する事に優先順位を置いてしまったのです。
この様に、人は感情の働きにより優先順位を錯覚したり、本来やるべき事(目的)を見失ってしまう事があります。

一般的には、扁桃体(感情)が活発だと皮質(思考)が沈黙してしまう事が確認されており、ネガティヴな感情は思考をのっとり正しい判断が難しくなるのです。

きっとこのような体験をした事がある方もいるのではないでしょうか?

だからと言って、私は感情を抑える事を勧めたり、感情が無駄だとは考えておりません。
むしろ、スポーツやビジネスなど目的を達成する為に、感情はパフォーマンスのコンディションを整える上で必要不可欠だと考えています。

大切なのは行動や目的に対して、感情を正しい方向に導き活用する事です。

目的達成のためには、感情の使い方をトレーニングする必要もありますが、それはまたお会いした時にでも!

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