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カメラのISO感度は低ければ良いわけじゃない話

元パティシエ、現在フリーランスで映像制作をしている内海悠です。



カメラを使っている方ならなんとなく知っているであろうISO感度。

ネット上では「ISO感度はなるべく下げて撮影する」とよく書かれているが半分正解で半分間違いだ、ISO感度とは電子的に光を増幅させる性能で、ISO感度を上げれば上げるほどノイズが増える。



と言われているがこの図を見て欲しい。

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これはsony a7iiiとsony a7Sのノイズの量を示すノイズチャートでグラフが上にいく程ノイズが大きくなる。ISO感度が上がれば上がるほどノイズが増えるのであれば右肩上がりのグラフになるはずなのに途中でガクンと下がっている部分がある。

a7iiiのグラフ(水色のグラフ)を見るとISO感度640の所でノイズの量が大きく減っている!

つまりISO感度200-500の間で撮影するのであれば、感度を上げてISO感度640で撮影する方がノイズの量が減るのだ!もちろんISO感度50-160で撮影できる環境であればそれで撮影した方が良いのですが...

(不思議ですね。)


ノイズ以外の部分でもメリットがあります。

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これはa7iii(オレンジ色のグラフ)のダイナミックレンジとISOの関係性のグラフです。

(ダイナミックレンジとは簡単にいうとどれだけ明るい所と暗い所に情報を残せるかを数値で示したもの)


ISO感度640の所で右肩下がりだったダイナミックレンジの数値も大きく戻るのだ!


こういった基準となるISO感度の数値は各カメラによって違うので自分が使用しているカメラはどの数値なのか調べると出てきますよ〜。またこのようなISO感度のことを「ネイティブISO」(二つ基準の数値があるものはデュアルネイティブISO)といいます。


今回のsony a7iiiでまとめると

ネイティブISOで数値はISO50-160,ISO640で撮影するのが適していると言えるようです!



意外と知らない人が多いのでこれを知っていると良いことあるかもね、それではまた。

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