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「教育を考える会」&『子どもの協力をかちとる』輪読会 2018/04/15

今日は休日版の「教育を考える会」&『子どもの協力をかちとる』輪読会がありました。

「教育を考える」は学校の先生やピアノの先生方の教育(現場)の話や親側から子どもの学校でのトラブルやお悩みごとを考えていく会です。

今日は子どもの春休みの宿題についての話がでました。真面目なSちゃんはまだ入学もしていない中学校の大量の宿題に面食らっておられたという事例でした。

「長期のおやすみ中の宿題ってそもそも必要?」
「一律おんなじ宿題で学力は伸びるの?」
などなど熱い議論が交わされました。

私の娘が中学生の頃は、科目毎に、これは赤点とらない、これはしっかりやる、これは時間あればー、、、というような作戦を立てていたのを思い出し、ちょっとお話してみました。

そういえば、担任の先生との面談でも「あのー、娘さんはいつになったら勉強するのでしょうか?」ときかれ、「知りませんけど、なにか決めているようです」というようなやりとりもしたなーなど、娘の中学生時代を振り返って懐かしく思いました。

あれこれみんなでワイワイ考えて、「子どもがしたいことを援助していく」という結論になり、新生活の節目に「子どもを援助する」についてしっかり復習できました。

午後は『子どもの協力をかちとる』輪読会でした。13Rの1「責任と協力が就学の準備」のところを読みました。

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「責任がとれて協力もできる子どもであれば、申し分なく学業をこなしていくでしょう。もしそうではなくて、自分の勉強をみる責任を人に期待したり、たっぷり注目してもらうことに腐心して協力を拒否したりするなら、学業も遅れていくでしょう。そのうちにかれは、「読字障害」「失読症」「学習障害」「軽度の脳機能障害」などのレッテルをはられるかもしれません。

If a child is a responsibility-taker and a cooperator,he will see to it that he deals satisfactorily with the learning tasks. If no, expecting others to see that he does his work, and spending his energy getting undue attention and avoiding cooperation, he will fall behind. Eventually he may even be labeled as a “disabled reader” a “dyslexic” as having a “learning disability” suffering from “minor brain dysfunction,”etc.

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でましたー、レッテル貼り!!
昨今の**障害とつける風潮についてみんなで話し合いました。学習系のことで多くの子どもができることができないと、**障害のレッテルがもらえる。絵画の技術については、年齢や個人による発達の違いはでるものの、たとえ絵が描けなくても、絵画障害とはいわないし、跳び箱がとべなくても跳び箱障害とはいいません。そういうときは「絵心がない」とか「運動音痴」という表現はありますが、決して障害とは言わないのです。これは受験にも関係してるのかも、あるいは先生や親の免罪符、安心のためのレッテル貼りなのかもしれない。

という話で盛り上がりました。

次回の輪読会のお知らせは、
アドラー銀杏の会のホームページでご確認ください。

アドラー銀杏の会は、アドラー→ドライカース→シャルマン→野田俊作の系譜のアドラー心理学を学び、伝承している学習グループです。日本アドラー心理学会が内容を把握し、アドラー心理学の普及につとめています。