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昨日、ある学習支援の場(いわゆる無料塾)で、性のお話をしました。初めての場で、対象は10人くらいの小学生なのですが、色々な背景を持っていることが事前に分かっていたので、何を話そうか悩みました。持ち時間は40分。

とにかくプライベート・ゾーンのことは伝えようと思いつつも、当日まで内容が詰められず、なので資料も用意できませんでした。

今回は性の知識を伝えるのが目的というより、性にまつわるちょっとした悩みや困りごと、不安に寄り添える人として、この場でできることをしたい、その糸口としていわば名刺代わりのお話ができればと思ってました。

なので、やっぱり自分が一番わくわくする話からしようと思いました。そこで、唯一準備したのがコレです。子宮をかたどったカード。針の先で穴をあけてあって、そこから受精卵の大きさをイメージしてもらいます。

お話の時間は、心と体のお話タイム、略して「ここからタイム」と名付けてました。そのはじめの一歩。私もあなたも、ここから始まったよ。ここからこんなに大きくなったよ。

最近、きれいな話をするのに抵抗があって、このカードの出番もあまりなかったのだけど、一回きりじゃない、これからもつながっていける場だから。
色々悩んでいたけれど、ここから、一気に40分を駆け抜けました。

一時間の学習のあと、夕ご飯も食べた後の時間。コーチたちは心配していましたが、子どもたちは反応良く、集中して聞いてくれたように思います。

時間の後、日本語の理解が少し難しい子に、担当のコーチがプライベートゾーンについて、さらにかみ砕いて再度伝えてくださっていました。
この場はそういう話をしてもいいんだ、そんな風に思えるきっかえになったら、うれしいです。

(2020年11月17日記)

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