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夢を見る者(365夢Screen131)

意識が夢を見るとき、
観られた夢は広大な図書館のようなものだ。

本棚には無数の本の背表紙のタイトルが並んでいる。

それらの書物はそれぞれ別の世界を構成する
対象物だと言える。

一つ一つの本に興味を持てば、
それはひとつの世界として顕現する。

ひとつの世界はそれ自体は対象物だが、
その世界を見ている者は
自分を対象物とは思っていない。

しかしその世界自体がひとつの顕現であり、
顕現は対象物であるために、
その世界を見ているものっ自体も
ひとつの対象物でしかありえない。

つまり夢見られた広大な図書館の店に並ぶ
一冊の書籍に興味をもったものは、
その世界を開く者として
その関心自体が一つの対象物にならざるをえない。

一つの世界を見るものは、
その事自体でひとつの対象物とならざるをえない。

ひとつの表現に興味をもったものは
そのこと自体で対象物を構成するが
ただその対象物は
自らを主体だとみなしている。














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