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再現性のないレシピ

"京都のカレー屋さん森林食堂の秘伝のレシピ公開します"


アートワーク塾で個性豊かな仲間と共にスパイスカレーを作ったときのレシピ。
言わんとすることは分かる。雑多ではあるが一人暮らし歴10年、自炊もしているからイメージも湧く。ただ、とてつもなくユニークだ。そして、ユニークで終わらせるのが勿体なかったので、改めてレシピについて自分なりに考えることにした。

レシピ(recipe [ˈresəpi])とは、何かを準備する手順書である。特に料理の調理法を記述した文書を示し、本書で説明する。 -Wikpedia

確かに、手順書ではある。絵=造形文字の一種とするのであれば文章も記載されている。フォーマット的にはレシピであるとも言える。
レシピは、誰でも美味しく料理を作れるようにするために使われている。
レシピを再現性を担保するための手順書と定義するのであれば、これはもはやレシピではないのではないだろうか?
一方で、ワークショップという限られか空間に限るかも知れないが、このレシピで美味しいカレーを作ることができた。単にレシピを、美味しい料理を作るための手順書と位置づけるのであればこれは立派なレシピなのかも知れない。


そんなことを思いながら、帰宅後家で卵焼きを作りながら考えた。
フライパンを丸いステンレスや鉄、アルミ等で作られた調理器具と決めるけていたら、今頃卵焼き用フライパンはこの世になかったかも知れない。食材を美味しく焼くための調理器具と目的を基準に捉えたからこそ、日本の食卓に欠かせないあのフライパンが生まれたのではないだろうか、と。

普段私たちは身の回りのもの形式に拘り、目的を忘れがちである。
目的に合わせて、一定の条件の中でデザインされた結果、多くの製品は今の形になっている。時代の変化や状況で、設定すべき条件は異なる。改めて目的を意識し必要に応じて、プロダクトをreデザインすることや、reデザインをする思考を持つことが今求められているのではないだろうか。


PS 最近少し忙しく、note隔日投稿にしています....8月中旬頃からは連日復活予定です。やめちゃうと書けないし、思考が止まるので書き続けます。週3回程度、少し不定期になるかも知れませんが更新しますので、引き続き読んでいただけると幸いです。



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