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ママ会計士によるはじめてのプロボノ ~育休中だからこその経験~



自己紹介

こんにちは、AFCの小山准(こやまじゅん)です。2022年にAFCに入会しました。
簡単な経歴を紹介します。
大学卒業後、行政機関で働いた後に退職。試験勉強に専念し、2021年 公認会計士論文式試験合格。
同年、有限責任監査法人トーマツに入社。社内では主に監査業務に従事。
2022年10月〜現在 第三子出産のため産休、育休取得。
また、プライベートでは、上から小学生の長男、2歳の長女、0歳の次女の3人の子どもがいます。

子どもができてうれしい中で感じるもやもや

今回、3人目の出産については上の子の経験があるので不安に感じることは少なかったのですが、監査法人に入社して1年未満で育休を取得することになってしまったため、転職直後の期間に仕事をできないことに対して不安を感じていました。その時、以前から興味のあったプロボノをこの育休中にやってみたいと思い、産休に入ってすぐAFCに入会しました。

コミュニケーション相手の不足や社会との断絶

子どもが生まれた後は、産後の自身の体調不良に加え、赤ちゃんのお世話と真ん中のイヤイヤ期と長男の小学生入学準備で毎日目まぐるしく過ぎていきました。ただ、そんな生活の中で育児以外の場面で大人と話す機会は減り、同じく育休中の友人と「大人と育児以外の雑談したいよね」とぼやき合う日々でした。

仕事の勘が鈍ることやキャリアへの不安

朝起きて子どもの世話をして家事をしていたら気がついたら夕方になっていて、Excelに触れることもなく日経新聞を読む暇もなく、子どもを寝かしつけた夜、死んだ目でスマホをいじる毎日。締切や目の前に差し迫ったものがないと、育児中の生活に将来の仕事のための勉強を持ち込むのは非常に難しく、キャリアへの漠然とした不安が心の中にありました。

いざ、NPO法人そるなへのプロボノを開始!

そるな様の事業内容は?

NPO法人そるな様では、家事代行サービスを「家庭支援」と考え、無理なく、親しみやすい価格でサービスを展開しています。家事代行サービスと聞くと経済的に余裕のある家庭だけのイメージがありますが、家事代行サービスの存在をより多くの方々にとって身近にすることによって、まずは養育者を支援し、家庭全体の生活環境を支えることで、子どもたちが自分らしく、健やかに育つことができる環境を作っていくことを目標としています。

そるな様の詳しい活動についてはこちらの記事を参考にしていただければと思います。

https://note.com/npo_soluna/n/nbfd5c4bd99d9

そるな様は代表の岩瀬さんが2022年11月にNPO法人を立ち上げ活動しています。今回のプロボノでは、NPO法人として初めて決算を迎えるにあたり、日々の仕訳を基にした財務報告書類の作成の支援と、使用している勘定科目に関してのアドバイスを実施しました。 

自分でもできるかという不安

監査スタッフ業務経験が1年未満だったので、会計試験合格者に毛が生えた程度の経験しかなくこんな自分でもプロボノができるかという不安がありましたが、作業の中でつまる度に適宜AFCのメンバーの方に助けてもらい、何とかプロボノを完遂することができました!

育児とプロボノのタイムマネジメント

今回は比較的短時間で実施可能なプロボノであったことから、プロボノに充てた時間は平日の主に3日間ほどでした。私が動ける時間は上の子ども達が小学校や保育園に行った後、息子が小学校から帰ってくる15時までの日中です。末っ子の赤ちゃんは側にいるので、あやしながらか寝た隙の作業になりました。

はじめてのプロボノを終えて

貢献できているという実感

今回は短期のプロボノでしたが、会計士試験のために勉強した会計知識がちゃんと役に立ったことを実感できたのが1番の収穫でした。また、2人目の産後にコロナ禍のため実家サポートが受けられず家事代行を頼んだ経験があったのですが、その経験が今回のそるな様の事業理解に役立ちました。さらに、代表の岩瀬さんに会計処理の説明をすることは、クライアントとの分かりやすいコミュニケーションを考える意味で自分の良い経験になりました。

復帰後の仕事のイメージ

実際に久しぶりにExcelに触れて、自分の作業スピードが遅くなっていることに気づきました。そのため、復職前にはExcelに触れる時間を増やしたほうがいいと感じました。こうやって復帰後の働く姿をイメージする上でも今回のプロボノ経験は役立ちました。

新たな広がりー地元のNPOの代表との出会い

プロボノ後、子どもの関係で地元のNPO代表の方とお話する機会がありました。会計の悩みについて話を伺ったのですが、今回の経験があったため、業務のイメージ共有がすぐにできました。会計士(まだ見習いの身ですが)として、こうした形で地域に貢献できるのは嬉しく思いました。

こんな人にプロボノをおススメしたい

子どもを育てて何となく毎日もやもやしている人、子育ての経験と会計知識どちらも活かして人の役に立ちたい人に、プロボノをおススメしたいです。

某朝の情報番組で、子育て中のストレス解消として数独をやっている人が紹介されていました。解決しにくい悩みがある中で擬似的に問題を解いてる実感がストレス解消になるのだそうです。子育て中の悩みは子どもを見守っている中で時間が解決することも多く、だからこそ毎日もやもやするのですが、すぱっと短期間で課題を解決し、社会貢献につなげることができるプロボノはストレス解消としてもおススメです。

また、NPO法人は今回のそるな様のように、子どもや子育て家庭を支援対象にした団体も多く、子育て経験が直に活きることも多いです。

もちろん産後の体調は個人差もあり、育休中の優先順位は子育てが1番ですが、育休中の過ごし方の視野を広げる選択肢としてこの記事が参考になれば幸いです。

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