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読むこと

このところ私はショートストーリーを書いている。だいたいここ150日ほどは、毎日どこかしらのネットにそれを投下している。全く荒唐無稽なストーリーを。
キャンバスという限りある無垢な地平に色を落としていく。そこには何かのためになるようなことは一切含まれていない。そう言い切ってもいい。これを読んだら、単位がもらえるというようなものでもない。
そんなものをなぜ書いているのか、そして読んでいただいているのか、私にも正直なところよくわからない。
人は何か目的がある場合を除いて、本を開く時、そこに有益なものを求めてはいない。架空の作り話を読んだところで何も残りはしない。
しかし人は、水を飲むように本を読む。そこには人の心の隙間を埋める「何か」があるからなのだと思っている。それを私たちはエンターテイメントと呼んでいるのではないだろうか。

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