マガジンのカバー画像

30代実家暮らし、働かず家にいる男の日記(あぎるnote)

著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)、文学、美術、ジェンダー、語学 などに関… もっと読む
月に4記事以上投稿しています。1記事の文字数は1000~1500字ぐらい。社会に適応できない人間の… もっと詳しく
¥500 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

#不登校

もう高校生ではないという幸せ 2024年3月【5】

「秋津の乗り換え」と言えば悪名高い。それは東京都東村山市にある。西武池袋線・秋津駅とJR武蔵野線・新秋津駅との間の乗り換えのことだ。 両駅は約400m離れている。歩いて5分ほどの距離だ。朝夕のラッシュ時には人があふれかえる。道は決して広くない。車は通るし、クランクもある。はっきり言って危ない。 2001年4月、私は高校に入学した。自宅は西武線沿いで、学校は東武東上線沿い。「秋津の乗り換え」をせねばならなくなった。 若くて体力もあったから、乗り換え自体は苦ではなかった。た

子供の頃から社会不適応者 2024年1月【2】

私の社会不適応は高校1年から始まった。今までラジオでもブログでもそのように語ってきたが、本当はもっと前から始まっている。 小学1年の頃から学校嫌いだった。毎朝お腹の調子が悪く、登校前に胃腸薬を飲んでいた。またトイレも近かった。家を出る直前に用を足しているのに、登校中に行きたくなってしまう。 5年生に上がる時、長野から大阪に引っ越した。文化の違いに戸惑うことが多かった。そのストレスか、学校にいる間、頻尿に悩まされるようになった。休み時間ごと(45分ごと)に用を足した。 授

書くことは生涯の友 2023年10月【1】

「なぜ書くか」という問いに対する私の答えは単純。書きたいから。 高校生の頃、不登校になった。アルバイトもせず、毎日図書館にこもって、たくさんの本を読んだ。そしてたくさん書いた。高校2年から大学に入学するまでの2年間、ほとんどひとりですごした。話し相手は両親と弟だけ。 自分の考えや気持ちを伝える相手が圧倒的に足りなかった。だから私は書きまくった。2001年から2005年頃の話で、まだインターネット環境を持っていなかった。来る日も来る日も、紙のノートに、思いの丈を書き綴ってい

人生何もしなくていい 2023年6月【4】

がむしゃらに働けない時代物に出てくる男性は、よく「男として生まれたからには、何か大きな仕事をしたい」というようなことを言います。女性もまた、良妻賢母を求める周囲に反発して「男性と同じように社会で活躍したい」と言います。 これを書いている私は37歳の男性。もう5年以上無職です。それ以前もパートタイムが精一杯。「がむしゃらに働く」なんてことができません。 似たタイプの人の中には、社会で活躍できない自分が嫌で、バリバリ働きたいと願う人も多いです。 でも私はそうではありません。

「不適応者の居場所」のすすめ 2023年5月【4】

3年ぶりの参加「不適応者の居場所」に行ってきました。ただ飲食しながらダベるだけの会です。花見のようなものです。今回の会場は代々木公園。私は3年ぶりの参加で、コロナ禍以降では初めてです。 長いこと不要不急の外出を控えていましたが、徐々に街をぶらつくことが増えてきました。この分なら「居場所」にも行けそうだという気持ちになりました。 かつては常連だったものの、輪に入る時には緊張しました。「どうぞ」と招き入れてくれる人がいて助かりました。 3年前に話した人もいて懐かしかったです

私はもう生きづらくない 2023年2月【2】

【A】 昔はよく「生きづらい」と書いていました。今はもう書きません。そのように感じなくなったからです。 学校社会に適応できず不登校、労働社会に適応できず無職。社会に居場所がない。この感覚を「生きづらい」と表現していました。 でも今は違います。相変わらず無職ですが、気持ちに余裕があります。 親と一緒に住んでいて、衣食住の心配がありません。うまくいかなくなったら、その時は国に頼ればいい。そう考えて気楽に生きています。 ただ、ぜひとも国に頼りたいとは思いません。文章、ラジオ

コミュニケーションはネットメインで良い 2022年9月【3】 

【A】 若ければ若いほど、孤独を感じやすく、話し相手を求めるのではないかと思います。 私は今37歳です。それほど話し相手を必要としていません。まったくいらないとは思いませんが、渇望しているわけでもありません。 パンデミックが始まった2020年3月から今日まで、現実生活での話し相手は、母と医者とレジ店員ぐらいです。でもつらいと思わないのです。 昔は違いました。高校生の頃、学校に行けなくなり、一人ぼっちで過ごしていました。朝から晩まで、声を発することなく、本を読み続けていま

有料
200

人と会わなくていい社会の到来 2022年9月【1】

【A】 「半ひきこもり」として発信を続けている はるちゃん が、「人と会えなくて辛い」と書いていた。人と会って話す機会がないと精神的にキツくなると。 私は「半」のつかない「ひきこもり」だが、人と会わないことも、人と話さないことも、それほど苦にならない。 実家暮らしなので親と話す。病院に行けば看護師や医者と話す。お店に行けば店員と話す。学校や会社や地域社会と接点が乏しくても、それなりに人と会って話をする機会はある。それで大きな不満はない。 私が最も話し相手に飢えていたのは

有料
200

2022年5月18日~19日 一人でいることの魅力

【5月18日】 高校入学後、学校生活・集団生活が苦しくなり、不登校になった。通信制高校に移ったが、通学は週に1度。残りの日は近所の図書館で本を読んで過ごした。もちろん友人などいない。 大学でも基本的に一人だった。サークルをいくつか見学したが、いずれも気に入らなかった。教室と図書館を往復するキャンパスライフを送った。 大学生活は楽しかった。一人で過ごしたおかげで、学問、思考、想像の世界を深く味わうことができた。 一人の時間は豊かな時間だ。友人の隣で本を読む場合、気持ちを本

社会不適応者の読書 2022年5月15日~16日

手書きの日記の魅力(2022年3月2日~4日)

【3月2日】 日記を書かなくなって1年ぐらいたった。このnoteも日付だけ日記風なだけで、実際には思いついたことを書いているだけだ。 日記を書く習慣は、断続的に持っていた。中学生の頃は毎日書いた。それが宿題だったからだ。高校時代には書かなかった。ただしいつでも小さなメモ帳を持ち歩いて、心に浮かぶことを書いていた。 高校時代の前半は不登校、後半は通信制の生徒。アルバイトはほとんどしなかった。誰も話し相手がいなかった。話したい時はメモ帳に、ノートに、本の余白に、自分の思考や感