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英語の冠詞の教え方(テスト投稿)

※ 以下の本文では少し世の中への文句が多くなってしまいました(御免なさいです)。


✅ マーク・ピーターセン著「日本人と英語」より

以下のタイトルの右側の (p14) はページ番号を示します。

⍈は和訳、⏩ は英和辞書の説明をコピーしています。
【CE】コンパローズ英和辞典
【Weblio】 Weblio 英和辞典
無記載は↑のいずれかからの借用となります。
ⓒ:可算名詞、ⓤ:不可算名詞

✅ 「数えられる名詞」と「数えられない名詞」(p14)

(A.) "(S)I (Vt)ate (O){ a chicken }."
⍈ (S)私は (O)まるまる一羽のニワトリ (Vt)を食べた。

⏩【Weblio】 (名)"chicken":可算名詞「ひよこ、ニワトリ、ひな鳥」
             :不可算名詞「鶏肉、チキン」

★ 英語話者は "a chicken" と聞くと 1羽の鳥そのものを連想するとの事。
そして上記の様に、英和辞書には可算名詞と不可算名詞の意味の違いで 1羽のニワトリか鶏肉かの区別をつけていると記載しているとの事。

ちなみに鶏肉一切れは "a piece of chicken"、 二切れは "two pieces of chicken" と言います。

✅ "singing a song" と "singing song" の違い (p14)

(B1.) "(sc){(ving_T)Singing (ving_O){ a song of lost love }}, (mc){(S){ a man } (Vt){(vp)walked (pre)through} (O){ a field of corn }}."
■■■ (ving_O)失恋の歌 (ving_T)を歌っていながら、(S)男性は (O)トウモロコシ畑 (Vt)を歩いて通り抜けました。

(B2.) "(sc){(ving_T)Singing (ving_O){ a song of lost love }}, (mc){(S){ a man } (Vi){(vp)walked } (Mva){ (pre)through (pO){ a field of corn }}}."
■■■ (ving_O)失恋の歌 (ving_T)を歌っていながら、(S)男性は (O)トウモロコシ畑 (Mva) (Vi)歩いて (Mva)通り抜けました。

⏩【CE】(他)"walk through":「~を歩いて通り抜ける、~を立ち稽古する」
⏩【Weblio】(自 + 前置詞句)"walk through ~":「~を歩いて通り抜ける(意訳?)」

※ "Weblio" では "walk through ~" を「~を歩いて通り抜ける」と解釈するためにはかなり遠回りする必要がありそうでした。
※ "CE" では、意味別にページ分けされていて、私にはこれを見ながら英文を和訳にしていくのは無理そうでした。
(B2.) の「(Mva) (Vi)歩いて (Mva)通り~」の個所ですが、他動詞句"(Vt)walk through (O)" を 自動詞+前置詞句"(Vi)walk (Mva)through " にした場合の和訳では、格助詞「を」の意味のを 前置詞 "through" が持ってると考えるべきだと思うようにしています。良い説明が思いつきませんので、ここでは『"walk through" はひとつの他動詞である』あるいは『前置詞句"through ~" は自動詞"walk" の義務的修飾語句である』とするのが、英語学習者に説明する場合でも、和訳をする場合でも、もっとも破綻の少ない考え方になっていそうだと思います。

⏩ (名)"song":ⓒ「歌、歌曲」・ⓤ「声楽、歌うこと」
"a song" に "a" が付いているのは、いわゆる 歌謡曲 を歌ってるような感じですね。"singing song" だと、日本人的感覚に近いのはお経の様に始めと終わりのない お経 を延々とつぶやいているとかそんなイメージなのかもしれません。歌謡曲を歌う場合は 可算名詞 と覚えおきましょう。

⏩ (名)"love":ⓒ「恋人、愛人、いい人、大好きなもの」・ⓤ「(家族・国・異性などへの)愛、愛情、好意、恋愛、恋」
"a lost love"なら「別れた恋人」のような訳し方でしょうか。"lost love"なら「失恋・失った愛情」という感じですね。

⏩ (名)"field":ⓒ「畑、田、牧草地、野原」・ⓤ 無し
"field" には不可算名詞としての意味が無さそうでした。つまり "a field" , "the field" , "fields" , "the fields" のように冠詞を付けるか複数形にして必ず可算名詞として扱うということになります。

⏩ (名)"corn":ⓒ「穀粒,小さな粒」・ⓤ「穀物、小麦、トウモロコシ」
"a field of a corn" のように "corn" を可算名詞として使うと「小さな粒の畑(植えてあるのは一粒のみ)」という感覚なのでしょうか?
"a field of corn" で「小麦畑がひと区画」という感じになるのでしょう。

⏩ (名)"man":ⓒ「(ひとりの)男性/人」・ⓤ「人類」
著書「日本人と英語」にこの違いが書かれていますので、よろしければこちらをどうぞ(Kindle版では無く紙媒体の本をお勧めします)。



"CE"コンパローズ英和辞典も含めて、いろいろとサービスの有料化が行われてきているようになってますが、「使われることを想定した設計」が行われていないパターンが多いと思います。有料化をするのならば、ちゃんとそのサービスをとことんまで使い倒してくれる利用者を募って、彼らと協調しながらとことんまで「使いやすいシステム」「使えるシステム」を作って欲しいものです。
そう言えば、これも「未開拓のフロンティア」のひとつですね。特に日本では利用者と開発者が完全に分断されているケースが多すぎて、利用することを考えてない(=取捨選択を行っていない)システム設計が氾濫しています。

たとえばグーグルで検索してみても「最高の設計を提供します」「最高のデザインを提供します」とはっきりと書く企業や会社がほとんどありません。

簡単に見て行ったところ、流石に土建国家日本というだけあって建築関係では散見されるのですが、IT関係ではゼロですよ、というかゼロでした。
特に IT 系は単価を安くするためにスキルや経験を考慮せずに素人を集めて開発をやらせているところが多いという話でもあるのですが、これからは担当者関係者さんたちがひとことまともなモノづくりができる日本社会にしていきましょうと声を上げてくれることを期待しています。

「デジタル敗戦を二度と繰り返してはならない」なんて言うだけで現場に何も考えさせないままでは何も変わりませんよ?

とりあえず、私も良く使っています Weblio を筆頭に ITサービスでは表示系のカスタマイズが出来るようになって欲しいですね・・・、過去にはカスタマイズ出来ることがインターネットサービスの最大のセールスポイントだったはずなのですが、これもいろいろと経費削除の煽りなのでしょう、ユーザーごとのカスタマイズが出来なくなって、もっとも使いづらい状態で現在運用されているというパターンばかりが目に付くようになりました。これもなんとかならないものでしょうか?

そうそう、最近は広告ブロックを解除しないと本文を見せないホームページも多くなっていますが、であれば、広告の数を制限してかつてのように1画面で最大でも3つ程度に抑えてはもらえないでしょうか?
私自身でさえ、今の広告過多の状態では中身を読まなくて良いと考えブラウジングそのものを諦めることが多くなっています。

「利用者目線」が叫ばれるようになってから「利用者目線」がドンドン無くなって行ってる現状は如何なものでしょう?


✅ 日本人が英語の冠詞を適切に扱えない理由って・・・

日本人が英語の冠詞を適切に扱えないという話をもうずいぶんと昔から聞いてたような気もするのですが、今になって調べてみればそもそも英和辞典で可算名詞と不可算名詞を明記していない辞書が日本人の英語学習初心者向けとして売られれている、Weblio でさえ解り易く区別して表示されていない、というのを理由に挙げるべきでは?、と思うようになってきています。

可算名詞と不可算名詞の意味の違いは、あるていど英語に慣れてくれば自然と区別が付くものなのだとの事で、ですから、欧米でもメジャーな英英辞典ではわざわざ別々に書くようなことはしていないとのこと。

ですが、日本人の英語学習者の99%以上(私見です)がまともに英語を扱えていない現状で、英語をある程度身に着けた人向けのフォーマットで辞書を売るなり Weblio で表示するなりをしているのは一体全体どういう理由なのでしょう?

開発メーカーの関係者のほとんど誰も利用者の将来を考えていない、あるいは利用者の将来を考えていない人が開発を指揮しているという事実以外に、なにか良い理由があるのなら是非聞いてみたいですよね?

日本語を話せる外国人さん達を増やすために日本語学習用書籍を発刊したいです。 Aesop寓話300余編は2025年末まで作業を続ける予定です。 多くの外国人に「物を粗末にするな!」「人の家をミサイルで壊すな!」と日本語で話し通じるようにする為に、是非サポートをして下さい!