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お客様のリアルな声で生まれた花火~パッケージデザイン編~

前回記事にて、、、、
「ごみの問題やマナーの問題が嫌なんだろうという想像がついていたのですが、確信的ではありませんでした。そこで、花火好きの方に集まっていただく機会を設けました。」とありましたが、花火好きが集まる座談会とは何なのか!
今回はその座談会についてお聞きしました(^^)/

ー座談会をするきっかけは何だったのでしょうか。

岩本:まずは実際に花火を使用する方に今の花火への課題や改善点などを聞きたいなと思ったことがきっかけですね。
そんな時にいろんな展示会を開いたり経営支援を行っているところで大阪市の公的な施設である大阪産業創造館という中小企業を応援するような機関を知りました。
そこで「座談会を募集します」という企画があって、花火についていろいろ聞きたいと思ってそこに応募しました。登録されているモニターの方々に対して「花火に興味のある方に集まって頂きたいです」と募集を流しました。

ーその座談会で出た意見からコンセプトを決めていったのでしょうか。

岩本:そうですね。CAMPING HANABIは一般のお客様のリアルな声から発想を得たコンセプトの花火です。

ーどのような意見があったのか教えてください。

岩本:まず多く挙がったのは「パッケージが今どきのデザインのものがない」という意見でしたね。手持ち花火って皆さんが知っているスーパーやコンビニで売られているパッケージデザインが一般的だと思います。そのデザインが今どきではないって感じている人が多いとそこで知りました(笑)

ーそれは昔から花火と言えばこういうパッケージ、見た目だという概念やイメージがあったのでしょうか。

岩本:本当にそうだと思います。なんでなのかは私もわからないですけど(笑)
キャラクターとのコラボパッケージのものは子供に根強い人気があるのでそのような商品が多いですし、それ以外の自分たちで考えてデザインしたパッケージはやっぱりどこも似たり寄ったりしてしまいますね。

ーそういう意味ではCAMPING HANABIは従来のデザインとは大きく違いますよね。

岩本:はい。他の花火屋さんでも同じようなデザインのものを出そうとしたけど商品化できなかったという話を聞いたことがありますし、CAMPING HANABIを出したときもデザインを真似されるのではと懸念されていた部分もあったのですが、花火業界のなかではこういうパッケージの花火が売れるとあまり思われない部分があるみたいなので数としては少ないのかなと思います。

ー「売れると思われない」理由は何だったのでしょうか。

岩本:花火のパッケージのセオリーとして中身が見えないものは花火業界のなかではありえないんですよ。「中身が見えないものは売れない」と言われているんです。 他の花火屋さんが実現できなかった理由のなかでもこの点は大きかったみたいで。
私はあえて中身を見せたくなくて。そこは逆流していったんですけどね(笑)

だからといってパッと見て花火とわかりにくいのも良くないかなと思ったので、デザイナーの方に「とにかく字を大きくして」ってお願いして(笑)CAMPING HANABIって字を大きくしてもらってわかりやすいパッケージにしてもらいました。

―確かに花火が買うときに同じようなパッケージが並んでいて、量や値段、種類で比べて選ぶことはあってもパッケージ重視で選ぶことはないと思われるかもしれないですね。

岩本:色々こだわることで大量に作って売ることが難しいということもありますが、今私たちができる最大限の形がこのCAMPING HANABIかなと思いますね。