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フォロワーのいないartist。結婚式よりも先に葬式を終わらせた、人生2章目の女。♦︎♦︎…

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フォロワーのいないartist。結婚式よりも先に葬式を終わらせた、人生2章目の女。♦︎♦︎♦︎ 絵画,イラスト,衣装作品を織り混ぜつつ、虚空に向かって綴ります。♦︎♦︎♦︎マジでフォロワー0人のInstagramも興味があればご覧ください

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私がフォロワーを0にした理由

例えば元彼とか今彼の元カノとか 前の職場とかなんか気に入らんくてミュートした奴とか 知り合いの知り合いでなんかオシャレな人とか そんな人たちのSNSって、フォローしてなくても見に行ってしまうことはないでしょうか? 私はあります。 「気になる」から。 本当に気になるなら見に行っちゃうんです。 ミュートしたとて見に行っちゃうんです。 ストーリーのちっさい文字の長文とかもちゃんと読んでしまうんです。 SNSが苦手です。 何故なら私は時代に噛み合ってないから。 フォロワーや再生回数

    • 好感度獲得デスマッチ

      夕食、7時のニュース。 地震、戦争、交通事故、殺人、、 「目を覆いたくなる」ようなニュースを見ながら、あーだこーだ言いながらおかずをつまみ、「可哀想」を酒のツマミにする家族。 なんで我々はこんなものを見ながら美味しくご飯が食べられるんだろう? と、最近はよく考える。 大谷翔平に嫉妬している。 いや、嫉妬なんておこがましいにも程があるけども。 お茶の間という戦場で「好感度獲得デスマッチ」に悠々と(そう見えてしまう)優勝、当たり前のように殿堂入りしている。 実力はもちろん、

      • どうにもならないこと

        考えても何してもどうにもならないことがある。 私はそれを どうにかして、どうにかしようとしてしまう。 無駄だとわかっていても、どうにか頑張ったらどうにかなるんじゃないか?と、頑張ってみて、結局どうにもならない。 絶望して何度枕を濡らしたことか。 人には人の数だけ事情がある。 人の数×無限の感情がある。 この世界の全ての人が同じ気持ちになって、負の感情なんてなくなって、平等に幸せになったらいいのに。 とんだお花畑野郎だけど、そう思ってる。 ニュース番組が気持ち悪い。Twit

        • 一回死んで生まれ変わった話6/6

          -エピローグ- 約1か月、たくさんの人が私のお葬式に駆けつけてくれました。 幽霊として、話しかけることなく、目を合わせることもせず、ただ、そこに居た私。 参列者の展示の見方は人それぞれでした。 静かにじっくり時間をかけて見る人、他の人があまり見なかったような場所をずっと見る人、導線丸無視で見る人、幽霊なのにガンガン話しかけてくる人、全然見ない人、独り言すごい人、、 用意していた感想ノートには、ほとんどの人がノート1ページ分(またはそれ以上)びっしりと、感想や私へのメッセージ

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        私がフォロワーを0にした理由

          一回死んで生まれ変わった話5/6

          -家族- 私の身体は確実に「死」の準備を進めていました。 食欲が無いのです。 どんなにメンタルや体調を崩そうが食欲だけは失ったことのない私が、食欲を失ったのです。 食べたいものがない。今まで美味しいと思っていたものが美味しくない。立ち並ぶ料理店を見ても入りたいとも思えない。 大好物のチョコ菓子が冷蔵庫の中に一週間以上残ってるなんて、かつての私にはありえないことでした。 身体も動かない。 迫り来る死への焦りから眠れない夜。 しんじゃう、しんじゃう、早く、死んじゃう前になんと

          一回死んで生まれ変わった話5/6

          一回死んで生まれ変わった話4/6

          -縁- リセット癖のある奴は多いです。特に女。 私もそのうちの1人です。 私は自分のことをそんなにいい奴だなんて思ってません。 むしろこんなクズがいい人ぶって、嫌われないように愛想振り撒きまくって、柄にもなくニコニコ元気ぶって気持ち悪い、とまで思ってました。(現在進行形かもしれない) でも性格の悪さを認めた上で性格の良い人を演じられるのは偉くない!?って思ってて そんな自分のことは好きでした。 本当は性格を整形手術したいくらい、心の底から綺麗な心でありたかったけど。 なん

          一回死んで生まれ変わった話4/6

          全然変わってないね

          気付くとまた常套句にケチをつけていますが… 久々に会った時「全然変わってないね〜!」と言われるのがモヤっとします。 別に言った本人は悪気は無いと思う。 私が「あの時とは違うの!!変わったの!!」ってわかってほしいから、過去の嫌いな自分とはいっしょにされたくないから、モヤるのです。 「今なら絶対しないのに!」が頭をかけめぐる。 過去に人にしてしまったこと、言ってしまったことを後悔して眠れない夜。 その人に私との記憶がトラウマとして、嫌な思い出として、消したい過去として植え付け

          全然変わってないね

          一回死んで生まれ変わった話3/6

          -おもしれー奴- かつて創作活動を活発に行っていた自分は 「自分が好きになれる自分」であり 「一番肯定できる自分」でした。 ちょっと自分無理してるな、本当は頭おかしくないのに頭おかしいぶってるな そうやって自分に疑問を持ちつつも 創作に明け暮れる自分が好きでした。 だからスランプに陥ったことを認めたくなかった。 作りたいものがないと認めたくなかった。 でも認めた。 認めざるを得なかった。 創作のできない自分なんて無価値だと思った。 「自分が好きじゃない自分」でいるのは苦しい

          一回死んで生まれ変わった話3/6

          「大丈夫?」が減った世界

          大丈夫?と聞くとき、往々にしてその人が大丈夫じゃなさそうな事が多い気がします。 あなたの周りには、大丈夫じゃなさそうな人はいませんか? 世界から「大丈夫?」が減ったような気がします。(気のせいかもしれません。少なくとも私の世界の話です。) 聞いても大体「大丈夫!」と返ってくるので、聞く意味あるのか?聞いた人が安心したいがために「大丈夫!」を引き出しているだけでは?とか思ってしまいますが(こういう常套句に引っかかりを感じてしまう癖があります)、「私はあなたを心配しています」と

          「大丈夫?」が減った世界

          一回死んで生まれ変わった話2/6

          -死ぬとは- 死んじゃいたいなんて、思わない方がおかしい世の中だなって思います。 もちろん私もその1人で、年々その思いが色濃く具体的になってきたように感じます。 死は誰にでも起こりうる身近なことであり、もっとも重いこと。 ドラマや映画ではどんどん人を殺す。 御涙頂戴として消費する。 気持ち悪いなーって思ってました。 私は不幸をネタにする悪い癖があり 「死んでやろうかなーあはは!」 「寿命縮めたくてタバコはじめたわ!」 なんて言ってドン引きされることもしばしばありました。

          一回死んで生まれ変わった話2/6

          一回死んで生まれ変わった話1/6

          -プロローグ- 2023年10月23日は私は死にました。 死後、私が5年間一人暮らしをしていたアパートの一室は「個展会場」となり"本人不在"のお葬式イベントが開かれ、友人や家族が色とりどりの洋服に身を包み、御香典を持って参列することになります。 部屋には遺書、過去に作った衣装や絵画作品、友達や家族に向けてのメッセージやお洋服、好きな形見がえらべる"形見くじ"、棺桶の中で着る一張羅の投票ブース、そして自分で作った仏壇と最高に盛れた遺影。 それは、自分が作った「未練ゼロの空間

          一回死んで生まれ変わった話1/6