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【13/365】あの日の海もこんなに美しかったのでしょうか?(沖縄慰霊の日)

6月23日。今日は「沖縄慰霊の日」

 「沖縄慰霊の日」を知ったのは20代になってからだった。きっかけは沖縄出身の友だちができたこと。そのときまで、戦争の記念日といえば、原爆が広島・長崎に投下された8月6日、9日。そして終戦記念日の8月15日。

物理的な距離は、心理的な距離に比例する。まさにそれを象徴するかのように、わたしは沖縄に関して「無関心」だった。知らない、ということは多分そういうことだと思う。

初めて沖縄の地を訪れたのは、5年以上も前になる。憧れの土地、沖縄。青い海、あたたかく穏やかな人柄に、独特の文化。街には音楽があふれ、活気のある市場にならぶごちそう。美しい自然、透き通った海の魅力にいっぺんにとりこになった。

その美しさとは裏腹に、この土地が背負う悲しい過去。だけど、悲しい過去があるからこそ、光を放つ。そう教えてくれたのは、「なんくるない」とわらった、食堂のお母さんだった。

今でこそ沖縄の代表的な言葉としてよく聞く「なんくるないさ〜」、という言葉は、戦火の中、絶望から、明るい未来へ向かうために、自分たちを奮い立たせるために生まれたそうだ。

なんくるないさーという言葉に現れる、沖縄のおおらかさ、たくましさ。そんな力を感じ、恒久の平和を願う今日。

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