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新事業の提案と既存事業の廃止

新しく事業を始めることと、既にある事業を廃止すること。どちらが難しいでしょうか。

内容にもよると思いますが、最近、後者の既存事業の廃止の方が難しいと感じています。すでにある事業には、利害関係が確立されており、意見の統一が難しいことが理由です。

明らかに、組織の足を引っ張っている等、明確な理由があれば話は別ですが、グレーゾーンにあって、良し悪しの判断がつきにくいものほど、止めること困難だと思います。

組織のトップの鶴の一声があれば違うかもしれませんが、一社員のボトムアップでは、新規提案以上に、困難が待ち受けているでしょう。

では、どうすればよいのか?

廃止を新規のようにプレゼンすることです。廃止の後に、新しい世界が広がることを示せるか?

これが事業を廃止させるための第一歩であると思います。自分の経験談です。

以前、安易に行った、廃止の提案によって、関係者から針のむしろとなり、えらい目にあいました。

今まで誇りを持ってその事業に取り組んできた担当者、伝統を重視する者、事業を大切に考えてきた者。とりまく人たちの心を無視した行為でした。

もちろん、自分には廃止するに足る根拠はあったのですが…理屈ではなく感情なんですかね、こういう場合。

既存事業の整理、ひと昔前であれば、事業仕分けなんていう表現もありなのでしょうか。

どんな事業であれ、人間が関わること。ひとの心をまったく無視しては、前進することはないのでしょう。

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