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記事一覧

映画の話、その13

2019年下半期に観た新作映画の中で、よかったものをコメントと共にリストアップ。 「Don't Think Twice -僕たちの成功-」 登場人物がまあまあ中年っていうところがミソ…

「どうなってもよくはないんだよ!」

 東京03の角田さんはこれまで何度もライブやDVDで観ているけれど、本当に素晴らしい芸人さんだなぁとつくづく思う。もはや喜劇役者に近いと言ってもいいぐらいだ。  角田…

映画の話、その12

2019年上半期に観た新作映画の中で、よかったものをコメントと共にリストアップ。 「ワイルド・ストーム」 ザ・ジャンル映画なのに人物描写が実は丁寧で、反面やっぱり大…

テレビの備忘録みたいなもの5

最近のお笑いシーンに詳しいわけではないけど、Aマッソは好きだ。特に加納さんは天才だと思っている。ネタでも平場のトークでも、あり得ない発想の飛躍があって、パンチラ…

映画の話、その11

※今テキストは「ショーン・オブ・ザ・デッド」のネタバレを含みます。 公開から15年経った記念なのか、「カメラを止めるな!」が流行ったおかげかよくわかんないけど、エ…

James Gunn will return

 2018年7月 ディズニー「君んとこのジェームズ・ガン君、昔ツイッターで不適切な発言ばっかりしてたからクビね」 マーベルスタジオ「ほんまですか」 ディズニー「『ガ…

ウルトラの瀧の件はほんとうにショックなんだよ。俳優の仕事なんかよりも、電気グルーヴとしての瀧として心配なんだよ。卓球さんが心配なんだよ。

2002年11月30日、札幌

「まーあのー、本日皆様、我々ナンバーガールのこの最後のライブ、に、来て頂きまして誠にありがとうございます」  観客、拍手や歓声。  向井、一服。 「そして、それ…

いつだってコルトパイソンが最強

「シティハンター」のOPで一番好きなのは「RUNNING TO HORIZON」です。曲単位だと「Angel Night〜天使のいる場所〜」になるんだけど、映像込みではやっぱり小室さんのこの…

欠けたパーツの唄

例の嵐の報道を見るたびに、バンドやグループの解散(または活動休止)はほんとうに辛いことだなと痛感する。たとえ前向きなものであったとしても、活動がなくなることには…

「ローグ・ワン」地上波初放送記念

「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」(2016年11月19日放送分)、特集「月刊わたしのスターウォーズ2016 11月号」内のリスナーメール「僕の考えたローグ・ワ…

映画の話、その10

2018年下半期に観た新作映画の中で、よかったものをコメントと共にリストアップ。 「ブリグズビー・ベア」 楽しいと思う気持ちは誰にも奪えない。設定はショッキングだけ…

「君の膵臓をたべたい」やっぱダメでした。ヤバい泣き方をしてしまうやつですこれは。

GDP

 ネタを書きあげて、パソコンのディスプレイに穴が開くまで目を通して、なんなら音読までしてから「でけたでー」とウィーンガッシャン、プリントアウト。それなのに稽古場…

映画の話、その9

上半期、劇場で観た新作映画の中でよかったものをコメントと共にリストアップ。 「カンフー・ヨガ」 「この映画、大丈夫か?」と思いながら見てたら、ラストで5億点。ス…

知ってかぶって気後れ

「知ったか映画研究家」というテーブルゲームがあって、その実演イベントへ遊びに行ってきた。 ゲームは簡単に言うと、カードとサイコロで架空の映画タイトルを決め、知っ…

映画の話、その13

2019年下半期に観た新作映画の中で、よかったものをコメントと共にリストアップ。

「Don't Think Twice -僕たちの成功-」

登場人物がまあまあ中年っていうところがミソ。全員が自分の分身みたいで、まったく他人事には思えないぐらい刺さった。

「ハッピー・デス・デイ 2U」

シリーズものとして大化け。ジャンル映画としてはブレたけど、一貫して描く主人公の成長譚にめちゃくちゃグッとき

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「どうなってもよくはないんだよ!」

 東京03の角田さんはこれまで何度もライブやDVDで観ているけれど、本当に素晴らしい芸人さんだなぁとつくづく思う。もはや喜劇役者に近いと言ってもいいぐらいだ。
 角田さんのすごさ。それは「ブレなさ」と「跳躍力」のバランスだと思う。「ブレなさ」について、角田さんがネタ中に何かにつられて笑ってるところを一度も見たことがない。アルファルファの二人は笑ってつい素が出てしまうことも多いのだが、角田さんははじ

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映画の話、その12

2019年上半期に観た新作映画の中で、よかったものをコメントと共にリストアップ。

「ワイルド・ストーム」

ザ・ジャンル映画なのに人物描写が実は丁寧で、反面やっぱり大雑把な部分もあったりで、なんだかとてもチャーミングだった。映画ってこんぐらいでいいんだよなーって。

「ミスター・ガラス」

「信じる力」と「愛する心」についての作品。シャマランはマジで天才だと思う。ジェームズ・マカヴォイ、大好きで

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テレビの備忘録みたいなもの5

最近のお笑いシーンに詳しいわけではないけど、Aマッソは好きだ。特に加納さんは天才だと思っている。ネタでも平場のトークでも、あり得ない発想の飛躍があって、パンチラインの多さにクラクラする。しかし、テレビではまだまだ出演の機会は少なく、たまに見かけても魅力の十分の一も発揮できてなくて、無性に悔しい気分になる。

そんなAマッソが、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」に出演した。「若手芸人発案のゲー

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映画の話、その11

※今テキストは「ショーン・オブ・ザ・デッド」のネタバレを含みます。

公開から15年経った記念なのか、「カメラを止めるな!」が流行ったおかげかよくわかんないけど、エドガー・ライトの「ショーン・オブ・ザ・デッド」がはじめて日本のスクリーンで上映されるということでさっそく観て来た(当時はDVDスルーだった)。

改めて観ても、やっぱり呑気な映画やなぁという印象は変わらない。うまくいってないようなところ

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James Gunn will return

 2018年7月

ディズニー「君んとこのジェームズ・ガン君、昔ツイッターで不適切な発言ばっかりしてたからクビね」

マーベルスタジオ「ほんまですか」

ディズニー「『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』の新しい監督探しといてや」

マーベルスタジオ「えー……。うーん。とりあえず、ワイティティ君、どう?」

タイカ・ワイティティ「無理っす。あれガン君の映画なんで。それより何か違うの撮り

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ウルトラの瀧の件はほんとうにショックなんだよ。俳優の仕事なんかよりも、電気グルーヴとしての瀧として心配なんだよ。卓球さんが心配なんだよ。

2002年11月30日、札幌

「まーあのー、本日皆様、我々ナンバーガールのこの最後のライブ、に、来て頂きまして誠にありがとうございます」

 観客、拍手や歓声。
 向井、一服。

「そして、それはまたこの北の地、札幌にて、このような我々ナンバーガールの最後のステージを行えることをわたくし大変幸せに思っております」

 観客、拍手や歓声。

「札幌と言えば、わたくしが大変昔から尊敬しておりますbloodthirsty butch

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いつだってコルトパイソンが最強

「シティハンター」のOPで一番好きなのは「RUNNING TO HORIZON」です。曲単位だと「Angel Night〜天使のいる場所〜」になるんだけど、映像込みではやっぱり小室さんのこの曲かなー。「自分の曲やからまあええけど」という突っ込みを入れつつ、このいなたい歌い方がクセになる。

肝心の映像はと言うと、オープニングだけで物語を成立させている演出はもちろん、ニューヨークみたいな街並みになっ

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欠けたパーツの唄

例の嵐の報道を見るたびに、バンドやグループの解散(または活動休止)はほんとうに辛いことだなと痛感する。たとえ前向きなものであったとしても、活動がなくなることには変わりないし、何よりファンたちの人生のパーツが一個欠けるというのはとてもシビアだ。

自分にとって人生でその一番のパーツは、おそらくミッシェル・ガン・エレファントだと思う。
ところが、解散が報じられた時に悲しい気持ちになった覚えがまったくな

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「ローグ・ワン」地上波初放送記念

「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」(2016年11月19日放送分)、特集「月刊わたしのスターウォーズ2016 11月号」内のリスナーメール「僕の考えたローグ・ワン予想」より。

「待ちに待った『ローグ・ワン』。しかし予告を見ると違和感が。ジェダイを信奉するフォース信者で、棒術を使い無双しまくるドニー・イェン御大。何ですか。これじゃただのドニー・イェンじゃないですか。そうじゃない。そう

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映画の話、その10

2018年下半期に観た新作映画の中で、よかったものをコメントと共にリストアップ。

「ブリグズビー・ベア」

楽しいと思う気持ちは誰にも奪えない。設定はショッキングだけど、とても優しい映画。

「名探偵コナン ゼロの執行人」

公開されたのは四月だけど、夏に。はじめて観た劇場版コナン。こんな無っ茶苦茶な映画だなんて知らなかった。作り手とファンとの長年の信頼関係を強く感じた。

「志乃ちゃんは自分の

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「君の膵臓をたべたい」やっぱダメでした。ヤバい泣き方をしてしまうやつですこれは。

GDP

 ネタを書きあげて、パソコンのディスプレイに穴が開くまで目を通して、なんなら音読までしてから「でけたでー」とウィーンガッシャン、プリントアウト。それなのに稽古場で読み合わせしたときに必ず、100パーセントの確率で誤字脱字が見つかる。共演者には「あははーごめーんね」などと愛嬌を振りまいて修正してはいるけど、心の中では(クソ! 死ね!)と詰めの甘い仕事をしてしまった自分を呪っている。
 たかがケアレス

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映画の話、その9

上半期、劇場で観た新作映画の中でよかったものをコメントと共にリストアップ。

「カンフー・ヨガ」

「この映画、大丈夫か?」と思いながら見てたら、ラストで5億点。スキップしながら帰った。ありがとう、ジャッキー。

「スリー・ビルボード」

展開がどうなるのかドキドキしながら観たのはこれだけ。作劇がすごい、面白すぎる。

「ジュピターズ・ムーン」

飛ぶじゃなく、浮く。妙な心地よさのある映画だった。

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知ってかぶって気後れ

「知ったか映画研究家」というテーブルゲームがあって、その実演イベントへ遊びに行ってきた。
ゲームは簡単に言うと、カードとサイコロで架空の映画タイトルを決め、知ったかぶりで感想を話したりするというもの。つまりひたすらボケる。突っ込みのいない漫才とか仕切り不在の大喜利、そんな感じ。
テーブルゲーム自体はじめてで、しかもまわりは知らない人ばかりという完全アウェイの中どうなるんかなとドキドキしてたんだけど

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