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第15回 レッド・オクトーバーを追え!(1990 米)

 戦争映画は狭いようで膨大なジャンルです。考えて見て下さい。『トップガン』『兵隊やくざ』『西部戦線異状なし』も、なんなら『ガールズアンドパンツァー』や『ストライクウィッチーズ』の劇場版だってある意味では戦争映画には違いないのです。

 要は時代や職種によって非常に細かく分類されるのが戦争映画なわけですが、その中でも最もホットなのは潜水艦です。「潜水艦映画に外れなし」というくらいで、非常に安定して面白いのです。

 今回紹介する『レッド・オクトーバーを追え!』は言うなれば潜水艦映画の横綱であり、かの文豪トム・クランシーの出世作でもあります。

 ソ連の潜水艦『レッドオクトーバー』がショーン・コネリー演じるラミウス艦長に率いられてアメリカへの亡命を計り、阻止しようとするソ連と真意を知らないアメリカ両方に狙われる中、アレック・ボールドウィン演じるCIAの分析官であるジャック・ライアンが亡命の意図を見抜き、事態の収束を試みるという映画です。

 クルーの団結、虚々実々の駆け引き、そこから生まれる敵味方の奇妙な友情。潜水艦映画の醍醐味が詰まった一本です。そして、潜水艦映画の醍醐味はそれ自体がBL要素であることはお察しが付こうかと思います。

レッド・オクトーバーを追え!を観よう!

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真面目に解説

潜水艦という乗り物

 海で幅を利かそうという国は潜水艦を持たねば始まらないのが現代の軍事です。それ故どこの国も潜水艦には技術の粋を投じて気合を入れて作るのです。

 言うなれば潜水艦というのは機密が海を泳いでいるようなものです。当然操る人間も精鋭が揃えられます。

 そしてどこの国の海軍でも潜水艦乗りというのは一つの派閥になっていて、潜水艦乗りの大親分みたいな人が居ます。

 今作のラミウス艦長がまさにそうで、新型の潜水艦が作られる度にいの一番に乗り込んでノウハウを形成し、ソ連海軍の潜水艦乗りは大体この人の教え子という重鎮です。こういう人が最新鋭の潜水艦を持って亡命しようというとそりゃあ大事になります。

 潜水艦映画の艦長というのは驚異的カリスマと知能と豪運の持ち主と相場が決まっていますが、まあそこはソ連です。敵は内部に居るのです

政治将校というお仕事

 ソ連軍には政治将校というポストがありました。要は共産党から派遣された目付役です。今作のレッドオクトーバーにもピーター・ファース演じるプーチンという意味深な名前の嫌味な政治将校が乗り込んでいて威張っています。

 ラミウスは大親分なので将校に関しては都合のいい人間を選んで乗せることができますが、政治将校はそうはいきません。そこでラミウスはまず手始めにプーチンを殴り殺し、紅茶で滑って転んで頭を打ったということにして命令書を焼き、キューバへ演習に行くという命令書をでっちあげて乗組員を喜ばせてアメリカへ向かうのです。ロシア人も寒いのは嫌なんですね。

 かように政治将校は映画では絶対悪です。何かというと共産党のイデオロギーを杓子定規に唱え、陸では逃げる兵隊を撃ち殺すのが定番です。

 政治将校やその縁者が読んでいないとも限らないので一応フォローしておくと、政治将校というのは派遣先で将兵の面倒を見てやるのも大切な仕事でした。映画で描かれるような外道はむしろ少数派であったそうです。

 すなわち、兵隊が暇していたらアイスホッケー大会か何かを企画し、ニジンスキー軍曹が近所の娘とデキちゃったら取り計らい、エゴロフ二等兵が読み書きを覚えたがっていれば教えてやり、ベリヤ少尉のウォッカのピンハネが発覚したら阻止し、ヌレイエフ大佐が事務で忙殺されていたら手伝ってやりと、なかなかに大変な仕事です。

 政治将校はソ連の崩壊で廃止されましたが、かように軍隊としては役立っていたので、最近復活の機運があるようです。

こんなところにKGB

 政治将校の大変さを説いたところで次行きましょう。ソ連の内なる敵と言えばやはりKGBを外すわけにはいきません。街中にも隠れているだけに政治将校よりより身近なおっかない存在です。

 今作でも兵隊の中に紛れ込んで、亡命しようとするレッドオクトーバーに破壊工作を施して邪魔します。まあ、艦長はそもそもMI6ですからね。

 ラミウスはプーチンにKGBが何人潜り込んでいるか尋ねてはみましたが、プーチンも知りませんでした。軍隊、KGB、共産党は一枚岩ではないのです。ロシアの大統領になるにはこのうち2つは押さえておかないといけないと言われています。

 もっとも、KGBは恐い一方でソ連の屋台骨を支えていたのも事実で、国民にはそれなりに尊敬されていたのも事実です。大統領の方のプーチンがKGB出身なのは有名な話です。

耳こそはすべて

 潜水艦というものは基本的に窓の類はありません。そんなものを付けたら深く潜れなくなります。従って、潜水艦は海図と計器とソナーの耳を頼りに航行します。そして潜水艦は音を殊更に気にします。静かなほど相手に察知されにくいからです。

 レッドオクトーバーの強みはジェット推進で音を出さずに航行できるという事です。アメリカ沿岸まで近づいて核ミサイルを打ち放題というわけです。それを恐れてラミウスはこの際亡命しようと腹を決めるのです。

 そういうわけでソ連側もアメリカ側もレッドオクトーバーを本気で殺しにかかるわけですが、アメリカ側の潜水艦の一隻「ダラス」がアメリカ側の中心として立ち回ります。

 このダラスのソナーマンがコートニー・B・ヴァンス演じるジョーンズ兵曹です。見た目はヒップホップのPVでラジカセ担いで町を練り歩いてそうな黒人の兄ちゃんですが、クラシックマニアでコンピューターさえ見逃したレッドオクトーバーの痕跡を見つけ出し、魚雷の発射音でアメリカの物かソ連の物かわかるという属性過剰な腕利きです。ソナーマンは潜水艦映画では美味しい役なのです。

潜水艦は共同作業

 潜水艦映画に外れなしというのはこれが無視できません。無駄にキャラ立ちした艦長とクルー達の人間模様が潜水艦映画の魅力なのです。

 レッドオクトーバーは流石にラミウスが選りすぐっただけに腕の立つ、しかし濃い連中が揃えられています。

 例えば亡命したらなぜかモンタナに住みたいと前衛的な夢なんか語っちゃいつつ、KGBの銃弾に志半ばで倒れるボロディン副長。演じているのがサム・ニールなので、数年後にはモンタナで恐竜の発掘に明け暮れることになります。モンタナでしか化石が出ないわけではないので、これは多分スピルバーグの粋な計らいでしょう。

 放射能事故をでっちあげて乗員を下ろしてしまう際、兵隊の引率を仰せつかって亡命計画からハブられてしまう腕はいいんでしょうが勘は悪い軍医のペトロフ(ティム・カリー)。レッドオクトーバーを敵に渡さないために士官だけ残って沈めると大嘘をつくラミウスに「レーニン賞ものです」なんてお世辞を言っちゃいます。

 私のお気に入りがいつも煙草を吸いながらラミウス艦長の無茶な要求やKGBの破壊工作にそつなく対応するメレキン機関長(ロナルド・ガットマン)です。台詞なんてほとんどないのに無駄に存在感があります。こういうキャラが潜水艦映画を盛り立てるのです。

原子力潜水艦の生活

 およそ潜水艦なんてものは暮らすのには最悪の環境なのですが、今作の登場人物は皆煙草をぷかぷか吸っているのがポイントです。日本の潜水艦乗りが見たら羨ましがることは必定です。

 というのも、潜水艦では空気は貴重なので火気厳禁なのです。空気を燃焼させるタバコなどもっての他、料理だっていち早くIHになりました。

 しかし、原子力潜水艦はエネルギーが有り余っています。海水を電気分解すれば酸素などいくらでも手に入るので、タバコも吸い放題というわけです。

 ですが原子力です。当然危険が伴います。原潜の映画で事故が起きない映画はないと言ってもいいくらい必ず事故が起きます。メレキンが始終タバコを吸っているのは当然です。ソ連の原子炉は西側の技術者が見たらぞっとするような人命軽視な構造になっていることがままあるそうです。

 過酷な条件下で長期勤務が潜水艦の常なので、潜水艦乗りの喫煙率は有意に高いことが知られていますが、最近は原潜でも受動喫煙の問題で禁煙になっているそうです。個人的には反乱や内ゲバが起きないか心配でなりません。

リアル呉越同舟

 ラミウスはリトアニア人でそもそもが党への忠誠のある方ではなく、仕事が忙しくて構ってやれなかった奥さんが医療ミスで死んだ(小説版設定)ということでソ連に不信感を持つようになり、明らかにアメリカを殺しにかかっているレッドオクトーバーを預けられたことが引き金になり、奥さんの1周忌に亡命を決意します。

 当然ながらソ連は必死に追いかけ、その一方アメリカには亡命の話が通っていないため、レッドオクトーバーは両方に追われる形になります。

 それでも西側に一人くらいは自分の意志に気付く奴が居るだろうというのがラミウス艦長の考えですが、果たしてCIAの分析官のジャック・ライアンが気付き、どうにか亡命させようと奔走するのがこのストーリーのもう一つの軸となります。

 ライアンはレッドオクトーバーと睨みあうダラスに無理矢理乗り込み、マンキューソ艦長(スコット・グレン)をCIA仕込みのはったりで丸め込み、偽の事故で乗員を下ろした後のレッドオクトーバーと潜望鏡からモールス信号という古典的な方法でどうにか通信に成功。

 そして艦長とソナーマンのジョーンズを連れて、実に都合良いタイミングで開発されていた小型潜航艇でレッドオクトーバーに乗り込み、残った水兵に紛れていたKGBに邪魔されたりしつつ、追っ手のソ連の潜水艦をアメリカ人に手伝わせつつ操縦し、ダラスとの連係プレーでどうにか撃退し、亡命計画は成功裏に終わります。

 俗にハリウッド映画のソ連の扱いから米ソ関係は分かると言われますが、この頃にはもう死に体のソ連はアメリカと仲良くしておきたい方向であった事が偲ばれます。

 マンキューソ艦長は実に話の分かる海の男であり、一方ラミウスを追いかけてきたラミウスの教え子でもあるツポレフ艦長(ステラン・スカルスガルド)はというラミウス艦長の「出世の事しか考えない」という評価通り部下に無茶を言いつつ迫りますが、完全に作戦を見抜かれて敗れます。ソ連もいい加減新体制になれというメッセージも込められているという事でしょう。

最後は殺すか殺されるか

 それが潜水艦映画の型です。艦長の腕の見せ所であり、映画の最大の見せ場となります。時代が古いと大抵駆逐艦が相手ですが、今作は時代も進歩しているので潜水艦同士です。

 ラミウスはソ連一の潜水艦乗りなので流石に強く、教え子のツポレフの性格と手の内を熟知しています、魚雷が少し水中を走らないと安全装置が作動しないのを逆手にとり、自分から魚雷にぶつかりに行って不発のまま破壊し、ダラスとの連携で逆に魚雷をぶつけて見事勝利を治めます。

 しかし、わずかに残った乗員とソ連の艦なんて扱ったことのないアメリカ人だけであんな機動をこなせたのは不思議です。

BL的解説

潜水艦はホモ

 さぶマリンというくらいです。固い絆に結ばれた野郎どもが狭い艦内で何か月も共同生活。沈むときには全員一緒。これがホモでなくて何なのか?

 勿論、女性に潜水艦が扱えないということはないですし、女性パイロットは近年増加していますが、潜水艦は長きに渡って女人禁制が貫かれました。風紀上の問題、プライバシーの問題が付いて回るからです。

 近頃は女性が乗り込む例が増えてはいますが、その内実は人気取りであり、生臭い醜聞とセットでニュースになることが多いのも現実です。逆に女だけの潜水艦なら同じことでしょうが、そんな時代はまだ来そうもありません。

 そもそも船とは「彼女」と呼ばれて女性視されるものであり、海神や船の守護神もまた多くの文化圏で女性であり、やきもちを焼くから女は乗せてはいけないという習わしが世界中にあります。言い換えれば海の女は腐女子しか居ないとも言えます。

 そういうわけで潜水艦映画には淀川先生の至言、「男だけの映画に外れなし」が押し並べて適用されるわけです。この禁を破った『ローレライ』が罰が当たったとしか思えない出来だったのはご記憶に新しいと思います。

 今作も女と言えば冒頭にちょっとライアンの妻子が出て来るだけです。あんなシーン正直いりません。収支に渡ってラミウス艦長のホモハーレムが海を進み、ライアンが野郎ども口説いて回る、そういう映画です。

 つまり潜水艦は大相撲の土俵と並ぶ男だけの聖域であるという事です。腐女子の皆様はとりあえず『紺碧の艦隊』あたりを勉強してこの辺の機微を学んでいただきたい。おっさんばかりの秘密基地で海水浴に耽る水着回など作れるサムライが今のアニメ業界に居ますか?

 そういうわけで私は潜水艦=スクール水着の少女などという軟弱な認識を世間に広める『艦これ』はプレーしていません。『戦艦少女』『アズールレーン』だけです。

ラミウスのハーレム

 ソ連のさぶマリナーは全員ラミウスのお手付きと言えます。あだ名は『厳しい校長先生』です。教え子たちがラミウスの厳格さに恐れを抱きつつ、その卓越した技能に尊敬の念を抱き、その一方でどこか親しみを持っていたことが伺えるニックネームです。ああ尊い。

 またロシアの海軍で名将と呼ばれる人物の多くがそうなのですが、艦内でのラミウスの振る舞いも、恐ろしい上司というよりも、乗組員の父親という感があります。

 乗組員の理解の範疇を超えた指示を出しながらそれを完璧に的中させるラミウスに乗組員は全幅の信頼を置いており、乗組員の方もその無茶ぶりに対応できるように仕込まれています。

 あと数秒で魚雷を食らうという状況にあっても全く動じず理解しがたい(しかし正しい)命令を下すラミウス、それに完璧に答える乗員達。互いに命を預けていいと固く信頼しあっている証拠です。

 また、ロシア軍では同性愛の蔓延は古くから深刻な問題となっていて、新兵が掘られる、あるいは売春を強要されて上前を取られるなどのおぞましい事件が頻発しています。

 従って潜水艦で同性愛が行われるのは当然であり、また彼らはラミウス艦長になら喜んで尻を差し出すのです。艦長の魚雷に撃沈されたい。身も心も炉心融解してしまいたい。そう思っているのです。

ラミウス×副長

 とりわけ副長とは固い絆で結ばれています。結ばれていない潜水艦映画は滅多にありませんので、ともすればこの組み合わせは王道です。

 亡命したらモンタナでピックアップトラックを転がす暮らしがしたいが叶うだろうかと夢を語りつつ心配する副長。ラミウスは何処ででも暮らせると優しく答えます。

 そして艦長の方はどうなのかと問う副長。特に行った後の事は考えていなかったラミウス艦長は釣りでもしたいと適当な答えを述べます。

 しかし、副長はKGBの銃弾に倒れ、「モンタナを観たかった」と言いながら息絶えます。そして亡命を果たしたラミウスは、律義に釣りをやろうと思うとライアンに告げるのです。これは最愛の男への彼なりの供養なのです。

ラミウス×ライアン

 ライアンはソ連の領事館のパーティーでラミウスに会った事がありました。潜水艦乗りの鏡だとライアンは感銘(一目ぼれ)し、ラミウスの情報を集めまくります。奥さんが死んだ事は当然チェック済です。

 命日に動き出したことからライアンはラミウスは亡命しようとしていると知り、嫌がる上の人間を説得し、パイロットを脅して冬の海に飛び込んで無理矢理ダラスに乗り込み、万難を排してレッドオクトーバーでラミウスと対面し、KGBを撃ち殺して最終決戦に多大なる貢献を果たします。

 放っておいて撃沈させてもライアンの立場としては別に構わないのです。しかし、命の危険を冒してまでライアンはラミウス艦長を助けに行くのです。これは愛でしょう。

 そしてうまい事レッドオクトーバーは沈んだということでソ連側には話をつけ、一行は川ならばれないだろうといういささか雑な発想でライアンの故郷近くの川をさかのぼっていく所で映画は終わります。

 あの島で祖父から釣りを学んだなどとライアンはのたまいます。ラミウスが釣りが好きなのはたぶん本当なのでしょうし、ライアンならそのくらいは当然調べているでしょう。これはデートのお誘いです。

 この後勿論レッドオクトーバーはアメリカによって徹底的に調べられるわ事になるけですが、ライアンは逆にラミウスに尻を調べられるのです。

ラミウス×ツポレフ

 ソ連側からはラミウス艦長の教え子のツポレフがレッドオクトーバーを追う為に送り込まれます。

 ツポレフは腕利きですが、ラミウスからは「出世の事しか考えない」とちょっと嫌われています。どういう教え子だったのかはこの二つの情報から想像できます。

 ツポレフとしてはここでラミウスを倒せば一転攻勢リバのチャンスです。果たしてツポレフは普通なら撃沈という所までかつての師匠を追い詰めますが、ラミウスは普通の艦長ではないので魚雷に自分からぶつかりに行く奇策で切り抜け、ダラスという邪魔な資本主義者の妨害もあって敗れ、海へと消えるのです。

 ダラスが来なければツポレフの勝ちだったでしょう。つまりラミウス艦長にとってツポレフは生意気ではあっても最高傑作だったのです。そんな最高傑作を自らの手で葬らねばならなかった。ラミウス艦長の心中はライアンのみぞ知るのです。

マンキューソ×ジョーンズ

 西側も負けちゃいられません。マンキューソ艦長もなかなかどうして良いハーレムを作っています。ダラスという艦名も意味深です。

 特にソナーマンのジョーンズは可愛がられおり、また全幅の信頼を置かれています。レッドオクトーバーの出したかすかな音をコンピューターはマグマの音だと判断しますが、ジョーンズはこれは潜水艦の痕跡に違いないと言うのです。

 4000万ドルのコンピューターの判断よりも、マンキューソ艦長はジョーンズの意見を取りました。結果はジョーンズの勝ちでしたが、この判断は並の艦長にはできるものではありません。

 しかし、そこに愛があればどうでしょう?俺のジョーンズは4000万ドルなんて安い物じゃないんだとしたら?

 能力がどうあれ肌の色が付いて回る。それがアメリカの現実です。ジョーンズがサブマリナーとなる為には想像を絶する苦悩があったのは容易に想像できます。

 しかし、マンキューソはこの面白黒人を大切な部下として重用したのです。そりゃあ惚れます。

 レッドオクトーバーにも二人して乗り込みます。ソ連の事です。ハッチを開けたら機関銃がお出迎えしないとも限りません。しかし二人は一緒に行きました。離れ離れでは死にたくなかったのです。

 二人は勲章くらいは貰えるでしょう。その夜、二人の愛はマグマのように熱く燃え、外に音を漏らすのです。

お勧めの映画

 独自の統計(主観)に基づきマッチング度を調査し、本noteから関連作品並びに本作の気に入った方にお勧めの映画を5点満点にて紹介します

ショーン・コネリー追悼企画
『アンタッチャブル』(1987 米)
『薔薇の名前』(1986 仏)『007 ドクターノオ』
『007 ロシアより愛をこめて』(1963 英)
『007 ゴールドフィンガー』(1964 英)
『007 サンダーボール作戦』(1965 英)
『007は2度死ぬ』(1971 英)
『007 ダイヤモンドは永遠に』(1967 英)

赤いBL的映画鑑賞シリーズ
『ロッキー4/炎の友情』
『スターリンの葬送狂騒曲』
『グッバイ、レーニン!』
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強DC版』
『レッドブル』

今までのレビュー作品はこちら

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