見出し画像

初体験の話

こんばんは、お久しぶりです。
先日、ある種の初体験をしたので
つい書きたくなり、投稿します。

実は先日、初めてビアンバー
(レズビアン向けの女性限定バー)に行きました。
唐突になんだ!となるかもしれませんが、
唐突に行きました。

ビアンバーに行くことになったきっかけは、
その前に行っていたゲイバーがきっかけです。
会っていた友人3人とゲイバーに行ってみたいという会話になり、
初心者さんでも大丈夫!といった、TVにも取り上げられている「Campy!bar」を訪れました。(こちらも初体験)

ハスキーボイスに、ばっちりまつげとアイライン。
はじめてゲイの方にお会いしたので、
単純にすごく非日常でありました。
キラキラしていて、皆さんとても素敵でした。

画像1


あまり店員さんとお話はできなかったのですが、
そのゲイバーに、バイセクシャルの女性が横にいらっしゃいました。
近くのバーやおいしいお店に詳しくなかった私と友人は、
せっかくなので普段どんなとこで飲んでいるのか、
他のお店はどんな雰囲気なのか、軽くお話したところ、
丁寧にも3つほどおすすめのバーを教えてくれたのです。
おすすめにはビアンバーもありました。

友人含め、私たちは3人
ふと思い浮かんだアイデアが、
「それぞれ1店ずつ行って、感想を共有するために再集合」でした。
そして迷わず、各自行動できる友人と自分。
そんな行動力に乾杯という気持ちでした。

先んじて断っておきたいのは、
私自身がセクシャリティに対してすごく詳しいわけではなく、
知らず知らずに失礼なことや失礼な反応をしてしまっていたら、
ごめんなさい。
でも本当に、純粋に、どんな世界で、どんな人たちが、
どんな感情で過ごしているのか、知りたいと思いその時間を過ごしました。

お伝えしておくと、私はその界隈では「のんけ/ストレート」と呼ばれる
女性の体と心を持ち、男性を好きになるタイプの人間で、戸籍上は女性。(いまのところ)
なので、ビアンバーには「恋愛をしにいく」、というよりも
男性好きではありますが、もはや好きが分からないので
新しい世界を教えてください、といったスタンスでお店には伺いました。

お店は「LAGOON」というお店でして、
戸籍上女性に該当する方のみ入店可能なお店です。
すごくアットホームな雰囲気で、私のような初めての人間にも優しく、
なんでも話しを聞いてくれるようなお店です。

画像2

全部で席は7~8席程度。
入店のタイミングでは、お客さんの女性が3人と、
ママさんの、計4名がお店にいらっしゃいました。
皆さん日常生活でよくすれ違うような、ほんとにそういった女性です。

右も左もわからなかったのですが、入店するや否いや
ママさんがお客さんの輪に入れてくれて、
自己紹介とどんな人がタイプなのか、そういった話をしました。
会話の途中では「吉田洋か石原さとみのどちらと一晩過ごしたい
といった話もでて、ちょっと女子会では聞いたことないな?
といったアングルの話題でした。

お話をしていると、一人、また一人と女性が入店してきます。
大体は1人でやってくる方が多く、たまに2人組でいらっしゃるといった感じです。

中には20歳で、その日初めてビアンバーを訪れたという
女の子もいらっしゃいました。
その子は、女の子が好きだという自覚をすでに持っていて、
高校時代に3年間、親友の女の子に片思いをしていたというのです。
しかし、親友には自分のセクシャリティは伝えておらず、
”動揺されてしまうので””はと、気持ちは伝えられなかったとのことでした。

その日は、自分と同じ感覚を持った友達を作りたくて、一人で訪れたとのこことです。若いながらも行動できる勇気に、単純に尊敬の気持ちを覚えました。

また、その日驚いたのは、レズの女性同士と明らかにわかっている場合、「かわいいね」の一言はナンパらしく、ボディタッチなど論外。
「かわいい」を連発する人間は「チャラい」といった認定をされるというはなしです。
なるほど、、!意識したことがさすがになかったため、
これは意外な感覚でした。

そんなこんなで2時間ほどお話し、もう少しみんなで飲もうとお誘いいただきましたが、恋愛をしに来ているわけではなかったこともあり、
わたしは友達の元に戻りました。

私はビアンバー、友達はゲイバーを訪れ、
最後は名の知らぬスナックで落ち合い、各々の体験を語り合いました。
最後のスナックでは、頼んでもいないラーメンや、アイスの実が出され、
「完全にカモとしてぼったくられてる。。ああ。。」
と思っていたのですが、お会計は7,700円(3人で)と、破格料金でした。
わたしは7万7,000円と読み間違え、一度は腹をくくりました。

結論、何が言いたいかというと、
人が感じている感情は、本当に驚くほど、
口に出さないとわからないということです。
口にしても、わからないかもしれないですね。
比較的セクシャリティに対する多様な考え方が広がりつつあるものの、
やはり実情はわからない。
そういった多様な考え方に、もっともっと触れて
少しでも思いやれる人であれたらと、自分に願うばかりでした。
あまりに私自身は、スタンダードを当たり前に生きているがゆえに。
好きと伝えやすい立場なのだとも、思いました。

人との出会いの可能性を、関わり方を、
わたしよりも倍以上で過ごしてるすべての人に
尊敬の気持ちを持っています。
お友達になりたいし、みている世界を聞いてみたい。
高度な次元で悩み、それでも楽しんでいるひとに出会えて
その日はとても楽しかったです。

コロナの中で、無用に出歩くリスクもありますし、
お酒の席には賛否両論あることは理解してますが、
最大限の予防をしつつ、時に非日常的な出会いを
大切にしたいと思った次第です。
あまり孤立しすぎるのも、違う意味でよくないと思ってますので、
気になって話を聞いてみたい、聞いてもらいたい人は
ふらっといってみるのもおすすめです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?