宮沢賢治 春と修羅 序 小説『タイマン走馬燈』 明日のKmix

わたくしという現象は

仮定された

永遠くんと宇宙ちゃんの子供

運命のひと・秘密さんを探し求める

ひとつ青い春の修羅です


あらゆる透明な幽霊の複合体


美しいひとたちの記憶の花園


存在

それは

終わりなき祭り


涙のち虹を

くり返しながら

雨の花びらで

花束を編み

つねに

今この瞬間という『序』に

過集中していた

秒間『0・2』を住処にする

ひとりの魂加速装置です


しかし

ひかりを保てず

その電灯は失われ


夢を燃やしていた

不動明王さえも凍り付き

その怒りを鎮めるために

ひたすらにアホをくり返す

今は最初の爆風の残像

祇園精舎の鐘の音の残響

諸行無常の響きさえJpop

沙羅双樹の花に化けたブルース

盛者必衰を覆したインフラをまとう

最速秒間『0・1』以下の奴らが創り出す

健忘社会の破裂した

夢の中でだけ開催する

速過ぎて視えない白夜の花火大会

たったひとりきりの

ランチでシエスタする

怠惰に侵食されながらまどろんだ寝椅子の

独りよがりの

無力な見物客なのです


開封され得ない

コンビニの線香花火

その美しさを想い描く


因果交流電灯の

ひとつぶの青い

永遠です







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P 詩集 タイマン走馬燈 より 抜粋
 

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宮沢賢治 「春と修羅」 序

明日のK MIX

僕が僕のプロでいるために使わせて頂きます。同じ空のしたにいるあなたの幸せにつながる何かを模索し、つくりつづけます。