投資教育でますます不安症ビジネスが儲かってしまう気がするんですが
「100万円あったら何に使う?」
昨年から始まった高校1年生の「投資教育」の一コマです。
既に「何を買う?」じゃなくて「何に使う?」あたりがそれっぽいですね(笑)
昔だったら欲しいものといえば、CHANEL、GUCCIとかのブランド物多そう(笑)。今は推し活グッズとかなんですかねえ。
まあ、でも投資教育を推進しているのは金融庁なので投資商品を買ってもらいたいのです。。。
僕たちの年金もGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、200兆円ものお金を投資で運用してくれているおかげで、この20年間ほどで100兆円もの収益を生み出してくれています。ありがたやー
やっぱり投資って重要ですね。最近はNISAも2,000万口座を超えて、しかも10代の口座開設の伸び率が10%程で年代別では1番高くなっています。
さすが投資教育の効果か。
と言いながら、、、こういう金融商品ってそもそも不安を煽ったもん勝ちのビジネスだなって思っています。僕たちの生きている今よりも、将来の未知の部分に対する不安に上手くつけ込み、ドンドン新しい金融商品を生み出していく。
気がつけばみんな将来のために「今を生きること」を犠牲にしてまで、貯め込んでしまう。
「老後の30年間で約2,000万円が不足する」
そういえば今思い出したけど、「老後2,000万円問題」を発表したのは金融庁じゃないか(笑)
老後は毎月55,000円の赤字が30年間続いて、トータル1,980万円の不足ってことだけど、そんなムチャな(笑)、、、
人の消費と貯蓄の関係は経済学でいうところの「ライフサイクル仮説」に基づいてざっくりと「生涯所得」に見合った消費行動を行うように出来ているんです。
若くて所得が少ない時は細々生活して、収入が増えるにつれて消費が増えて、老齢期になると帳尻があうように資産を取り崩す。
、、、はず、なんですが。ちなみにこれはアメリカのノーベル経済学賞のお偉い方が考えた理論です。
ところで、最近はコロナの影響もあって日本の家計金融資産が急速に増えて2,000兆円を超えました。そのうちの半分が預貯金の「世界一の貯金大国」なんです。
そうなんです。今の日本人は収入が増えようと消費をしないから、この仮説が当てはまらなくなってしまい、預貯金が積み上がって行き、そして最期には平均1,000万円以上も残して使いきれないまま亡くなっていく。
でも決して裕福な生活を送れているわけでも無いのに「今を生きること」をないがしろにしてまで将来に備えるのは、本末転倒としか言いようが無いと思います。
日本人は、ただでさえ不安症なんですから、あんまり煽らないでください(笑)。
不安症ビジネスはこれからも成長していきます。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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