株価はなぜ上がる?そろそろ資本主義から人的資本主義でいいんじゃない
「日経平均株価 36,011円」
昨日の終値ですが、ここのところ株価が上がり続けていますね。このままいけばバブル期の最高値38,915円を超えるのは時間の問題といったところでしょうか。
まあ、アメリカの株価(ダウ30種平均)は40年前の40倍にはなっているので、日本はまだまだですけどねえ…
それにしても何で株価は上がるんでしょうか?
確かに、直近の企業業績を見ても「過去最高益」の文字が並んでいて好調な感じは伝わります。でも、バブル期当時と比べても売上は12%増くらいでそれほど伸びていないし、賃金に至っては1%増でほぼ横ばいのままだ。
企業の経営者の方々と話すと「なぜ利益が増えているのかわからない」と堂々と言うんです。
これだけ円安誘導しているんだから海外にバンバン売って…と言いたいところですが昨年の貿易赤字は9.3兆円。ちょうどバブル期と貿易収支の符号が逆転しまってしまいました…。
ザックリ言うと、自動車輸出で稼いで、エネルギー輸入の赤字に加え、昨年は電気機器までも1兆円の赤字という構造…どうやら貿易ではあまり儲からないみたいです。
そうすると単にどこからかお金が舞い込んできて企業のお金が潤沢になった結果、勝手に需要が旺盛になって、たいした企業努力も無しに業績が上向いただけのような気がします。
日本の製品以上に株の方が売れ行き良いみたいです(笑)
きっと最近、中国がくしゃみしているところなんで、棚ぼたで日本にお金が流れ込んでいるんですかねえ。出来ればついでに賃金もバンバン上がってくれると良いのですが、どうやらそう簡単にはいかないようです。
そうなんです。この世界は資本家と労働者しかいない資本主義なのです(もちろん他もあります笑)。そして、その資本家に労働者の稼いだお金がどんどん吸い寄せられて、この構造が強まるほど株価は上昇を続ける。きっと、富の集中が長い目で見た時の株価の上昇を生み出しているのかと思っています。
そもそも18世紀の産業革命を思い出していただければわかりますが、生産手段を所有する資本家が、労働者を雇用して商品を生産し利益を追求する経済体制。これを「資本主義」って名付けたんです。
もう、300年以上もの古(いにしえ)から続いているルールだったりしますが、このルールがある以上、僕たち労働者の給料は上がらず、資本家の富が増え続けていくだけなんです。
ひたすら、ぶら下がっているにんじんを上手に食べるために、学んで働き続けるんですが、いつまで経っても食べることは出来ません…
だから、僕には株価が上がってもほとんど関係ありません…泣
そろそろ資本主義から人基準の「人的資本主義」にでも変えてみてはいかがでしょうか?(笑)
あっ…、人的資本主義でも僕は底辺のままだった。。。泣
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?