風が強く吹いている | 優しさと強さ、走ることへの確信と情熱を持って。
2023年、最初の現場が決まった!
私の推しであるA.B.C-Zの塚田僚一さん(=塚ちゃん)が、来年1月18日〜22日、シアター1010で舞台『風が強く吹いている』に出演することが決まったのだ。
公演期間はわずか5日間。主演の塚ちゃん以外にも、人気若手俳優さんたちがずらり。これは、しっかり予習をして目に焼き付けなければ…!
と、直木賞作家である三浦しをんさん原作の小説『風が強くて吹いている』を書店で手に取ったのは、9月も中旬のことだった。
初めて手に取った日から約2ヶ月。もう何度も読み返している。
この作品がすでに漫画化、実写映画化、テレビアニメ化もされている大名作であることは承知の上で声を大にして言いたいのだが、間違いなく、2022年、私的買って・読んで良かった小説第一位だ!!
◇風が強く吹いている
文庫を購入する際、全659ページの本書のその分厚さに少し身構えてしまったことが嘘のように、本書を読み始めた私は、ページを捲る手が止まらなかった。
【スポーツ】×【青春】という単純な枠には収まりきらないストーリー。登場人物一人一人を掘り下げるにはむしろ足りないくらい。そんな風に感じるほど個性豊かな十人のメンバーが、それぞれの思いを胸に秘めてひたむきに走る姿に、胸が熱くならない者がいるだろうか?
灰二(=ハイジ)と走(=カケル)という2人の男子学生がこの物語の中心人物ではあるが、脇を固める八人も、また、いいんだな〜これが。
内省を繰り返しながらも走り続ける彼らの姿に、私は自分自身を投影して、涙を流さずにはいられなかった。
【「速く」ではなく「強く」】。
読み終えた後には、きっと誰もがこの言葉の意味を理解するはずだ。
◆◆◆◆◆
2022年10月15日。
私は、第99回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会をテレビで初めて観戦した。
これまでお正月の箱根駅伝本選は見たことがあったものの(それもかなり前…大迫傑さんや、柏原竜二さんなどが出場されていた頃…)、予選会を目にするのは初めてだった。
それもこれも、推しであるA.B.C-Z塚ちゃんの舞台出演の一報をきっかけに、小説『風が強く吹いている』を読破したことがきっかけだ。
物語の世界にどっぷり浸りきっていた私は、遂には現実の『箱根駅伝』にも興味が湧いてきたのだ。
たった一つのきっかけから、どんどん「好きなもの」が広がっていくこの感じ。あー、やっぱりオタクって楽しい!
そして、その予選会でドラマが起きた。立教大学が実に55年ぶりに、箱根駅伝本選への出場を決めたのだ。
まさに「現実は小説より奇なり」と言える瞬間を、私は目にしたのだった。
(駅伝という競技自体に疎い素人の感想でごめんなさい。立教大学の皆さまにとっては、普段の努力の成果であって、当たり前の結果なのだと思いますが…とても感動しました!!)
こりゃー、お正月の箱根駅伝本選も、すごい戦いになること間違いなし!!!!!
小説の世界さながらに、「速く」ではなく「強く」走る選手の姿がきっと見られるだろうと、今からワクワクしている。
そして、箱根駅伝本選後の1月18日から始まる舞台『風が強く吹いている』での、A.B.C-Z塚ちゃん演じるハイジがどんな走りを観客に見せてくれるのか?
それを楽しみに、今は小説を繰り返し読み込みたいと思う。
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