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一目惚れされて付き合ったのに、あっさり振られた話

今までの人生で、ダイエット(減量)をしたことが、一度もありません。

私は「何をどれだけ食べても太らない身体」、やせの大食いです。

みんなから羨ましがられる、この体質。

しかし、過去に一度だけ、太ることができない自分の身体が嫌になりました。

その時の話をします。



あるパーティーで、あばれる君に似てる男性に出会いました。
あばれる君との話は、すごく盛り上がりました。
連絡先を交換して、その日は帰りました。


私が食べることが好きなのを覚えていて、あばれる君から、
「銀座に美味しい和食屋さんがあるから、一緒に行かない?」
私は「是非、連れて行ってください」と返事をしました。


初デートは、銀座。
大人の雰囲気が感じられる和食屋さんの個室でした。

食事が終わりかけたところで、あばれる君が、
「俺の好みのタイプなので、付き合ってください」と告白されました。

言葉だけ見ると、普通の人が言いそうなセリフですよね。

しかし、あばれる君から、私に対する熱意が、半端ないくらい強く伝わってきたのです。
好きという気持ちが、火傷するほど熱かった。

その熱意に負けて、
私は「はい、よろしくお願いします」と応え、付き合うことになりました。



何回もデートを重ねるうちに、私は、あばれる君のことを、どんどん好きになっていました。

あばれる君の顔が、世界一のイケメンに見えていました。



事件は、5回目のデートの時に起こりました。
あばれる君の家に、初めて遊びに行った日。

その日の夜、あばれる君に服を脱がされ、私は、生まれたばかりの丸裸にされました。
あばれる君の胸に抱かれました。


翌朝、あばれる君が、
「ごめん。その身体じゃ、無理。別れよう。」

私は「別れたくない」

あばれる君が好きなのは、ルパン三世を魅了する峰不二子みたいなナイスバディ。
私の顔は好みでも、私の身体は好みじゃなかった。



その日は、ひとまず、自宅に帰りました。
あばれる君に好かれる身体になるために、脂肪をつけたい。
その日から一週間、やけ食い生活。

にも関わらず、身体は、まったく変化なし。
太れない身体が、嫌になった。



あばれる君に再度、
「今でも好き」とメッセージを送った。
あばれる君からは「無理」と返ってきた。



私の中のあばれる君への、愛する気持ちをどうしても伝えたかった。
「言葉で届かないなら、音楽で届けよう」

そう閃いた日、ヨドバシカメラで、キーボードを購入していた。

GReeeeN『キセキ』の楽曲を何十回も練習した。

そして、完成した演奏動画を、あばれる君に送信した。

明日、今日よりも好きになれる 
溢れる想いが止まらない

今もこんなに好きでいるのに
言葉に出来ない

君のくれた日々が積み重なり 
過ぎ去った日々2人歩いた『軌跡』

僕らの出逢いがもし偶然ならば? 
運命ならば?

君に巡り合えた それって『奇跡』

GReeeeN『キセキ』

何日経っても、あばれる君から返事はなかった。

私がやれることは、全部やった。
これでダメなら、もう、どうしようもない。




私は「外見で好かれると、外見で嫌われることがある」と学んだ。

あばれる君、好きになってくれて、嫌いになってくれて、ありがとう。

あばれる君より魅力的な男性と結婚して、幸せになるから。



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